入学式・入園式まであと少し。あれを着ていこうかな、と数年前に買った服を出してみると、思いのほかデザインが古くなっていたり、体型が合わなくなっていたりすることがあります。地味見えしたりまわりのママから浮かないようにするために洋服選びはとても大切。入学式・入園式ならではのマナーや40代ママに似合うファッションのポイントを押さえ、直前に慌てることのないよう準備を整えておきましょう。
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卒業式とは違う、
入学式・入園式の服装マナー
セミフォーマルとインフォーマル、
どっちが正解?
撮影/須藤敬一
最旬【セレモニー服】初登場の『MW』はシンプルなのに今っぽい!より
入学式・入園式に参加する際のドレスコードの基本は、「セミフォーマル(準礼装)」または「インフォーマル(略礼装)」。どちらもワンピースやスーツ、ジャケットスタイルが基本です。セミフォーマルは同色・同素材で揃えるのがよしとされているのに対し、インフォーマルはややカジュアル度が高め。異素材のアイテムを合わせることもでき、コーデの幅が広がります。どちらにすべきかは学校や園によっても違うので、先生や先輩ママに聞いておくと安心です。
明るめカラーが映える入学式
撮影/川﨑一貴〈Ajoite〉
【七五三にも】パンツは“やや太め”がオシャレ!シンプル派の活躍セットアップ より
ネイビーなどのダークトーンが主流だった卒園式・卒業式に比べ、入学式・入園式では明るいカラーの洋服を選ぶママが増えます。春らしいベージュやライトグレー、パステルカラーなどを取り入れると、春のハレの日らしい華やかさを添えることができます。
インナーを工夫すれば、
卒園式のセットアップの流用もアリ
撮影/曽根将樹〈PEACE MONKEY〉
【ジレ×ボウタイブラウス】はセット使いが最強!好印象コーデの作り方 より
とはいえ卒園式と同じ洋服を着る予定のママや、着回しやすいネイビーのセットアップを準備しているママも多いと思います。ダークトーンにするなら、入学式・入園式ではインナーを明るめの色にするのが正解。春らしい季節感と華やかさを出すことができます。
セレモニーにふさわしい素材を
入学式・入園式は格式高い式典なので、素材選びも大切です。シルクやサテンなど高級感のあるもののほか、ツイード、レーヨン、ポリエステルなどの素材がふさわしいとされています。デニムやリネン、コットン100%などカジュアルすぎる素材は避けましょう。気をつけたいのは、光沢が強すぎたり、ラメがギラギラと光ったりする素材。あくまでも品よくまとめることが求められています。
40代になったら知っておきたい
セレモニー服のヒント
ハンサムなジャケットセットアップで
大人のおしゃれを更新
撮影/川﨑一貴〈Ajoite〉
【今どき卒入ジャケパンコーデ】仕事でもアリ!なハンサム可愛い服2選 より
上の子の入学式のときに買った数年前のセレモニースーツを着てみたら、なんだか老けて見える気がする……。そんな40代ママこそ選びたいのが、ハンサムなジャケットのセットアップスタイル。ビッグシルエットを選べば時代遅れ感もなく、大人の凛とした雰囲気を出すことができます。ワイドパンツを合わせ、体の線を気にせず着こなしましょう。
甘派ママは注意
ハリのある素材できちんと感を
撮影/川﨑一貴〈Ajoite〉
【七五三、ハレの日etc.】頼れる『黒紺セットアップ』は高級感がポイント より
甘派ママは、かっちりしすぎず自分らしいファッションも取り入れたいですよね。柔らかい素材を選びがちですが、甘め×柔らかい素材の組み合わせはカジュアルな印象を与えてしまうことも。ジャガード素材のものを選ぶ、ジャケットを羽織るなど、ハリのある素材を上手に取り入れてきちんと感を出しましょう。
白やパステルは抵抗があるなら
やさしいグレーが入学式・入園式向き
撮影/倉本侑磨(Pygmy Company)
【ハレの日】甘派ママの『ブラウス軸』オシャレ7選!重ね技で特別感も◎ より
入学式・入園式だからといって、白やパステルカラーなど明るい色の洋服を着るのに抵抗がある……。そんな40代ママにぴったりなのがグレー系のコーデ。トレンド感が出せるうえ、ライトグレーを選べば春らしさも満点。式後には仕事服やきちんとシーンでの着回しもできるので、この機会にワードローブに加えてみてはいかがでしょうか。
モード派ママは
細部に可愛げをちりばめて
撮影/金谷章平
【2024卒入園・卒入学】買い足すなら「ジャケット」!手持ち服に合わせるコーデ5選 より
いつでも妥協なくおしゃれでありたい。モード派ママがTPOを守りながらセンスよくハレの日ファッションを着こなすコツは、クールな中に甘さを忍ばせること。デザイン性の高いジャケットやセットアップで自分らしさを出しつつ、バッグや靴など小物使いで華やかさと可愛げをまとえば、親しみやすさもある大人のモードが完成します。
