朝は1分1秒でも長くお布団の中にいたいもの。お弁当作りのために早起きするのは辛い…!そんな悩めるママたちの救世主を発見しました。それは、“真空パックにできるお弁当箱”。ご飯やおかずを詰めてからお弁当を真空にすることで、前の晩に作ったお弁当を翌日の昼においしく食べることができるというもの。理系料理家の星野奈々子さんに、真空パック弁当箱の使い方を聞きました。
前の晩に作っておいて
翌日のランチにおいしく食べられる!
「食べ物が傷む原因は腐敗菌です。この繁殖を抑えるには、空気を遮断するのが効果的と言われています。家庭での真空保存も定番になり、最近は真空専用のお弁当箱も見かけます。なかには24時間安心安全を保証するものもあり、夜に作って翌日のランチにおいしく食べられることが可能に。『お弁当作り=早起き』の常識は変わり、ママの朝が少し楽になりますね。真空のお弁当箱は熱々のご飯や電子レンジで加熱したときに出る水蒸気で真空化するものと、専属ポンプで内部の空気を抜くタイプの2つがあるのでお好みを選んでください。塾弁にも活躍しますよ」
■ホカホカのまま蓋をするのがコツ!




■別売りの専用ポンプを一緒に購入



真空にすることで
おかずがおいしくなるメリットも!
真空は保存だけでなく、真空調理で煮込み料理の味の染み込みを早くする効果もあります。例えば、前の日に短時間で作ったカレーも、真空のお弁当箱に入れるだけで翌日に旨味がアップ。煮込み時間の短縮にもなりますね。味付けした肉も、真空保存の効果で味が染み込んで翌日のほうがぐ〜んと美味。
しかも、真空パックにすると蓋が密閉されるため、持ち歩いている間にお弁当箱が傾いたり揺れても、汁漏れの心配も不要です。
電子レンジの加熱に適さない食材があります
● プチトマトやレタスなど生野菜
加熱し中身が沸騰して爆発してしまうプチトマトやうずらの卵(丸ごと)、仕切りにしがちなレタスも水分が出るので避けて。
● 揚げ物
水蒸気式、ポンプ式ともに温かいまま密封するので、水分を吸って衣のカラッと感が失われ、しんなりとしてしまいますので不向きです。
● 半熟卵
生だと傷みやすい卵は黄身までしっかり火を通します。茹で卵を真空するためにレンチンする場合は、半分にすることを忘れずに。
※各真空弁当箱の使用説明書をよく読んで使用しましょう。
真空パック弁当の特徴を生かした
お弁当レシピをチェック!
前の晩に作れちゃう「真空パック弁当」レシピ

料理/星野奈々子 撮影/山田英博 取材・原文/塚田有紀子 編集/渋澤しょうこ
*VERY2020年3月号「朝は30分でも長くお布団の中にいたいから… 前の晩に作れちゃう、真空パック弁当♡」より。
*掲載中の情報は誌面掲載時のものです。