それなりに手間がかかるわりに、子どものテンションがなかなか上がらない魚料理。お気に入りメニューに入らない理由は、もしかしたら魚特有の臭みが原因かも?
身近な食材で作る簡単で美味しいレシピに定評のある料理家・上田淳子先生に、魚料理が劇的に美味しくなる下処理のコツを教えていただきました。
■子どもが喜ぶ魚料理のコツは?
お肉料理のように子供が好きな
味付けから始めてみて
魚料理が嫌がられる原因No.1の「臭み」は、以下の下処理で激減します。身が締まり、日持ちもするので切り身を買ったら是非やってみて。直前の場合は塩を多めにふるのでもOK。「パサパサ感」は火の通しすぎに注意すること。そして、お肉料理のように子供の好きな味・食材と合わせれば、きっと子どもも気に入るはずです。
■魚料理が美味しくなる「塩の下処理」方法
❶ 魚400gに塩3g程度(小さじ1/2~2/3)を振りかける。
❷ 手で両面にしっかりすりこんで、冷蔵庫で一晩置く。
❸ 使う前にキッチンペーパーで水分を拭き取る。
■魚の特徴と合う調理方法を知っておこう
【たら】
水分が出やすく崩れやすさもあるのでオーブン料理や揚げ物に。場合によってパサつくのでマヨネーズなどオイルで絡めて調理しましょう。
【鮭】
鮭とサーモンを混同しがちですが、サーモンより脂が少なくパサつきがち。こってり味の漬け焼きや油やバターを絡めた調理がベター。
【かじき】
身が締まっていて調理しやすく、失敗が少ない魚。炒め物や揚げ物に最適ですが火を通しすぎると硬くなるので加熱時間に注意。
【ぶり】
適度にやわらかさもあり、万能。脂に臭みが出ることもあるので醬油やオイスターソース、にんにくなどの濃い味つけと相性が良いです。
【さわら】
小骨がなく、皮もいただけるので子どものいる家庭向き。 焼いても蒸しても煮ても美味しく型崩れもしにくいので日常使いしやすい。
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撮影/山田英博 調理/上田淳子 スタイリング/岩﨑牧子 取材・文/石川 恵 編集/磯野文子
*VERY2020年10月号「「おかわり〜!」が聞こえるお魚レシピ」より。
*掲載中の情報は誌面掲載時のものです。