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仲里依紗さん「23歳で結婚、出産。正直、不安しかなかった」

7月スタートのドラマ『Tokyo middle 30』(フジテレビ系列)。仲里依紗さんは、結婚・出産を機に仕事を一時中断し、育児に専念する主人公・佐倉麻紀を演じます。ご自身は23歳で結婚・出産。主役を演じるなかで蘇ったという当時の思いや夫婦関係についても伺いました。

23歳で出産。不安でいっぱいだった

──ご自身は23歳で結婚・出産。すでに、俳優として大活躍していた時期でした。本作で演じる主人公、麻紀のようにキャリアが途絶えてしまうという感覚や焦りはありましたか。
周囲の友人たちのなかでも出産が早かったので、妊娠中から不安でした。当たり前ですが、好きなものを食べ、時間を気にせずに仕事ができるそれまでの生活が激変。産後のことはまったく想像がつかない状態でした。妊娠を経て体形も変わってきて、「このままだと仕事に戻れないのかも」と焦ってしまっていたし、「母親になったら落ち着かなきゃいけない」と世間が思っているような気もして、私なりに悩んでいたと思います。
 

──今回のドラマで、仲さんが演じるのは裕福な家庭の妻。夫から「お金に困っていないのだからママが働く必要はない」と言われ困惑します。読者からも仕事と育児をするなかでの悩みをよく聞きますが、仲さんにとっての働く理由とはどんなことでしょうか。
「これが自分です」という軸を作るために、私にとって仕事はなくてはならないものです。私はお母さんでもあるけれど、現場ではその枠から外れて仕事に没頭する。私の場合はそれが、自分が無理をせず、自分らしく生きられるバランスでした。とはいえ、「絶対仕事をしたほうがいい」と思っているわけではなく、本人がやりたいかどうかで生き方や働き方を決められるのなら、それがいちばんじゃないかと思います。

今の私がいるのは、夫と結婚したからかも

──夫である中尾明慶さんとは俳優同士の結婚でしたね。ドラマに出てくる夫とは正反対の夫婦関係を想像しますが、実際のところはいかがでしょう。
もしドラマのような夫だったら、きっと今の私はいません。今年で結婚14年目、夫は昔も今も変わらず、私のことを、群れから離れて大草原を駆け回る羊のよう自由にさせてくれます。集合! と号令をかけられても、そう簡単には集まりませんよ、私は(笑)。
 

──結婚の年に生まれた息子さんは13歳に。仕事や育児をする日常のなかでお子さんに伝えていることはありますか。
「男だから、女だから」といった枠組みは決めないことくらいでしょうか。料理や掃除などの家事も、「ママだからやる」のではなく、得意不得意や好き嫌いでできることを決めればいいと思います。我が家にはそもそも明確な役割分担がありません。その中で暮らしている息子は自然とNOボーダーかも。多くの組織は、スムーズに物事を進めるためにリーダーを決めますよね。社会では必要な場面があるかもしれないけれど、家族の間ではそんな序列はいらないんじゃないかなって。どんなときも、同じ目線で相手を尊重し合う関係でいたいです。

「夫婦のルール」は作らないからうまくいっています

──まさにYouTubeチャンネル『仲里依紗です。』での仲さんの姿は、自由で開放的で楽しそう。今年で6年目を迎えましたね。
YouTubeは、素の私です。実は、毎回企画を練らずに撮っているんですよ。きっちり決めるのは面倒くさいという本音もありますが(笑)、無理していないから6年も続いている気がします。ついでに言うと、我が家にもルールはほぼありません。家族の決まり事を作ろうとも言われていないし、決めようとも思っていない。そういう意味でも、やっぱり私たち夫婦は気が合っているのかも。もちろんお互いの言い分は多少なりともありますけど……。

 

15歳で上京。結婚・出産に夢や憧れはなかったけれど…

──ちょうどVERYの読者も、仲さんの演じる役柄と同じ30代前後ですが、ご自身は、子どもの頃思い描いた将来像と実際の30代との間にギャップはありましたか?
実は、子どもの頃は「将来結婚して、出産する」という未来を思い描いていなかったんです。3姉妹の長女だった私は、子どもの頃から、家事を手伝ったり、妹たちのお世話をしたりしていました。そのせいか「お母さんになる」ことへの憧れはありませんでした。当時は、早く上京して一人暮らしがしたいという気持ちも強く、15歳で長崎から東京へ出てきました。でも、人生何があるかわからないですよね。思いがけず早い結婚をして、母親になって……。ギャップだらけの人生ですが、今、育児をしながら楽しく生きられているからこれでよかったと思っています。

 
──いよいよ新ドラマもスタート。演じてみていかがですか?
私自身、母になってから、毎日があっという間でした。不安はあれど、そこまで深く悩んでいる自覚はなかったのですが、麻紀役を演じながら、もしかしたら心の内に悩みがあったのかもしれないと気づかされました。せりふをなぞることで、あのときの私を見つめることができています。今の状況をやり過ごしているけれど、実は何か引っかかりがある、このままでいいのか迷っている。そんな方に寄り添う作品にできたらと思います。私は正直、テレビは後追いで好きな時間に観るタイプなんですが(笑)、毎週水曜の22時、リアルタイムで観ていただけるとうれしいです。ご夫婦でぜひ一緒に!

PROFILE

仲里依紗さん Riisa Naka

1989年生まれ、長崎県出身。B型。近年の主な出演作に、連続テレビ小説「おむすび」、ドラマ「不適切にもほどがある!」(ともに2024年)ほか。12月25日公開の映画「SUKIYAKI 上を向いて歩こう」、20271月8公日公開の映画「高校生家族」に出演。

 

仲里依紗さん着用分)BRAHMIN、LOUNIE、STAR JEWELRY

 

新ドラマは7月22日(水)~放送スタート!

『Tokyo middle 30』は“35歳の女性”の“今”をリアルに描いた恋愛ヒューマンドラマ。中国で爆発的ヒットを記録した『Nothing But Thirty』(『30女の思うこと~上海女子物語~』)を原作に、日本版としてオリジナルリメイク。仲里依紗さん、のんさん、深川麻衣さん演じる幼なじみの女性3人が、恋、仕事、家庭──思い通りにはいかない現実に直面し、時に3人で泣き、助け合い、他愛ないことで笑い転げながら、“35歳”という人生の分岐点で自分らしい人生を模索していく。

撮影/土岡虎太郎 取材・文/藤井そのこ

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