朝、コーデがサッと決まれば、1日の滑り出しはもっと良くなるはず!どこに何があるか一目で〝見える可〟されていたり、朝の動線に沿って必要なものが適材適所に配置されていたり…そんな〝クローゼットのインフラ〟整備は時短オシャレへの近道。今回は、膨大なコーデ経験を生かして「稼働率100%」のクローゼットを実現した、スタイリスト・小山田早織さんの収納ルールをご紹介します。
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膨大なコーデ組み経験で辿り着いた
一目瞭然の
色別⇨アイテム別掛け収納
主寝室にある夫婦のL字型ウォークインクローゼットに、小山田さんは服・靴・バッグ・ジュエリー類までを集約。〝年々買う服の量が減っている〟という言葉通りの削ぎ落とされたワードローブで床や棚上のスペースにも余白が!
PROFILE
小山田早織さん
スタイリスト
月刊VERYはじめ多数の女性誌で活躍し、女優やタレントの指名も多いスタイリスト。自身の好きなものだけを選び抜いたクローゼットやインテリアにも注目が集まり、’21年『稼働率100%クローゼットの作り方』(講談社) を発売。4歳、2歳の男の子ママ。
Myインフラルール1
手持ち服は原則すべて色&アイテム順。
ワードローブ全容を一目で視認
Myインフラルール2
靴・バッグ・アクセも集約し
ワンストップでコーデ組み
スペースがある今のWICでは小物類まで集約してワンストップでトータルコーデが完成する動線づくりを。クローゼットの見直しを繰り返す中で自分の好きなものが年々明確になってきたからか、闇雲にブランドバッグを欲しがることもなくなり、手放す決断も早く(笑)。靴は仕事で使用する衣裳も含むので多めですが、私物で登用頻度が高いものは目線の高さに。
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引き出しなし、衣替えなし…
死角を作らず端境期にも強く
私にとってクローゼットを見回したとき、全ワードローブが目に入る状態が理想! 衣替えでシーズンオフのものをしまい込むと、季節の変わり目の予期せぬ気温差で余計な服を買い足しがち。端境期が多い日本は衣替えをしない方が合理的、が持論です(笑)。服はブラトップまで掛けられるものはすべてハンガー収納が原則ですが、掛けられない服も、引き出しではなくオープンラックで可視化。箱にしまうのはヨガウェアや部屋着のみ。
Myインフラルール4
〝1アイテム1色につき3点まで〟で
点数管理し、「猶予BOX」で
要らない服を常に精査
元来職業にするくらいの服好きだからこそ、手持ちの服は点数で管理しています。増えてきたと感じたら、ダンボール箱を設置し、要らないかも?と感じたアイテムをIN。視界に入れいつでも取り出せるようあえて封をせず1週間置き、その間まったく執着を感じなければ、今の自分に不要なもの!と判断します。そのまま封をして買取屋に送れるのも◯。ちなみに大好きなデニムと黒ボトムスだけはこのルールの例外。「偏愛カテゴリ」として増えてもOKとします。
【column】
インフラ整備のおかげで
どんなシーンも即コーデ!
膨大なコーデ経験が生きた
色別→アイテム別配置を徹底
スタイリストという職業柄もあり、以前は自宅収納だけでは収まりきらないほど公私ともに大量の服に囲まれていました。その後母になり訪れた生活の変化でワードローブを大きく見直した結果、手に入れたのが「稼働率100%」のクローゼット。要る・要らないを精査し、自分の本当に好きなものだけをすべて見渡せるように配置した収納は、何がどこにどれだけあるかを瞬時に視認でき、コーデ組みが驚くほどスムーズに。
これは仕事で何十回と経験した1カ月着回しでの膨大なコーデ作業からも学んだことで、色別→アイテム別に分類したすべての服をラック掛けするという明確なルールに則って配置すれば、どんな大量の服の中でも目当てのものがすぐ見つかり、服同士を組み合わせる作業もとても効率的です。自宅クローゼットではさらにアイテム&色ごとの点数を管理しそれを超えたものは手放すというルールを。朝の身支度が楽になるのはもちろん、好きなものだらけの高稼働クローゼットは、自己肯定感も大きく上げてくれると思います!
撮影/木村 敦、清藤直樹(コーディネート分) 取材・文/嶺村真由子 編集/引田沙羅
*VERY2023年5月号「【大特集】オシャレの見直しで、ロスタイムを減らしたい 私たち、生きる時間が足りなすぎる! 時短オシャレ考察 Part4 〝クローゼットのインフラ〟整備が近道」より。
*掲載中の情報は誌面掲載時のものです。商品は販売終了している場合があります。