2月に入るともう一歩で春という待ち遠しさがありつつも、まだまだ気温は10度以下が続く寒さの厳しい月。ダウンコーデも12月から続きマンネリ気分になってしまいます。雪が降る日があったかと思えば15度近くまで気温が上がる日もしばしば。振り回される気温差に対応できる、防寒と春待ち気分を両立した2月にふさわしいおしゃれコーデをご紹介します。
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※出典:気象庁ホームページ(https://www.data.jma.go.jp/stats/etrn/view/daily_s1.php?prec_no=44&block_no=47662&year=2024&month=02&day=&view=g_tem)
「東京(東京都) 2024年2月(日ごとの値)気温」より
2月上旬
2024年2月1日の東京は最高気温16.3度と、とても2月とは思えない暖かい気温でスタート。2月上旬は最高気温が日毎に大きく上下する安定しない日々でした。1日の平均気温は一桁の日が大半でまだまだ真冬モード。しっかり防寒できるダウンが手放せないほどの寒さです。
2月中旬
だんだんと春の気配が感じられるようになる2月中旬。気温は日に日に上昇し、最高気温が20度以上になる日もあったほど。一雨ごとに暖かくなる時季で、寒くなったり暖かくなったりを繰り返しながら少しずつ春がやってきます。冬コートを手放すのはもう少し先なので、日中の暖かさに対応できるよう、アウターの下は脱ぎ着しやすいレイヤードコーデにするなどの対策を。
2月下旬
やっと暖かくなってきたかと思えば、急に冷え込むこともあるのが2月下旬。ダウンをしまうのはまだ先ですが、すぐ3月になると思うと、季節を先取りしたファッションも気になるところ。防寒はしっかりしつつ、春らしい色合いのアイテムを取り入れて季節感を楽しんで。この時季から花粉症の症状が出始める人が多いので、花粉がつきにくいつるんとしたアウターに切り替えるのもおすすめです。
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季節をつなぐ!コート未満の軽アウター

2月中旬から少しずつ暖かくなってきて、ダウンだと防寒が過剰に感じる日も。待ちに待った春が来るワクワク気分を受け止めてくれるのが、気負わず着られるジャケットなどの軽アウターです。コート未満なので、春待ちの今の季節から夏以外のすべての季節で使えるハイコスパアイテム。タートルニットとレイヤードすれば2月の寒い時季にもマッチ。ジャケットのベージュと、バッグとスカートのキャメル色をリンクさせて品よく。胸元のチョーカーがひとさじのハンサムさをプラスします。
厚手コートに飽きたなら…シャツのレイヤードで防寒!

流行中のハーフジップスウェットにブルーのストライプシャツ、センタープレスパンツを合わせた、しゃきっとした雰囲気のレイヤードコーデ。首元がもたつかないように、シャツは第三ボタンくらいまで開けてハーフジップとのバランスをとって。肩にかけたビッグジャケットのかっちりとした雰囲気を、首から覗く白いネックレスの柔らかさが中和してくれます。
上半身はボリューミー、下半身はスリムのバランスが旬!

ビッグジャケットやダウン、ケープなど上半身にボリュームがあるアイテムが増える冬。下半身はスキニーパンツを穿くことで全身のバランスがとりやすくなります。ワイドパンツやパラシュートパンツのトレンドが続いたからこそ、スキニーパンツがむしろ新鮮。白のカットソーに黒のスキニーパンツというシンプルアイテム合わせなので、白いキャンバスにアクセサリーで絵を描く感覚で、チェーンバングルやリング、ピアスを重ねて脱「いつものコーデ」に。
まだダウン頼り!寒い盛りの2月上旬コーデ
寒さのピーク!雪の日もチラホラな2月上旬のおすすめアイテムは?
・最低気温は連日5度以下。まだダウンは手放せない!
・ファーコートも活躍。短め丈なら汎用性高め
・白シャツや大振りピアスで顔周りに華を
スウェットはホワイトカラーでクリーンに

もふっとインパクトのあるシルエットがかわいいダウンを主役にした本気の防寒コーデ。すでにマンネリなダウンコーデを更新するなら、ボトムスは厚めの生地感が今っぽいスウェットにしてみて。洗練されたホワイトカラーを選ぶのがスウェットの部屋着見え回避のコツ。靴下をくしゅっと巻き込めば冷気が入り込む余地なしです。
ショート丈のファーコートで自転車でも寒さに負けない!

