懐かしい顔ぶれと会う同窓会は、TPOを押さえつつ品良く洒落て見える服装が理想的です。30代・40代におすすめの好印象な同窓会コーディネートを、会場の雰囲気や季節に合わせてご紹介します。
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同窓会にふさわしい服装は?
押さえておきたいチェックポイント
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会場は?
同窓会の服装を考えるうえで、まず意識したいのが「会場の雰囲気」です。
- ホテルや式場、高級レストランなど格式のある場所
ワンピースやきれいめセットアップなど、ややかしこまった装いがベター。いわゆる「セミフォーマル」が正解です。 - 居酒屋やカフェなど気負わない場所
きれいめカジュアルを軸に、ラフすぎない服装を意識すると好印象です。 - バーベキューやビアガーデンなど野外の会場
ある程度カジュアルな装いでOK。汚れにくく動きやすい服装がベストです。スカートの場合は丈が長すぎるものやフレアなシルエットは避けて。
規模は?
同窓会の参加人数も服装選びのヒントになります。大人数のパーティ形式の場合は、見知らぬ顔に囲まれることも多く、第一印象を意識したややフォーマルな装いが安心。ワンピースやセットアップなど、きちんと感のあるアイテムを選ぶのがおすすめです。一方、気心の知れたメンバーでの少人数開催なら、肩肘張らないきれいめカジュアルでOK。会の雰囲気を読みながら、自分らしく過ごせるコーディネートを楽しみましょう。
撮影/川﨑一貴〈ajoite〉*【入園入学式】1日がかりの日は「軽やかローファー」がラク!おすすめ2選より
ドレスコードは?
案内状やメッセージにドレスコードの記載があるか確認を。会場によっては、「ジャケット必須」「スニーカーNG」などのルールが設けられている場合もあります。幹事が色やアイテムを指定するケースもあるので、可能な範囲で周囲の情報をリサーチしておくと安心です。なお、「平服でお越しください」と記載がある場合は、普段着以上セミフォーマル以下の装いが最適。気後れせず過ごすためにも、服装のルールは早めにチェックしておきましょう。
開催時期は?
同窓会が開かれる時期も、服装を考えるうえで大切なポイント。春夏は、明るめの色や軽やかな素材で、涼しげに見える工夫を。ノースリーブを着る場合は、上に羽織れるものがあると安心です。秋冬は、ツイードやニットなど季節感のある素材で、落ち着いた印象に。寒さ対策もふまえて、屋内外の気温差にも対応できるスタイリングを心がけましょう。
会場別・服装選びのセオリー


撮影/金谷章平 *ママたちの社交の場に『朝ジャヌ』現象!ホテル映えオシャレ4選より
ホテルや式場
格式のあるホテルや結婚式場での同窓会は、上品な装いが場の雰囲気になじみます。ワンピースやセットアップなど、きれいめなアイテムをベースに、アクセサリーやバッグでさりげなく華やぎを添えるのが大人の選択。肌の露出は控えめにしつつ、シルエットや素材で今っぽさを意識するのがおすすめです。
カジュアルなレストラン
気負わず過ごせるレストランでは、きれいめカジュアルをベースにしたスタイルが正解。ワイドパンツやIラインスカートに、ブラウスやジレを合わせれば、大人の余裕が漂う洗練された装いに。ラフすぎないことがポイントなので、足元はフラットシューズの場合もメリージェーンやポインテッドトゥなど、きちんと見えるアイテムを選ぶのがおすすめです。
撮影/金谷章平 *一枚でも羽織っても主役顔『華やかカーデ』はフリル袖で着映える!より
ダイニングバーや居酒屋
気軽な雰囲気の会場では、肩の力を抜きつつ、どこかに品の良さを取り入れると◎。Tシャツ×艶スカートやデニム×ブラウスなど、ラフすぎない着こなしを意識して。スニーカーを選ぶ場合も、きれいめな服と組み合わせて“頑張りすぎない大人のスタイル”に。座敷なら脱ぎ履きしやすい靴を選び、ソックスやストッキングを履いておくといいでしょう。
30代・40代の同窓会コーデ【春夏きれいめ編】
【きれいめ春編】
ネイビーの品格ワンピにきれい色バッグで爽やかさをプラス
撮影/ISAC〈SIGNO〉
ハレの日にも対応できる上品なネイビーワンピースは、ホテルや式場などかしこまったシーンでも自信が持てる一着。クラシカルなブレザーのデザインがきちんと見えを叶えつつ、ウエスト位置が高めなものを選べばスタイルアップ効果も狙えます。爽やかなブルーのバッグを差し色にすると、重くなりがちなネイビーコーデに春らしさをひとさじ加えてくれます。
ツイード×光沢ブラウスで特別感を底上げ!