体型を気にせずおしゃれを楽しめる
40代のための着こなし術
INしなくてもサマ見え
絶妙丈感のトップスを主役に
撮影/川﨑一貴〈Ajoite〉
【とろみブラウス】“ウエストイン不要”なら普段にもフォーマルにも活躍! より
お腹まわりが気になるという声が多く聞かれる40代。まわりの視線や写真写りも気になるから、入学式・入園式でもトップスをパンツにインするのには抵抗がありますよね。最近はアウトしてもきちんと感がキープできるトップスが増えているので、その中から自分に似合う丈感やシルエットのものを選びましょう。きれいめのボトムスを合わせればセレモニースタイルが完成します。
タイトな細見えジャケットで
さりげなく体型カバー
撮影/酒井貴生〈aosora〉
【入園・入学】今からでも役立つ「ハレの日名品」39選!その後も着回せるセットアップ、ブラウスetc. より
若い頃と比べ体のシルエットが変わってきて、腰まわりやお尻が強調されるデザインを避けたいという人も多い40代。腰〜お尻をカバーしてくれる長め丈のジャケットを選ぶなら、タイトなシルエットのものがおすすめ。縦のラインが強調されて細見えが叶います。
視線を上に集めて
スタイルアップ効果を狙う
撮影/川﨑一貴〈Ajoite〉
【ハレの日】体形カバーできる「特別感セットアップ」繰り返し着られるのって? より
お腹まわりや脚を上手にカバーしたいなら、目線を上に集めるのも効果的です。コンパクトなトップスやジャケット、高めの位置に切り替えのあるペプラムシルエットのトップス、胸元の大きめコサージュも◎。気になる部分を隠すのではなく、視覚効果を利用してスタイルアップを狙いましょう。
計算された小物使いで
ハレの日コーデをアップデート
春らしいカラーバッグは
ミニサイズがちょうどいい
撮影/酒井貴生〈aosora〉
【卒入園・卒入学】展示会人気No.1の『甘ジレ』で簡単ハレの日コーデ! より
春らしさを取り入れたい入学式・入園式は、小物使いがコーディネートのカギ。モノトーンの洋服で大人っぽさときちんと感を出しつつ、カラーバッグで華やぎをプラス。ミニサイズを選べばフォーマル度が高いうえに明るい色を取り入れてもやりすぎにならず、今っぽさのある装いが完成します。
春らしさは足元から
明るめカラーで軽やかに
撮影/西崎博哉〈MOUSTACHE〉
【卒入園・卒入学式】“スカート派”ママの『今どきヒール』6選!ハレの日上手のコツって? より
明るめカラーが好まれる入学式・入園式では、足元も軽さを意識しましょう。ベージュやライトグレーのパンプスなら肌なじみもよく、明るめの洋服との相性も言うことなし。モノトーンコーデに合わせればコーデのポイントに。ビジュー付きのデザインなら大人の品格も出せます。ヒールの高さは、疲れにくくフォーマル感も出せる3〜5cmがおすすめ。
定番のパールジュエリーは
大人の遊び心をプラス
撮影/坂田幸一
高見え【パールブローチ3選】カジュアル使いもOKで2,000円台から!より
オケージョンシーンを彩るパールジュエリー。40代ママは定番のネックレスではなく、パールブローチを選んでハレの日コーデをアップデート。小ぶりなパールが並ぶデザインを選べば、ふだん使いもしやすくなります。
40代ママが知っておきたい
レングス別ヘアアレンジ
ロング&セミロング編
撮影/三瓶康友
【セレモニー服に合うヘア7選】セルフでできる簡単テクを紹介! より
ロングは下ろしているとだらしない印象になってしまうので、アレンジはマスト。ひとつ結びにした毛先をくるくるとねじり、毛先を上にしてバレッタで固定。顔まわりに後れ毛を残すと、抜け感が生まれて40代ママも今っぽい雰囲気に。
ボブ編
撮影/川﨑一貴〈Ajoite〉
【青木裕子さん】甘すぎない洗練ボブに変身!「家族の反応も楽しみです」 より
カジュアルな印象になりがちなボブは、毛先だけアイロンで巻いてワンカールを作り、丸みを帯びたエレガントスタイルに。顔まわりだけリバースに巻いて40代ママに似合う大人っぽさを演出。
撮影/三瓶康友
【時短ヘアアレンジ】汗のベタつきも気にならない“ヘアアクセ”でいつもより華やかなママに♡ より
ヘアアレンジが苦手でも、きれいめなカチューシャを付けるだけで特別感が。ヘアバームなどで髪の質感を整え、時間があれば毛先だけ外ハネに巻いておくと仕上がりに差が。ベロアやレザーなどカチューシャの素材で落ち着いた雰囲気を出しましょう。
ショート編
撮影/川﨑一貴〈Ajoite〉
【大人の今どきアイライナー】黒よりこなれる「グレージュ」が神! より
アレンジするのが難しいイメージのショートは、質感を変えてみて。オイルを使ってウェットな質感にし、タイトに仕上げれば40代に似合うハンサムな雰囲気に。オイルは一気につけず、髪の内側→表面へと少しずつ足していくと失敗しません。
厳選10コーデ!