寒い日のダウン以外の選択肢がファーコート。ファー素材は長い丈だと必要以上にゴージャスになってしまうから、日常に取り入れるならショート丈が重宝するはず。カジュアルなスタイルにもマッチし、柔らかな印象のグレーを選べば、自転車での園送迎にも◎。フルジップにすれば首元まで防寒でき、アウターがしっかりと暖かいぶん、インナーは軽めのカットソー1枚で成立するのも嬉しいところです。ボトムスはなんでも合いますが、このコーデのようにウォッシュデニムを穿いて、グレーのワントーンコーデ風に仕上げても今っぽく仕上がります。
大ぶりアクセと白シャツチラ見せでシャキッと締めて

長め丈のダウンの防寒力に頼りたいけど、「ちゃんとおしゃれしてる感」も欲しいなら、パリッとしたシャツをチラ見せさせるのがおすすめ。シャツにニュアンスのある深めカラーのニットを合わせることで、モードな雰囲気に寄せれば、ダウンもきれいめに決まります。顔周りは、大ぶりピアスでエッジィに仕上げて。
暖かい日と寒い日を行ったり来たりの2月中旬コーデ
極寒?寒さが和らぐ?どっちつかずな2月中旬のおすすめアイテムは?
・レザージャケットや地厚ジャケットなど、中間アウター解禁の兆し
・ハーフジップスウェットは、きれいめレイヤードが今どき
・華やぎカーディガンは、今から買えば長く使える
レザージャケットはレースワンピ合わせで甘辛に

2月中旬にある「今日は春めいている!? 」なんて気温の日は脱ダウンのチャンス。せっかくだから可憐な白レースのワンピースで春先取り気分を堪能しては? とはいえ、もちろんまだ肌寒いので、風をシャットアウトしてくれるレザージャケットをオン。甘めのワンピースにこそ、レザージャケットを合わせるとバランスがとれた甘辛MIXコーデが完成します。
どんよりな顔色もホットな赤で映えさせる!

トレンドのハーフジップトップスは、思い切ってレッドカラーで。燃え盛るような赤に力を借りれば、どんより鉛色の空の寒い日もなんとか乗り越えられるはず。グレージュタートルトップスとの間に青シャツを挟むことで、スポーティカジュアルっぽくならずきちんとムードも漂わせることができ、VERY世代にマッチ。ローファーとかっちりした黒バッグで、ちょいプレッピーに味付け。
女友達とのお出かけにも華やかカーデがお役立ち

慌ただしくなる学年末を前に、今のうちに女友達とランチやディナーに出かける日は、テンションの上がる要素をファッションに詰め込みたい気分。Tシャツにラメ入りの毛足長めなシャギー素材のカーディガンを合わせ、バッグやアクセサリーでドレッシーに格上げしてみて。春がくるこれからは、羽織るだけで華やぐこんなカーディガンがお役立ち。季節を問わず長く使えます。
春アイテムも解禁!ジャケット軸のコーデが楽しい2月下旬のコーデ
春コーデがいよいよすぐそこな2月下旬のおすすめアイテムは?
・シルバーやもけもけ素材など旬アイテムでワンマイルコーデを格上げ
・透け感のあるインナーニットで、抜け感を
・ワンショルダートップスやシースルーアイテムはジャケット合わせで春前から着られる!
ワンマイルコーデはブルゾン主役でこなれ感を

コート未満のアウターでも過ごしやすいあたたかな気温の日中は、コーヒーがてら近所の公園にもいきたい気分。「ちょっとそこまで」なカジュアルルックなら、アウターはブルゾンという選択肢も。ニュアンスカラーを選ぶとやんちゃな印象にならず普段着に馴染みます。アウターで隠せなくなるこれからの時季は、ワンマイルとはいえコーデもそれなりにちゃんとしたいところ。もけもけ素材やシルバーのバッグなどで洒落っ気をプラスする小技が効きます。
抜け感がカギの春待ちタートルが2月下旬のスーツスタイルにフィット

背筋が伸びる、ブラック軸のサテンパンツコーデ。こんなスーツなら高めヒールの緊張感も心地良いはず。センタープレスパンツ&ジャケットでも堅苦しくならないのはシアーなインナーの成せるワザ。タートルで2月らしさを残しつつも、透け素材だから冬っぽさを回避するバランスが絶妙。ゴールドのメタルフレームグラスをかけることで、韓国っぽいトレンドオシャレも取り入れて「わかってる感」も。
ワンショルトップスもジャケットとなら気軽に着られる!

