必ずしも人に会うためにオシャレをするわけじゃなくなった今。たくさん着たいと思わせてくれる服は、もの作りの背景まで思いやり溢れるものでした。
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破棄されてしまう原料の中から
選ばれし高品質な残糸が、
色鮮やかに息を吹き返す
2020年10月にスタートした、残糸・残布をアップサイクルするプロジェクト「RYE TENDER」。創業者2人が出会ったのは、サスティナブルなプロダクトが当たり前に根付く、米国NY。服を作る背景に存在する、衣類になることなく捨てられてゆく「余り原料」を起点に、その素材が持つ本来の魅力を引き出すプロセスをとっています。デザインに合わせて素材を選ぶのではなく、素材を軸にどんな一着をデザインするかを考える新しい発想。シンプルなデザインがメインのニットウェアブランドですが、メンズなら詰めて編むことでハリを出す、ウィメンズならゆるく編むことでふんわりさせるなど、工夫が詰まっています。美しい発色と程よい首詰まり感に上品さのある、ユニセックスなデザインが豊富。「想いのこもった製品を届けることで、物を大切にする循環を広げていきたい」、そんな熱い想いが込められた魅力溢れるブランドです。
※アップサイクル
単なる再利用やリサイクルとは異なり、廃棄物・不要な製品を元の製品よりも品質高く、価値の高いものに変換すること。言い換えれば、創造的再利用とも言われる。
RYE TENDERの
FULTON SWEATER
同じコットン素材でもスウェットより上品に見える。着心地の良さも抜群です。
ニット¥13,000(RYE TENDER/インターソナー)中に着たカットソー¥17,600(ATON/エイトン青山)パンツ¥36,300(エブール/エブール GINZA SIX 店)ピアス¥57,200 ブレスレット¥55,000 リング¥35,200(すべてブランイリス/ブランイリス エストネーション六本木ヒルズ店)バッグ¥46,200(ヴァジック/ヴァジックジャパン)
撮影/渡辺謙太郎(人物) ヘア・メーク/小田切ヒロ〈LA DONNA〉 スタイリング/坂野陽子〈f-me〉 モデル/笹川友里 取材・文/黒﨑梨緒 編集/太田彩子
*VERY2021年10月号「サスティナママは知っている いま、イケてるFASHIONには愛がある!」より。
*掲載中の情報は、誌面掲載時のものです。商品は販売終了している場合があります。