楽に着られるアイテムとして、今やママたちのワードローブに欠かせない「ワンピース」。今回は、シーズンレスで旬を楽しめるスペシャルなワンピ選びについて、人気スタイリスト斉藤美恵さん、申真衣さんと考えてみました。「ワンピは普段着ではなく、特別感を感じるもの」と語る斉藤さんの愛用ワンピも拝見します!
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シーズンレスで着られる
スペシャルな1枚に出会おう!
非日常を味わえる上質感がマスト、斉藤さんの愛用ワンピ
ワンピースって気分が上がるから好き
申さん(以下、申):最近は専らパンツ派で出番が減ってしまったけれど、ワンピースって着るとワクワクするから実は好きなアイテム。コロナ禍前はよくハワイでイザベル マランとかを着ていました。
斉藤さん(以下、斉):水着の上からさらっと着られるワンピって可愛いですよね。私も普段はワンピを着る頻度は高くなくて、夏限定のアイテムになっています。
普段着にしない特別感のあるものを選ぶ
申:確かに、美恵さんがワンピを着ているイメージ、あまりないです。ワンピは1着を長く着ている感じですか?
斉:最低でも4、5年は着ているかな。ワードローブにあるのはフレアシルエットのワンピがほとんどです。
申:意外です!
斉:こう見えて元々甘い服が好きで。でも日常で着るのはそうじゃないから、ワンピだけは非日常を楽しめるものを選んでいます。ふわっとするフレアなワンピって無条件に気分がアガるでしょ?
申:動くとさらに華やかですしね!
斉:〝楽ちんワンピ〟っていうワードがあるように、1枚で手っ取り早くサマになるアイテムとしてワンピを取り入れる考え方もあるけれど、私にその考えはなくて。普段着にしないからこそ、〝特別感を味わえるデザイン〟が選びの条件です。
ワンピースは、質だけでなく量も大切
斉:ワンピ選びでは素材の質だけじゃなく、分量も意識します。特にロングワンピ流行りの今は、生地の量が印象を左右しますよね。
申:自分の身長的にストンとしたワンピだと丈が足りずに中途半端な感じになってしまって、かといって長さを重視して海外ブランドで選ぶと、デザインが奇抜だったり派手すぎたりして……。それもワンピを更新できずにいるひとつの要因でした。シンプルをベースに生地をたっぷり使っているものなら、1枚でリッチになれるし、久しぶりのワンピも気恥ずかしさを感じずに挑戦できそうです。
斉:質も量も備えたワンピは、ジャケットを羽織ったり、ニットをインしたりと、着回しのアレンジも利いてシーズンレスに使えるのも魅力です。
着たいときに回数を着られるものがいい
申:お出かけもオケージョンの機会も減り、ワンピから遠ざかっていることもあって、今は完全にワンピ迷子。次買うなら、どういうものを選べばいいですか?
斉:ワンピってトレンドがあまりないし、自分が気に入ったデザインだったら結構長く、頻度も高く着られるアイテムだと思っていて。そういう意味では、割と投資してもいいと思います。
申:頻度高く着られるって大事ですよね。私自身、妊娠中に久しぶりにザ ロウのワンピースを着てみて、気持ち的にも着こなし的にもしっくりきて、改めてワンピの良さを実感。ここ2年でかなりの回数着ている1着です。いろんなファッションに挑戦して失敗も経て、最近はそのときの自分のライフスタイルを軸に、たくさん楽しめる服選びにシフトしつつあります。10年先のことって分からないし、10年前に一生着られると思って買った服も今はほとんど残っていないのが現状。だから〝一生モノ〟と構えずに、3〜5年くらいのスパンで着られて、自分がウキウキするものを選んでいきたいです。
お仕事バッグまで意気投合してしまった2人
モード派の申 真衣さんとシンプル派の斉藤さん。フォローしているファッショニスタも、この日のお仕事バッグが黒のエルメスだったことも一緒でした。モノトーン好きも共通事項。
※エルメスバッグは私物のためブティックへのお問合せはご遠慮ください。
(左)斉藤美恵さん VERY、VERY NAVYをはじめとする女性誌やオンラインメディアを中心に活躍するスタイリスト。確かな審美眼で選び抜かれた都会的でスマートなスタイリングにファン多数。
撮影/渡辺謙太郎(人物)、魚地武大〈TENT〉(静物) モデル/申 真衣 スタイリング/斉藤美恵 ヘア/EIJI KADOTA〈SIGNO〉 メーク/Ryota Nakamura〈3rd〉 取材・文/坂本結香 編集/永吉徳子
*VERY2022年4月号「年中パンツ派の申 真衣さんと一緒に、ワンピ選び」より。
*掲載中の情報は誌面掲載時のものです。商品は販売終了している場合があります。
*このページに掲載のエルメスは私物につき、エルメスブティックへのお問合せはお控えください。