40代の悩みに寄り添う入学式・入園式ファッション
大人のツイードコーデは
ハンサムセットアップが正解
撮影/金谷章平
甘めなイメージのあるツイード素材も、ハンサムなグレーのセットアップなら40代ママも気負わず着られます。ノーカラージャケットとブラウスを合わせれば堅苦しくならず、優しげな印象に。オフィスシーンにもなじみ、カジュアルアイテムとも相性がいいので1着持っておくと便利。
ワンピースならギャザーやタックで
エレガントに体型カバーできるものを
撮影/川﨑一貴〈Ajoite〉
1枚でサマになるワンピースはママの味方。さまざまなデザインがあるからこそ、40代の悩みに寄り添うディテールにこだわった1枚を選びましょう。高めのウエストマーク、ふんわりシルエットの袖とスカートで気になる部分をきちんとカバー。座っても膝が見えないミモレ丈もはずせません。
ハードル高めのペールトーンは
縦長ジレで細見え
撮影/酒井貴生〈aosora〉
爽やかなペールグリーンのワントーンコーデ。淡い色は着膨れしそうなイメージがありますが、ジレを羽織るだけで軽やかに着こなせます。Iラインを強調する縦長ラインで細見えするだけでなく、腰まわり〜お尻が隠れるのもうれしいポイント。
華やかフォーマルを
ゆるパンツではずして今っぽさを更新
撮影/倉本侑磨(Pygmy Company)
フォーマルさは保ちつつ、いかにトレンドを意識しながら大人の抜け感を出せるかが40代ママの課題です。シアーブラウスとショート丈のデザインジレで特別感を出しつつ、ゆるパンツを合わせて今っぽく。バッグや靴など小物はあくまでもフォーマルに。
定番ツイードジャケットは
春カラーで洗練コーデに
撮影/酒井貴生〈aosora〉
入学式・入園式の定番ツイードジャケットは、フォーマルな印象が強いからこそ古く見えてしまう原因になりがちなので、春らしいカラーを選んで洗練された雰囲気を狙って。明るいカラーをメインに何色もの糸で編まれているジャケットなら、どんな色とも合わせやすく着回し力が高いのも魅力。
40代だから着たい
立体ペプラムシルエット
撮影/金谷章平
ギャザーたっぷりのペプラムトップスは40代ママに着てほしい1着。体の線を拾わないシルエットでありながら、高めの位置に切り替えがあってスタイルアップも叶います。甘めデザインなので、オールブラックで引き締めるのが大人の着こなしのコツ。ヘアはコンパクトにまとめてすっきり感を。
こなれ感を出すなら
異素材セットアップに頼って
撮影/須藤敬一
40代になると、定番にとらわれない上級者コーデにも憧れます。異素材のセットアップなら簡単にこなれた印象に。ジャケットはお尻が隠れる長め丈と二の腕が気にならないバルーンシルエットの袖が頼れるポイント。上下別々に着ることで普段のコーデの幅も広がります。
ボウタイ×ツイードセットアップ
王道を軽やかに着こなすのも手
撮影/倉本侑磨(Pygmy Company)
ツイードのセットアップとボウタイブラウスの王道コーデは、ホワイトでまとめて洒落感を意識。太めのパンツだから腰まわりが気になるママにも安心です。ショート丈のジレとの組み合わせは腰位置を高く見せてくれる効果も。
シンプルなのにおしゃれ
大人が目指すべきお手本コーデ
撮影/川﨑一貴〈Ajoite〉
大人だからこそシンプルなスーツをさらっと着こなしたい。40代ママの憧れは、頑張らないおしゃれ。斜めにカッティングされたノーカラージャケットとダブル仕立てのパンツは、まさにそんな大人のおしゃれが叶います。胸元のリボンで華やかな印象に仕上げます。
らくちんサロペットは
ホワイトコーデでハレの日仕様に
撮影/金谷章平
サロペットを使ったフォーマルコーデも人気継続中。おしゃれな雰囲気になるうえウエストを締め付けないデザインなので、40代ママも取り入れやすいアイテムです。ホワイトカラーとツイード素材でハレの日にふさわしいコーデに。
入学式・入園式は、初対面の場
品良く印象良く、そしておしゃれに
子どもが主役の入学式・入園式ですが、ママにとっても大切な1日。先生や保護者など、たくさんの方との初対面の場でもあります。第一印象を良くするためにも、品良くおしゃれな服装を心がけたいですよね。自分に自信を持てるファッションで、子どもの晴れ姿を楽しみましょう。
文/永尾真理子
*本記事の一部は過去掲載記事を元に再編成したものです。商品は販売を終了している場合があります。