子どもの着物の手配や当日のスケジュール、両親へのアナウンスなどなど、準備に気合いが入る七五三ですが、ママ自身の服装をどうするかも気になるところです。注意するべきポイントやマナー、和装・洋装それぞれの定番、先輩ママたちの当日コーディネートまでご紹介します。
撮影/西崎博哉〈MOUSTACHE〉
七五三のお祝い、服装選びで親が気をつけるポイント
七五三の親の服装について、明確な決まりがあるわけではありませんが、神社で行うお祝い行事ということで、きちんと感があり上品かつ華やかであることがいいとされています。あくまで主役は子どもなので、子どもの晴れ着を立てる服装であること、両親や祖父母の服装のテンションを合わせることも大切です。
母親の服装の注意点
①洋装・和装はどちらでもOK
洋装、和装はどちらでもかまいませんが、基本は子どもより格下の服装を選ぶこと。子どもが洋装なのに母親が和装というのは避けましょう。子どもが和装で母親が洋装は問題ありません。主役が一番華やかになるように気をつけて。
【洋装のポイント】
黒、紺、白、ベージュ、グレーといったベーシックカラーのスーツやセットアップ、ワンピースといったキレイめスタイルが定番。暗い印象にはならないように、全身黒や紺でもブローチなどの小物で華やかさを足すといいでしょう。
【和装のポイント】
訪問着や付け下げが多く着られています。明るい色調で薄い色、おめでたい柄が入っているものがおすすめ。子どもの着物の色を見て、それより目立つことなくバランスよく着られるものを選びましょう。
②セミフォーマルファッションが基本
きちんと感のある服装であればいいので、スーツ、セットアップ、ワンピースの他、ブラウスやプルオーバーにパンツ、スカートといったスタイルも人気です。説明会や卒入園式など、その後予定されるフォーマル行事に着回しできそうなアイテムを揃えておくのもおすすめです。
薄手ジャケットからアウターまで 時季に合わせたコーデのヒント
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③露出の多い服は避けましょう
決まりはないといえ上品であることは重要なので、露出の多い服は避けておくべき。短いスカートやショートパンツ、キャミソールのような肌があらわになる服はNGです。
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[和装派]先輩ママたちの七五三コーデ
読者の池田名加さんは、長男の5歳の七五三の時に3歳の次男にも着物を着させて写真撮影されたそう。お義母様から借りたという黄色いお着物は落ち着いた印象ながら華やかさもあり。お子様たちのブルー系の色とも被らずバランスが取れています。
読者の菅野小百合さんは、長女の3歳の七五三と長男のお宮参りを一緒に。水色のお着物は、柔らかな印象で美しく、お子様の赤い着物がパッと目立って主役感が出ています。ママの着物も子どもたちの着物も全てRENCAでレンタル。
川瀬 愛さんは、何度か着たことがあるという着物の装いを変えるため、バッグを新調。直線的なデザインが着物の衿とマッチするイジィデのものを選びました。
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[洋装派]先輩ママたちの七五三コーデ
読者の齊藤有沙さんは長男の5歳の七五三にワンピースで参加。下の子がまだ小さかったので動きやすいニットワンピースにしたそう。首元の詰まったデザインとウエストのリボンできちんと感と華やかさを両立。
読者の塩浦エマさんは、長女の3歳の七五三と長男のお宮参りを一緒に。12月だったので、神社で写真を撮るときは基本コートを着っぱなしになるだろうと想定して、暖かくてすっきり着られるプラステのシンプルなリブのロング丈ワンピースで。
VERYライターの川原江里菜さんは、甘すぎず華やか見えするフリルブラウスを七五三コーデに提案。主役は子どもなのであくまで控えめにしつつも、アクセサリーやバッグできちんと感をしっかり出して、程よく盛ります。
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迷ってしまったら...
