待ちに待った赤ちゃんとのお出かけ。自分のメイクや紫外線対策は後回しにしてでも、赤ちゃんは安心安全にガードしたいですよね。最近は赤ちゃん用の日焼け止めもたくさんありますが、いつからどんなものを使えばいいのでしょう。選び方の基準やオススメアイテムをご紹介します。

赤ちゃんに日焼け止めは必要？

・生後3カ月くらいまでは日焼け止めは控えて
赤ちゃんの肌は大人の3分の1ほどの薄さで水分も少ないと言われているほどデリケート。生後3カ月くらいまでは日焼け止めは塗らず、お出かけの時はベビーカーにガーゼをかけるなどして直射日光を避けてあげましょう。

・紫外線の強い時季は日焼け止めマスト
デリケートな赤ちゃんの肌にとって紫外線ダメージは大きく、ひどい場合は火傷に近い状態とも言われています。頻繁にお出かけするようになる頃からは日焼け止めを塗るリスクより塗らないリスクが大きいとも。特に紫外線のピーク時（4～8月の10～14時）に15分以上お出かけする場合は日焼け止めが必要です。

・帽子や羽織りも使って紫外線を防いで
日焼け止めだけで安心しないで。帽子や長袖のパーカーなどのアウターでもしっかり赤ちゃんの肌をガードしてあげましょう。

赤ちゃんの日焼け止めの選び方

まずは「安心」を最優先に！

・お湯や石鹸で落とせる
日焼け止めが肌に残ったままだと肌を痛める恐れがあるため、その日のうちにきちんと落として保湿してあげることが重要です。強く擦って落とすのはトラブルのもとにもなるので、お湯や石鹸で簡単に落とせる日焼け止めが◎。落とす際にはガーゼや手を湿らせて優しく落としてあげましょう。塗りやすさやUV効果なども気になりますが、赤ちゃんの肌を守るためには使用後のことまで考えられた商品を選んであげたいですね。

・口に入っても大丈夫か確認
赤ちゃんはどこでも舐めてしまうので、添加物のものやアルコールの入っていないものを選びたいところ。これらは商品を長持ちさせたり使い心地を良くしたりする目的で使用されるもので、紫外線カットの効果があるわけではないため、赤ちゃんにとっては不要な成分です。余計な成分はより肌への負担を大きくする恐れがあるので、パッケージや成分表でしっかりチェックしておきましょう。

紫外線吸着剤フリーのものを選んで

・大人用はNG！紫外線吸収剤入りの日焼け止めは赤ちゃんには心配
日焼け止め効果の基準として、どの商品にも明記されている「SPFとPA」。SPFは紫外線による肌の炎症を防ぐことのできる時間、PAは肌が黒くなることを防ぐ指標を示し、これらが高いほど日焼けしにくいとされています。しかし、これらの数値が高いものは、紫外線吸収剤などの肌トラブルが起こりやすい成分が多く含まれていることもあり赤ちゃんには不適切と心得て。

・紫外線散乱剤入りがおすすめ。でも塗り心地が悪いものもあるので、調べてから購入を
紫外線吸収剤は、紫外線を吸収し、熱や赤外線などのエネルギーに変化させて放出させるのに対して、紫外線散乱剤は紫外線を反射・散乱させて皮膚を防御します。このため、紫外線散乱剤のみを使った日焼け止めの方が肌への負担は軽いと言われています。ただし、散乱剤は白い粉末を使用しているので、製品によっては塗ったときに白浮きして見える場合も。口コミを調べたり、試してから買うことをおすすめします。

普段使いとレジャー用で使い分けするのがおすすめ

・日常使いには「SPF15〜20前後、PA＋＋」程度のものを
毎日のお散歩などの日常使いには、SPF20前後、PA＋＋くらいを基準に選び、こまめに塗り直してあげることが大切です。

・野外レジャーには「SPF30～40、PA++～+++」程度のものを
海やキャンプなど、長時間の外出が予想されるレジャー時用に、SPFとPA値が高めなものを1つ常備しておいても。虫除け効果もあるとより安心です。

テクスチャーの違いはお好みでOK

赤ちゃん向けの日やけ止めも、ジェル・ミスト・ミルク・クリーム・スティックとテクスチャーのバリエーションが豊富です。塗りやすさや塗り心地、落ちやすさに違いがあるので、塗ってあげるママやパパの好みで選びましょう。一般的にはクリームやスティックといった硬めなテクスチャーのもののほうが日中落ちにくい傾向にあります。

