VERY January 2025

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「親子でゲーム。あなたはだーれ?」VERYこども遊び研究所 Vol.13

外で思い切り遊ぶにはまだ不安があるし、急激な気温上昇も気になる今の時期は、おうちで涼しく遊びませんか? 毎週金曜日にVERYwebで配信中の「VERYこども遊び研究所」では、ママやパパが子どもと一緒に楽しめる“おうち遊び”をご紹介しています。
今週は、井出武尊さんによるパパ遊び。相手が紙に描いたものを当てていくシンプルなゲームだけど、実は、プログラミング教育のトレーニングにも役立つみたい!?

 

 

<今週のパパ遊び> 

「親子でゲーム。あなたはだーれ?」

 

夏休みも近いし、今日は少し大きい子向けの、家族みんなで楽しめるゲームをやってみよう。4歳の娘にはどのくらいできるかな?5歳くらいからがやりやすいのではないかと思います。

 

大ざっぱに言うと、質問をして相手が描いた絵が何かを当てるゲーム。
手順はこんな感じ。とてもシンプル。

 

1. 紙にそれぞれ好きなものを描く。野菜、動物、乗り物、あるいは道具など、具体的なものであればなんでもいい。
ただし、キャラクターや、抽象的なものは避けましょう。

 

 

2. 描いた紙は裏返しにして自分の前に置く。相手には見せないように。

 

 

3. 順番に質問をしていって、先に相手の描いた絵を当てた人の勝ち。

質問をするときのルールがひとつ。質問は「あなたは〇〇ですか?」と聞いて、答える側は「はい」か「いいえ」で答えること。

 

 

やることはたったこれだけ。質問の仕方がポイント。消去法のように少しづつ限定していくのか、はたまた一発狙いで大胆にいくのか。

 

早速やってみよう。
僕はリンゴを描きました。お互いに紙を裏返しにして、まずはパパから質問。

(この写真では皆さんに示すためだけに絵を見せました)

 

最初の質問で、どこまで対象を狭められるかがポイントだ。「あなたは野菜ですか?」と聞いて「はい」と答えが返ってくれば、だいぶ対象が限られてくるけど、少し大胆すぎる気もする。結果、「あなたは食べものですか?」と聞いてみることにした。

 

答えは「いいえ」。これはこれで大きな手がかりだ。食べ物ではないということは、野菜、フルーツ、お料理などではないということ。

 

ということは娘の発想的には「動物」なんじゃないだろうか?なんて想像しながらも、今度は娘が質問する番。

 

娘は「あなたは鳥さんですか?」とほぼ名指しの質問。当たればすごいけど、その作戦は難しいのだよ?娘よ。まだコツをつかんでない感じ。「いいえ」と答えました。

 

パパの2回目の質問は「あなたは動きますか?」
これで動物かどうかは特定できる。動物ではなかった場合は、道具などが有力になってくる。

 

答えは「はい」。やった!大きく前進。娘も一緒になって喜んじゃってる。

 

娘の2回目の質問はまたもやずばりの質問。しかも「あなたはりんごですか?」ときた。まさかの正解。なんで分かるの!?

 

ちなみに娘の描いたのは「車」。2回目の質問で「動物」だと思い込んでしまったけど、確かに車は“動く”ものでした。質問の仕方が失敗だった。

 

 

こんな感じで、紙とペンだけあればできるから家で過ごす1日にぜひ。団体戦でやっても楽しいし、例えばあらかじめ30枚程度のカードに絵を描いておいて、ランダム引いた相手の絵を当てると言うやり方でも楽しい。この場合には最初から答えが限定的になるので、小さい子にはこちらがおすすめ。

 

 

質問は今回のように「何の仲間なのか?」を聞くことや、例えば「赤いですか?」と色を絞ったり「小さいですか?」と形状や大きさを絞ったり、どうしたらより限定できるかを考えながらやってみて。

 

今年の夏休みはいつもとは違うものになりそうだけど、子どもたちが楽しく過ごしてくれたら嬉しいな。

質問をして対象を狭めていくのって、プログラミング教育などで話題の「論理的思考」のトレーニングにもなると思う。

さぁ我が家はこれから2回戦。今度こそ勝つぞー!

 

遊んでみた作品は、ぜひ#takeruide  #VERYこども遊び研究所 のハッシュタグをつけてInstagramにアップしてくださいね!

\教えてくれたのは/

◉井出武尊さん Takeru IDE
2004年東京藝術大学先端芸術表現科卒業。子どもと遊びの企業にて多数のプロジェクトに携わり、15年以上にわたって子どもの遊具や遊び場のデザインを手がける。幼少期における表現活動の重要性を感じており、学校教育以外の選択肢を構築するべく広く活動中。2020年4月現在、4歳3ヶ月の“姫”と毎日遊ぶ様子がSNSを通じてママたちの関心を集めている。Instagram:@takeru_ide

写真・文/井出武尊

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