撮影/酒井貴生〈aosora〉
華やかさと上品さを両立できるツイードジレは、レストランでの同窓会にも頼れる一枚。立体的なドットや繊細なブレード使いで、甘さ控えめの存在感を演出します。ブルーのシアーブラウスを合わせて軽やかさと鮮度をプラス。写真映えもする晴れやかな装いに。
オールホワイトにポロニットを仕込んで親しみやすい印象に
撮影/須藤敬一
オフホワイトのスーツは、ホテルの広い会場でも映える清潔感と華やかさが好印象。シャツではなくあえてポロニットを選び、決めこみすぎず今っぽい雰囲気を漂わせるのがこなれて見えるコツです。エッジの効いたローファーで、ワントーンを辛口に引き締めて。
【きれいめ夏編】
ひんやり機能付きオールインワンで、快適かつ上品に
撮影/金谷章平
淡いグレーのオールインワンは、真夏の同窓会でも涼しげに映える優秀アイテム。ウエスト切り替えとタックの立体感が、体のラインを拾いにくく、すっきりと見せてくれます。接触冷感やUVカットなど機能性も備えており、ホテルの会場や外の移動でも心地よく過ごせるのがうれしいポイント。
あれこれ悩まず、一枚で決まるフレアワンピが心強い!
撮影/川﨑一貴〈ajoite〉
真面目な印象になりがちなネイビーワンピースも、ケープ風の袖が軽やかさを添えてくれるから、かしこまりすぎずやさしい雰囲気に。肩まわりを自然にカバーしつつ、フレアシルエットで体型もさりげなくカムフラージュ。パールボタンがほどよい華やかさを添え、特別な日にも頼りになる一枚です。
主役級レースパンツは、ジャケットでシックに仕上げると◎
撮影/曽根将樹〈PEACE MONKEY〉
トレンドに敏感な女性は、パンツに変化球を投入するのも手。甘さを抑えたレース素材は、華やかさとこなれ感のいいとこ取りが叶います。五分袖ジャケットを重ねて端正なムードを添えれば、同窓会にふさわしい大人の洗練コーデに。立ち歩きの多いビュッフェ形式のパーティでも、フラットシューズなら動けきやすく、久々の友人との会話にも花が咲きそう。
30代・40代の同窓会コーデ【春夏カジュアル編】
【カジュアル春編】
さらっと着て絵になるシャツワンピで、大人の余裕を漂わせて
撮影/酒井貴生〈aosora〉
気張らないカジュアルさのなかに、大人のセンスが光るシャツワンピ。ゆったりとしたフォルムと淡いチェック柄が、ラフさのなかに品の良さを感じさせます。さらりと一枚で決まる軽やかな着こなしは、靴を脱ぐ座敷スタイルや狭めのスペースでも着崩れせず、居酒屋での同窓会にぴったり。ふとした立ち座りでもストレスなく過ごせるのが魅力です。
デニムコーデは濃紺×ジャケットで、きれいめに振るのが正解
撮影/倉本侑磨〈Pygmy Company〉
ラフな印象になりがちなデニムも、濃紺を選べばぐっと端正な雰囲気に。スクエアネックのトップスにジャケットを羽織ると、同窓会にもマッチする上品な着こなしに着地します。ワンハンドルバッグでエレガントさを加え、力みすぎない大人のきれいめカジュアルが完成。
華やぎトップスをチノパンで引き算! 盛りすぎないバランスがカギ
撮影/川﨑一貴〈ajoite〉
写真撮影で顔映りをパッと明るくしてくれそうな、スカラップフリルのブラウス。ほんのり甘さのあるデザインだからこそ、カジュアルなチノパンでハズすのがセンス良く見える秘訣です。キュートさとラフさのテイストMIXで、気取らない同窓会シーンにもフィットする好バランスのコーデに。
【カジュアル夏編】
ポロシャツに抜けとアクセを効かせて、大人っぽく更新
撮影/生田昌士〈hannah〉
