子育て中だからこそ見つかる、自分の可能性──今回は、育休中にMBAや語学に挑戦し、希望のキャリアを手にしたママたちの“ブランクじゃない時間”にフォーカス。母であることを強みに、人生の選択肢はもっと広がっていく!
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「母になること」は、
人生のブランクじゃない
❝育休中にオンラインでMBA取得。
諦めないという経験が今の自信に❞
外資系会社勤務
坂本さゆりさん(38歳)
2歳男の子と0歳女の子ママ。第一子妊娠中、仕事と並行してオンラインでMBA取得。現在は第二子育休中、自宅でフェムケアサロンを開業。
仕事をする中で、会社役員や投資家たちとコミュニケーションを取り、グローバルに通用する経営全般の知識を学びたくて、MBAを取得したいと思うように。ただ、当時は不妊治療を本格的に進めていたこともあり、MBAと妊娠、何度も天秤にかけて悩みました。が、結局どちらも諦めきれず、オンラインで受講できる海外のMBAに入学を決意。すると、入学直前に妊娠判明! 日中の仕事と夜のMBA受講、加えて妊娠中と、ハードながらも充実した妊婦生活を過ごしました。出産してからは、赤ちゃんのお世話と授業、課題に追われ、さらに目が回るほどの忙しさに。それでもなんとか卒業できることになり、息子と一緒に現地の卒業式に参列できた時の嬉しさはひとしおでした。今の職場で、育休取得をした女性は私が初めて。復帰直後は簡単な仕事しかふられずショックを受けたことも。ただ待っていてもチャンスは訪れないことをMBAと不妊治療で学んだので、上司や夫のサポートを経て、海外出張や大きな仕事をもらえるよう働きかけました。と言うとかっこよく聞こえるかもしれませんが(笑)、実際は泥臭く、涙することも多々。でも、今では「女性社員のロールモデルになって欲しい」と言われるように。子どもがいても諦めないということを経験を持って実証できたことは、今の自分の自信に繋がっています。
History
27歳…結婚
32歳…今の会社に転職
34歳…MBA(オンライン)入学、直前に妊娠
35歳…MBA在学中に第一子出産、育休
36歳…MBA卒業後、復職
37歳…第二子を出産、現在育休中
❝外資系への転職でキャリアと
おおらかな働き方が叶った❞
外資系会社勤務
大前 遥さん(39歳)
9歳男の子と7歳女の子ママ。新卒から10年働いた会社から外資系企業に転職。語学を学ぶのが好き。
最初の育休中は、赤ちゃんと2人きりの時間を過ごす中で「なにかやらなきゃ! やったほうが自分は前に進んでるんだ!」と焦りを感じてしまうこともありました。そこで、子どものお昼寝中や就寝後の夜時間を利用して、オンラインで英会話や韓国語を学び、検定にも挑戦。いつか転職をすることがあったら役に立つかなという気持ちもありました。復職後、やりがいはありつつも、就業時間の長さや仕事の負担が思いの外大きく、子育てとのバランスを取るのが難しいと感じるように。また、好きな英語を活かせる仕事をしてみたいという気持ちもあったので、二度目の育休&復職を経て、念願だった外資系企業に転職を決意。今の会社は、育休取得をするパパがいたり、働き方もフルフレックス。子どもたちがどんどん成長する中で、今の一瞬一瞬を見逃したくないという気持ちもあり、例えば、子どもの学校が代休の日は朝早くに出社し、午後は在宅ワークに切り替えるなどフレキシブルに働けるところもとてもありがたいです。公園に行って思いっきり遊んだり、自分自身が子ども時代に夢中だったアニメやキャラクターに再会したり、子どもの習い事で遠征して本気で応援したりと、まるで第二の青春(笑)。子どもがいないと経験できなかった出会いや感動を味わうことができ、かけがえのない時間をもらっています。
History
29歳…結婚
30歳…第一子出産、育休取得(1年)
31歳…韓国語の勉強
32歳…復職
…第二子出産、育休取得
…運転免許取得
33歳…復職
34歳…外資系WEBメディアへ転職、現在に至る
撮影/堺 優史〈MOUSTACHE〉 取材・文/北山えいみ、島田有香 編集/太田彩子
*VERY2025年7月号「母になることは人生のブランクじゃない」より。
*掲載中の情報は誌面掲載時のもので、変更になっている場合や商品は販売終了している場合がございます。