デイリーユースに！赤ちゃんにおすすめの日焼け止め：SPF30未満編

ALOBABY（アロベビー）

• SPF15 PA++
• 生後0カ月から使用OK
• ミストタイプ
• 虫除け効果あり

紫外線や虫が気になる嫌な季節に、1本で赤ちゃんの日焼け止め＆アウトドア対策ができるオーガニックUVミスト。ミストタイプなので、塗られるのを嫌がる赤ちゃんにも◎。紫外線吸収剤不使用、無添加で肌に優しく白浮き知らず。
アロベビー UV&アウトドアミスト[80ml]￥2,640

MAMMABABY（ママベビー）

• SPF20 PA++
• スプレータイプ
• 生後0カ月から使用OK
• 虫除け効果あり

完全ノンケミカルのUV&アウトドアスプレー。1本でUVケアと虫除けが同時にできるので、荷物を極力少なくしたい方にもおすすめ。ママの手に噴霧してから子供に塗ったりと、工夫ができるスプレータイプなのも◎。
ママベビー UV&アウトドアスプレー［80mL］¥2,200

2e baby（ドゥーエ ベビー）

• SPF20 PA++
• ミルクタイプ
• 生後1カ月から使用OK

赤ちゃんのための低刺激処方スキンケア「ドゥーエ ベビー」から2023年3月に発売された日焼け止めミルク。肌を紫外線と乾燥から守るだけでなく、花粉やほこりの付着を防いでくれる設計です。ウォータープルーフ処方で汗っかきな赤ちゃんにもぴったり。
ドゥーエ ベビー 日焼け止めミルク[40ml] ¥1,980（参考小売価格）

Mama & Kids（ママ ＆ キッズ）

• SPF23 PA++
• ミルクタイプ
• 生後0カ月から使用OK

洗浄料のみできれいに落ち、毎日の紫外線対策にちょうどいいSPF23 PA++。ママの化粧下地にも使えます。大容量（200ml）のポンプタイプもあります。
Mama & Kids UVライトベール[90ml]￥2,640

HABA（ハーバー）

• SPF25 PA++
• ジェルタイプ

顔から体まで、全身に使えるジェルタイプの日焼け止めが2023年2月にリニューアル。伸びが良くベタつかないので、日焼け止めが嫌いな子どもにも時短でムラなく塗れるのがポイント。保湿成分も入っているため、夏場の乾燥対策にも。無添加（※）で紫外線吸着剤不使用、石鹸で落とせます。
¥1,980  ※防腐剤パラベン、石油系界面活性剤、合成香料、鉱物油、タール色素は無添加

FANCL（ファンケル）

• SPF25 PA++
• クリームタイプ
• 生後6カ月から使用OK

ファンケル「無添加※ベビーケア」シリーズの日焼け止めクリーム。花びら状の紫外線散乱剤が肌を保護する成分でコーティングされていて、紫外線だけでなく埃や乾燥からも肌を守ってくれる独自技術を採用。ぬるま湯だけですっきりオフできるのでデリケートな赤ちゃん肌に安心です。
※防腐剤・合成香料・合成色素・石油系界面活性剤・紫外線吸収剤を一切使っていません。
ベビーサンガード［30g］¥1,980

MAMA BUTTER（ママバター）

• SPF27 PA++
• クリームタイプ
• 虫除け効果あり

ママバターからは保湿・UVケア・虫除けが同時に叶う日焼け止めクリームが登場。オーガニックシアバター配合で、冷暖房による乾燥からも肌を守ってくれます。ゼラニウムやレモングラスなど、5つのエッセンシャルオイルの香りにも癒されそう。無香料タイプもあります。
UVバリア モイストクリーム- アロマインの香り -［45g］¥1,980

休日のお出かけに！赤ちゃんにおすすめの日焼け止め：SPF30〜45編

Erbaviva（エルバビーバ）

• SPF30
• クリームタイプ
• 生後6カ月から使用OK
• 虫除け効果あり

サンスクリーンには珍しいオーガニックラベンダーとカモミールのエッセンシャルオイル配合で、穏やかな香りがほのかに広がります。伸びがよく軽いつけ心地なので、ママの化粧下地にもオススメ。
erbaviva ベビーサンスクリーン[75g]￥3,190

For Fam（フォーファム）

• SPF30 PA+++
• ミルクタイプ
• 虫除け効果あり

家族全員で使えるファミリーコスメブランドのUVミルク。日焼け止め、保湿、虫対策の3役を担っているのでこれ1つで丸ごとケアできます。石鹸で落とせてウォータープルーフですが、紫外線吸収剤やアルコールフリーで安心。
フォーファム　アウトドアUVミルク [80g]￥2,750