カジュアルな会場での同窓会には、清潔感のあるポロシャツが活躍。メンズを選んでゆるっと着ることで、ほどよい抜けとラフさが加わり、堅くなりすぎず親しみやすい印象に。ボタンを少し開けてデコルテやネックレスを見せると、ほんのり色気と華やかさが加わり、シンプルな黒スカートもぐっと洒落て見えます。
華やかワンピをラフに着る、スポーティMIXが新鮮
撮影/渡辺謙太郎
淡いグリーンのワンピースは、華美になりすぎない明るい色合いが夏の同窓会にもぴったり。高めのウエスト切り替えで自然にスタイルアップでき、動きのあるフレアシルエットが場を華やかにしてくれます。足元はあえてスニーカーでカジュアルダウンさせることで、こなれた雰囲気に。
ビスチェ重ねでタンク×デニムがよそ行き仕様にアップデート
撮影/三宮幹史〈TRIVAL〉
いつものタンクトップ×デニムも、スパンコール入りのビスチェを重ねれば、>夕方スタートの同窓会からそのまま2次会まで流れるような長丁場の日にも、華やぎをキープ。派手すぎない輝きがアクセ代わりになり、カジュアルな場にも映えるちょうどいいスパイスになってくれます。足元のきれいめシューズやコンパクトなバッグで、ラフなスタイルを少しだけクラスアップ。
30代・40代の同窓会コーデ【秋冬きれいめ編】
【きれいめ秋編】
ジャケットは“大きめ”が旬。品良く見えて着回し力も◎
撮影/渡辺謙太郎
定番のツイードジャケットも、ビッグシルエットならぐっと今年らしい印象に。抜けのあるサイズでかしこまりすぎず、フレアスカートと合わせて上品さもしっかりキープ。秋の同窓会はもちろん、保護者会やオフィスなど幅広いシーンで好感度の高いスタイルが叶います。
端正なスーツスタイルはディテールでランクアップを狙って
撮影/谷田政史〈CaNN〉
スタイリッシュに決めたいホテル同窓会では、ひとクセ効いたセットアップで周りと差をつけても。アシンメトリーなジャケットや立体感のあるブラウスが、かっちりとした印象になりがちなコーデにひねりを加え、定番のスーツスタイルを更新します。やわらかなベージュトーンでまとめて大人らしく映える着こなしに。
ジャケット×レーススカートで立食シーンに映える甘辛バランスに
撮影/嶌原佑矢〈UM〉
パニエのようなフォルムが印象的なレーススカートは、歩くたびにふわっと揺れて、立食スタイルのホテル同窓会にもぴったり。ドラマティックなスカートも、黒ジャケットとブーツで引き締めることで、甘さをセーブしたモードな装いに落ち着き、派手すぎず埋もれない絶妙な存在感を放てます。
【きれいめ冬編】
沈みがちな黒コーデは、ビスチェ重ねで華やぎアップ


撮影/金谷章平
シックなモノトーンコーデは、ビスチェを重ねると今っぽく地味見えを回避できます。立体感のあるペプラムシルエットやパンプスのビジューが華を添えて、ホテル同窓会にも映えるスタイルに。ロングコートをさらっと羽織り、冬らしい奥行きと大人の余裕を感じさせる装いを完成させて。
着流しコートとフレアスカートで、きちんとさも体型カバーも
撮影/金谷章平
腰まわりをふんわり包み込むフレアスカートは、さりげなく体型をカバーしつつ、長時間の着席でも快適。淡いトーンでまとめた同系色のニットに、ロングコートをさらりと重ね、力の抜けた上品さを漂わせて。足元はメリージェーンで、ヒールなしでもよそ行きムードをしっかり確保。
シルバーをグレーで受け止めて、派手すぎない洒落感に
撮影/佐藤航嗣〈UM〉
