この時代だからこそ大切にしたいウールというラグジュアリー
幼い頃、母が少し誇らしい表情で「これ、ウールなのよ」と、洋服を撫でていた温かく懐しい記憶。
そんな思い出と共に〝良いモノ〟とわかっているつもりだったけれど、自分が母となり、ウール素材を手に取ると、その良さを改めて実感。中でも、オーストラリア産のメリノウールは、その細くて繊細な羊毛から紡がれ、織り出された独特のなめらかな光沢とハリに他にはないリッチ感が、感じられます。
機能的にも優れたウールは、暖かいだけでなく、通気性が良いため温度調整機能があり、防臭性、難燃性、汚れにも強くシワになりにくいなど、多くの利点と魅力に富んだ、プレミアムな素材です。
そして、大事なポイントは、天然素材であること。刈り取った羊の毛は再び生えてくるから、再生が可能。
主にタンパク質でできているため、生分解性で、土に還る地球に優しい素材。そして何よりも、天然だからこその肌への優しさ。直接頬や肌に触れるものにこそ、肌にいいものを選びたいですね。母となり、子供の肌に直接触れる〝衣〟口にする〝食〟、環境を含めた〝住〟を考え、モノを選び取るときウールの持つ魅力を改めて感じます。
モデル 渡辺佳子
ニット¥23,000カーディガン¥26,000※ともにメリノウール100%(ともにスローン)パンツ¥75,000(GOLDSIGN/シチズンズ・オブ・ヒューマニティ・ジャパン)チェックブランケット¥19,000(ブロンテ/ユニット)〝キッズ〟ニット¥4,400パンツ¥4,400ブランケット¥7,700※すべてメリノウール100%(すべてヨハ/ユニット)
お問合わせ先/ザ・ウールマーク・カンパニー ☎03-6447-1412
撮影/渡辺謙太郎〈Moustache〉スタイリング/斉藤美恵 ヘア・メーク/シバタロウ〈P-cott〉
モデル/渡辺佳子、ヤスイ・アシュトン 取材・文/西尾慶子