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【こなれ上手なデニム選び】キレイめ服には『リーとラングラー』が似合う!

ファッションのプロであり、子育てを楽しむママでもある小島令子さん。豊富な知識×ロジカルな割り切りというフィルターにかけられたアイテムを紐解けば、カジュアル上手への道が開けるはず。最終回は、令子’sスタイリングのキーアイテム・デニムについて聞きました。

ファッションディレクター
小島令子さんのカジュアル塾

リーバイス一強と思われがちな
デニムはキレイめ好みなら
リーとラングラーが推し

「自他ともに認めるヴィンテージデニム好きなので、リーバイス以外穿かないんでしょ、と思われがちなのですが(笑)。私のセレクト基準はブランドというよりデニムがちゃんと〝作業着〟として作られていた’80 年代以前のもの。ほかのメーカーのものもいくつか持っています。全体的に無骨なリーバイスに比べて、例えば’70年代のリーやラングラーはウエスタンっぽいフレアシルエットだったり、ダメージや色落ちがおだやかだったりと、フェミニンな印象。

また、デニムはお尻と言われるくらいヒップポケットにも違いがあって、男っぽく王道なリーバイス、形が曲線で女性らしいリー、ラフでボーイッシュなラングラーと、個性が出ます。総合すると、ヴィンテージ初心者におすすめしたいのはリーとラングラー。程よくキレイめでとろみブラウスやヒールとの相性も良く、いつものデニムの延長で取り入れることができます。ヴィンテージ特有のこなれ感でお洒落度がグッとアップするはずです」

右:色落ちが穏やかでダメージが少なめのラングラーは、フィービー期クロエのクリーンなシルクシャツとも合う落ち着いた佇まい。エルメスの靴、バッグでクラス感をプラス。左:白シャツ感覚で着られる私の定番・ボーダートップスを、リーとコーディネートしてきれいめカジュアルに。お尻をすっぽり包むハイライズで、短か丈デザインでもおなかが出ずスタイルアップ効果も。マノロのハイヒールなど〝いい靴〟を合わせて大人の要素を入れることがダメージの強いヴィンテージスタイルを着やすくする秘訣。

REIKO’s Coordinate

シルキーなウエスタンシャツが
カウボーイデニムとマッチ

TOPS:MYTHINKS
PANTS:Wrangler
SHOES:DRIES VAN NOTEN
SUNGLASSES:OLIVER PEOPLES

胸ポケットやヨークの切り替えがウエスタンなブラウスは、カウボーイ御用達のラングラーと相性抜群。カルチャーを理解するとファッションがより楽しく。

◉この記事の講師は

小島令子/REIKO KOJIMA

モードかつリアルなカジュアルスタイルが素敵とVERY誌面に登場するなり注目の的に。ヴィンテージショップでのバイヤー経験を生かし、2022SSよりセレクトショップk3のオリジナルブランドk3&co.のディレクターに就任。2児の母、身長156㎝。

撮影/魚地武大〈TENT〉 取材・文/遠藤彩乃 編集/藤田摩吏子
*VERY2023年9月号「ファッションディレクター 小島令子さんのカジュアル塾」より。
*掲載中の情報は誌面掲載時のものです。商品は販売終了している場合があります。

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