艶めくシルバースカートは、いすに腰かけたときにも華やかさが際立ち、特別な時間を印象づけてくれる存在。グレーのブルゾンやニットでトーンを柔らげれば、華美になりすぎず、写真にほどよく映えるスタイルに。ソックスをくしゅっとさせてゆるさをひとさじ足す今っぽテクも◎。
30代・40代の同窓会コーデ【秋冬カジュアル編】
【カジュアル秋編】
フーディはきれい色&ブラウス重ねで鮮度アップを狙って
撮影/西崎博哉〈MOUSTACHE〉
座敷や掘りごたつ式の居酒屋では、気負わず過ごせるラフさのなかにも、きちんと感は忘れずにいたいところ。ほんのり甘さを添えるラベンダーのフーディにブラウスを重ねると、王道カジュアルも新鮮に映ります。締めつけのないワイドパンツなら、長く座る場面でもストレスフリーでいられるうえに、膝が出る心配がないのが◎。
秋色シャツ&ヒールで、デニムスタイルに特別感をプラス
撮影/nara〈Vale.〉
とろみのあるサテンシャツは、体を締めつけず自然とこなれた雰囲気に見せてくれるから、距離の近いカウンター席でも気負わず過ごせそう。秋らしさを感じる深みブラウンが、普段着デニムをお出かけ仕様へ導きます。さらに足元のヒールできれいめ要素を添えて、同窓会にフィットするくだけすぎない大人スタイルに。
ボレロ風デニムジャケットで定番ワンピに更新感をプラス
撮影/川﨑一貴〈ajoite〉
のっぺり見えがちなモノトーンのワンピースも、ショート丈のデニムジャケットでぐっと今どきに。駅からの移動や2次会までの外歩きも軽快にこなせて、立ち姿にメリハリが生まれます。メタリックカラーのパンプスでモードな遊び心を効かせて、同窓会らしい特別感をさりげなく。
【カジュアル冬編】
カジュアルな場でも、キラキラでおしゃれ心はしっかりキープ
撮影/渡辺謙太郎
久しぶりのメンバーと再会する同窓会では、居酒屋開催でも気持ちが高まる服装を楽しみたい! そんなとき頼れるのが、キラッとした輝きが楽しいスパンコールニット。ボトムには光沢を控えめにまとった箔デニムを合わせて、頑張りすぎない艶めきを満喫。
羽織るだけで洒落る! エコファーコートでデニムを格上げ
撮影/川﨑一貴〈ajoite〉
なめらかな光沢をまとったエコファーのショートコートは、寒さ対策とおしゃれ見えを両立してくれる頼れる存在。ケープ風の立体シルエットとゴールドジップが、カジュアルなブルーデニムに品を添えてくれます。ヒップまで隠れる着丈とスタンドネック仕様で、一次会から二次会への移動も暖かくスマートに。
シャツ×パンツの定番が一転、旬顔に映えるシャギーカーデが活躍
撮影/須藤敬一
毛足の長いシャギー素材は、会場の空調が強いときや帰り道の冷え込み対策にも重宝。シャツ×スラックスのベーシックな着こなしも、シャギーカーディガンを合わせれば一気に垢抜けた印象に。甘さと華やかさがほどよく混ざったアイテムだから、同窓会らしいおしゃれをしている実感も楽しめます。
その場に似合う服装で、再会の日を心地よく楽しんで
同窓会は、かつての仲間との久しぶりの再会を楽しむ特別なイベント。だからこそ、普段よりきれいめなアイテムでラグジュアリーなムードを出したり、デニムやシャツで抜けをつくったりと、TPOに合わせた装いで今の自分らしさを表現できると素敵です。会場の雰囲気や季節を味方につけて、無理なくおしゃれを楽しめば、大人ならではの魅力が自然と引き立つはず。シーンに寄り添った同窓会コーデで、心に残るひとときを過ごしてください。
文/小林 愛
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