Mama & Kids（ママ ＆ キッズ）

• SPF33 PA+++
• ミルクタイプ
• 生後6カ月から使用OK

ウォータープルーフなのに低刺激で肌に優しい敏感肌用日焼け止め。やわらかなミルクタイプなので塗りやすさも◎。
Mama & Kids サンスクリーンミルク[90g]￥2,695、[200g]￥5,610

WELEDA（ヴェレダ）

• SPF38 PA++
• ミルクタイプ
• 生後1カ月から使用OK

しっとりみずみずしいミルクタイプ。少量で伸びがいいので、塗りやすさも◎。90g入りもあるので、おうち用と持ち運び用、2つ揃えているというママも。天然由来成分配合で紫外線吸収剤不使用。
ヴェレダ エーデルワイスUVプロテクト[50g]￥2,524

chant a charm（チャントアチャーム）

• SPF43 PA++
• ミルクタイプ

強力な紫外線と乾燥から肌を守る国産オーガニックの日焼け止め。紫外線吸収剤を使用しておらず、石鹸で手軽に落とせるのが特徴。赤ちゃんはもちろん、大人も心地よく使えるので家族でシェアするのにぴったり。
チャントアチャーム UVフェイス＆ボディプロテクター［80mL］￥3,080円 ／ ［限定200mL］￥ 5,280

夏のレジャーに！赤ちゃんも使える日焼け止め：SPF50+編

BABY BORN（ベビーボーン）

• SPF50+ PA++++
• ミルクタイプ
• 生後6カ月から使用OK

紫外線吸収剤をパウダーの中に閉じ込めた「ハイブリッド パウダー」処方採用だからUV吸収剤が肌に直接触れにくく、SPF50＋でも肌への負担が少ない！アウトドアや海やプールに最適です。
BABY BORNフェイス&ボディサンスクリーン[30g]￥2,970

Mama & Kids（ママ ＆ キッズ）

• SPF50+ PA++++
• ミルクタイプ
• 生後6カ月から使用OK

ミルキーなローション状テクスチャーでサラッとうるおうのに、水や汗をしっかりはじくウォータープルーフ処方。海やレジャーにおすすめのSPF50ながら、紫外線吸収剤は不使用。落とすときはクレンジング料を使用して。
Mama & Kidsパーフェクトサンスクリーン[50g]￥2,540

vivo（ヴィーヴォ）

• SPF50+ PA+++
• スティックタイプ
• 虫除け効果あり

持ち運びやすく塗り直しに最適なスティック状日焼け止め。虫を寄せつけないハッカ油、ユーカリ葉油配合&ウォータープルーフで強力に紫外線をカットします。アルコール、合成香料、紫外線吸収剤フリーで敏感肌でも使用できるのがうれしい。
vivo アウトドアUVホワイト[10g]￥3,080

ALGAMARIS（アルガマリス）

MAMABUTTER（ママバター）

赤ちゃんの日焼け止めの使い方

使用前にまずパッチテストを
初めて使う時は少量を赤ちゃんの肌につけてパッチテストを行い、使用する前はベビーローションなどで保湿してあげると負担が少なくすみます。

2回に分けて塗ってムラにならないように
一度塗りではムラができやすいので２回に分けて、首や手の甲など細かい部分も忘れずに。虫除けと併用する際は、日焼け止めを先に塗るのが◎。

2時間に一度は塗り直しを
日焼け止めは塗り直しが重要なので、長時間外出したり汗で流れたりする場合は、2時間に1回程度は塗り直すことをおすすめします。

お風呂でしっかりと落として
塗った後は落とすケアも丁寧に！お風呂に入った時にたっぷりの細かい泡で肌の上を転がすように洗って落とし、お風呂上がりにしっかりと保湿をしてあげましょう。

まとめ

最近の赤ちゃん用日焼け止めは紫外線吸収剤不使用で石鹸オフできるものがほとんど。ポーチから取り出した時もサマになるオシャレなパッケージが多いのもママにとってはうれしいですね！生活スタイルや外出先に合わせて何個か揃えておけば、紫外線を気にせず思い切り赤ちゃんとのお出かけを楽しめそうです。

取材・文／井上さや、川原江里菜

※本記事は過去掲載記事を元に再編成したものです。掲載商品はすでに販売終了している場合がございます。

最終更新日：2023.5.25
公開日：2020.12.18