これまで何度か取材させていただいた小島さん。醸し出す雰囲気が素敵なのには理由があり、カットソーひとつとっても、その選びにはファッション経験豊富な彼女ならではのこだわりが貫かれています。この連載でひとつひとつ紐解いていくので、一緒に学びましょう♪ 今回は、アウトドアアイテムの選び方です。
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ファッションディレクター
小島令子さんのカジュアル塾 vol.2
アウトドアブランドは
基本メンズで選びます
「どんなジャンルでも、何かを本気で作っている専門性や、一貫性のあるストーリーに惹かれ、惚れ込むタチ。価格に関係なく、私のもの選びの基準は常にそこにあります。冬のアウトドアウェアもそのひとつ。以前は寒い日は家にいて可愛いコートがあればよかったけれど、環境は180度変化。子どもと公園に行ったら見守るよりも一緒に遊びたい派なので、動きやすさに特化した機能的なウェアが欠かせません。10代後半は、ファッションとして古着のアウトドアウェアにハマったこともありましたが今は最新のテクノロジー頼り(笑)。母としての時間は黒子に徹する精神で遊び心ゼロの全身ほぼ真っ黒スタイルを貫き、どう合わせてもOKな我ながら効率のよいシステムに。レディスだと、ボディコンシャスだったり、柄が入ったりしがちなので、シンプルでゆるっと着られるメンズで選ぶのがマイルールです。潔いまでのスポーティなスタイルで、〝あのお母さん、本気だ…!〟と思われるくらいがちょうどいいかなと思ってます。ナイキが展開するアウトドアライン『ACG』はまだあまり日本では浸透しておらず、カブリにくくておすすめ。子どもはカラー、私は黒でリンクするのも密かな楽しみです」
環境への配慮や企業理念にも賛同しているというパタゴニアのアウター(左)、ナイキに見えないロゴが新鮮なACGのアウター(中)が最近のスタメン。どちらもメンズ商品。スニーカー(右)はナイキのハラチ。履きやすさとボリュームが控えめなところが気に入り、好きなカラーリングが出ると買ってしまうという偏愛アイテムで、2023年投入したのはオールブラック。
REIKO’s Coordinate
オールメンズアイテムの
媚びない公園コーデ
OUTER:ACG
TOPS:CLIMBERS CLIMAX
NECK WARMER:vintage
BOTTOMS:nonnative
SOCKS:FALKE
SHOES:NIKE
SUNGLASSES:Sunski
お洒落さを狙いたくないという小島さんの思いとは裏腹に、スタイリッシュな印象のブラック×グレーのワントーンスタイル。クシュッとした靴下でボトムスと靴を繋ぐことで、足首見せに匹敵するスタイルアップ効果が。
◉この記事の講師は
小島令子/REIKO KOJIMA
モードかつリアルなカジュアルスタイルが素敵とVERY誌面に登場するなり注目の的に。ヴィンテージショップでのバイヤー経験を生かし、2022SSよりセレクトショップk3のオリジナルブランドk3&co.のディレクターに就任。2児の母、身長156㎝。
撮影/魚地武大(TENT) 取材/遠藤彩乃 編集/藤田摩吏子
*VERY2023年2月号「ファッションディレクター 小島令子さんのカジュアル塾」より。
*掲載中の情報は誌面掲載時のものです。商品は販売終了している場合があります。