ワンショルダートップスの露出量をアウターで調節できるのが、端境期の嬉しいところ。インナーでセンシュアルな雰囲気を纏いながらも、柔らかなベージュのジャケットを合わせることで上品にまとまります。下半身はすっきりとしたシルエットのブルーデニムに甲が見えるスクエアトウの靴を合わせ、色気とカジュアルさを両立した今っぽいバランスに。
遠足に保護者会、寒くとも母行事は続く!
2月のイベントコーデ
悪天候の日の園&習い事送迎
厚底ブーツとスキニーパンツで足捌きよく

厚底のブーツにスキニーパンツで、悪天候の日の裾濡れ回避と足元防寒に全振りしたコーディネート。雪の残る道中もこれなら安心です。ブルゾンとインナーの間にデニムジャケットを挟むのは、コーデのマンネリ防止に加え、防寒力もある実用的なレイヤードアイデアなので、覚えておくと◎。
雪に映える真っ赤なコート

濡れやすい日は、引きずるようなスカートや裾長めのパンツは回避!裾を折り返したようなデザインのこのデニムは、くるぶし丈なので裾汚れが気になる雪解け道もOK。冬空に映える真っ赤なストールつきコートで、防寒しつつ少しでも明るい気分に。
お別れ遠足
カフェオレ色コーデのアクセントは、真っ赤なスニーカー♡

遠足の日はガンガン歩けるスニーカー起点のコーデで組み立て。目に入るたび心が沸き立つほっこりとした赤のスニーカーが際立つよう、コーデは温かみのあるカフェオレ色でまとめて。動きやすさ重視のスウェットとパンツのカジュアルさも、柔和な印象に仕上がります。大きめアクセで顔まわりをパッと。
野外グラウンドでの試合応援
極寒予報!寒さに負けないコーデ

カジュアル派のママなら、キャップやボアブーツなどスポーティ風味のあるアイテムを活用!防寒力と機能性はお墨付きです。パンツの裾をブーツに入れ込み、寒い風が入る隙間をしっかりガード。ボア付きアウターで冷気の侵入を防いで保温もばっちりに。
ダウン×ウインドブレーカーで冷気をシャットアウト

お尻まで隠れるロング丈ダウンとインナーの間にウインドブレーカーをサンドイッチ。冷たい風を頑として通さないぞ!という意思を込めたコーデです。子どもがママを見つけやすいパキッとカラーのアウターの組み合わせでエールを送って。下半身は動きやすさと暖かさを叶えるスウェットパンツで、ハーフタイムのお手伝いもフッ軽に。
雪山付き添いコーデ
コーデュロイ素材のパンツで、日常も雪山もスイッチOK

コーデュロイ素材のジョグパンは、ほっこりした温かみが雪山コーデにマッチ。コーデュロイのさりげないツヤ感がきれい見えにも作用します。ニットの下から白のカットソーを首元と裾部分からちら見せさせることで、重ためカラーばかりになりがちなコーデに抜け感が。貴重品はミニバッグにまとめて身に着けられると移動が多くても安心です。
学年最後の保護者会
優美な曲線シルエットで、ネイビー一色でもハッとする美しさ

学年最後だからといつもよりワンランク上のレストランでのママ友ランチから保護者会にスライドする日。モダンなバルーンシルエットと長めのスカート丈が上品な、ブラウスとワンピースのセットアップがぴったり。袖口が大きくハリ感のある素材なので上半身はケープのように柔らかに広がります。ネイビーコーデも、シルエットを効かせることでただの保護者会コーデになりません。
モード派ママなら、変形ジャケットをオン

お世話になった先生や周囲に敬意を払った形で、自分らしいおしゃれをしたいという思いは、変形ジャケットが叶えてくれます。ジャケットらしい端正な礼儀正しさもありながら、一気にモード風味がプラスされます。グレーパンツ合わせのシンプルさでもヒトクセ効かせたコーデに。足元はヒール低めのパンプスで動きやすさとフォーマル感を。
来る年度末に向けて、英気を養う!
気温差に負けない2月コーデを
2月末を目安に、冬の間お世話になったダウンやニットはいよいよ着納め。寒い日と春らしく感じられる日を行ったり来たりな2月は、ダウンから軽いアウターまで、端境期ならではのおしゃれが楽しめる1カ月でもあります。年度末ももうすぐ。わがままな2月の天気、気温に合わせたコーデで心機一転の春に備えましょう!
文/楢本美菜子
*掲載中の情報は、過去誌面や過去記事を再編集したものです。商品は販売を終了している場合があります。