普段着使いできるかの基準で選ぶのも有り
撮影/倉本侑磨〈Pygmy Company〉
最旬アイテムのジレも、シフォンのボウタイブラウスを合わせればフォーマル仕様に。白をチョイスすればレフ板効果で顔写りも明るくなります。
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撮影/倉本侑磨〈Pygmy Company〉
Vネックとセンタープレスと辛口デザインが効いたスーツ地オールインワンはハンサム派ママにオススメ。学校行事や仕事でも重宝するはず。
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撮影/西崎博哉〈MOUSTACHE〉
ブラウスにパンツのセットアップなら気軽に着られて、上下それぞれ着回せます。ハンサムなネイビーの太めパンツのセットアップはコサージュをつけて華やかに。
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撮影/西崎博哉〈MOUSTACHE〉
ベージュのセットアップでフェミニンコーデ。ウエストマークのブラウスはスタイルアップ効果もあり。ぺたんこ靴でも相性◎。
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撮影/西崎博哉〈MOUSTACHE〉
ブラウスに黒パンツの定番スタイルでも十分。ボウタイデザインなら華やかさも出ます。
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撮影/西崎博哉〈MOUSTACHE〉
ネイビー×黒の組み合わせならよりフォーマル感がアップ。ブラウスのフリルが七五三に相応しい華やかさに。
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先輩ママたちに聞いた!七五三当日アドバイス
【1】子どものスニーカーは携帯すべし
3歳児が長時間足袋と下駄を履いているのは無理!写真撮影中は頑張ってもらうとしても、その他のシーンには履き替えられるように、靴下と靴を常に持っておくのが賢明。
【2】着物を汚さず食べられるお菓子を用意
何かと時間がかかる日なので、ぐずったりお腹をすかせてしまうことも。神社の出店でリンゴ飴せがまれ、与えてしまったら最後……。顔も手も着物もベタベタになったという声も。なるべく汚さず食べられるラムネやグミを持っておくと安心です。
【3】洋装のママは、ヒールはなしか低めがベター
神社は砂利道が多かったり、子どもがぐずって抱っこすることになったり。ヒールだと色々と不便なことも予想されるので、無理せずぺたんこか低めヒールのパンプスを選びましょう。
最後に今さら聞けない!七五三の基本
・年齢
女の子は3歳と7歳。男の子は5歳。数えでするのか満年齢でするのかは、どちらでも問題なく、各家庭の事情に合わせて判断します。兄弟で一緒に行うために調整するという話もよく聞かれます。
・実施時期
伝統的に七五三を祝うのは11月15日とされていますが、近年ではそれに縛られることなく、9月〜12月の間のざっくり秋頃に神社に御祈祷に行くパターンが多いようです。
・場所
メインイベントとしては神社での御祈祷やお参り。その他、写真館で撮影や家族で食事会といったことが定番ですが、神社だけにしたり、別日に食事会をしたりと各家庭の都合に合わせて計画すれば◎。
・初穂料
初穂料とは、神社で祈祷してもらう際に納める謝礼のこと。神社によって金額が決まっているところと、「気持ち程度」とされているところがあるので、事前にチェックしておきましょう。5000円〜10000円が相場のようで、御祈祷後に縁起物をいただける場合や兄弟で御祈祷してもらう場合は多めに納めるという声も。
・子どもの服装
子どもの服装も和装、洋装どちらでも問題ありません。せっかくならばと着物を着させることが多いようです。和装の場合、3歳の女の子なら被布というベストのような上着を羽織ったスタイルが一般的。5歳の男の子は袴で、7歳の女の子は大人と同じように帯を結ぶ着物スタイルとなります。洋装なら、女の子はワンピース、男の子はジャケットにシャツにパンツといったコーディネートが人気。
まとめ
七五三は昔ながらの堅めな行事ではありますが、冠婚葬祭ではありません。よって、やり方や服装に明確な決まりはなく、それぞれの家庭がストレスなく行えるのが一番。小さい子どもを連れてのイベントはただでさえ大変なので、無理に予定を詰め込んだり、和装にこだわったりなどはしなくても問題ありません。家族が笑顔で子どもの成長をお祝いできる方法を選びましょう。
取材・文/井上さや
※本記事は過去掲載記事を元に再編成したものです。掲載商品はすでに販売終了している場合がございます。
公開日:2021.09.11
よくある質問
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母親の七五三コーデは和装と洋装どっちがいいの?
どちらでも問題ありません。あくまでも子どもが主役となる行事なので、子どもの服装と同等もしくは格下のものを選びましょう。
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黒のストッキングやタイツはNG?
ストッキングの色は、お洋服とのバランスで決めてOKです。
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洋装の場合、ジャケットは必須ですか?
ジャケットは必須ではありません。七五三は冠婚葬祭ではないため、カジュアル過ぎなければ細かなドレスコードはありません。