愛情いっぱいの泣き笑い子育てエピソードに、共感したり、思わず涙してしまう、などファンの多い辻元舞ちゃんのブログがVERY誌面に登場。もちろん、イラストも舞ちゃんの描き下ろしです。
※本記事は過去掲載記事を元に再編成したものです。掲載中の情報は誌面掲載時のもので、変更になっている場合がございます。
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辻元舞の
「自分ファースト」でいこう!
VOL.32
❝長男の「旅立ち」は 突然に!❞
今朝の話です。突然のことで驚きが大きいので自分を落ち着かせるためにも書こうと思います(笑)。
なんと、長男が7歳にして人前で手を繫いでくれなくなりました!
男の子だし、いつかそんな日がやってくるだろうとは思いつつも、まだまだ遠い未来の話だと思っていたのにこんなにも早くやってくるなんて!
長男とは毎朝スクールバスまで一緒に歩いて向かっているのですが、いつものように歩いているとバス停が近くなってきて既に数人の生徒が待っているのが見えました。
その瞬間、私の手をするりと解く長男。
あれ? たまたまかな?と思いつつ、もう一度手を繫ぎ直そうとしたところササッとかわされ、不思議に思い顔を見ると目を逸らし気まずそうにしていて確信。
明らかに手を繫ぐのを避けている……!
そんなぁぁぁぁーっ!!と心の中で叫びつつなんとか平常心を装い出発を見送ったのですが、その一連の流れを隣で見ていた夫が私の肩にポンと手を置きながら「そんなもんよ」と一言。
……そんなもんってどんなもんよ!?と帰り道ずっとショックを隠しきれなかった私。
夫は少し前から「パパいや」と、そもそも手を繫いでくれない日もあったそうで「同性だから気持ちも分かる」と意外とすんなり受け入れている様子。
ママがいい、ママじゃないといや、ママママママー!だった長男。我ながらスーパーマザコンを育ててしまったわ……と心配していたほどだったのに。
いつかやってくると思っていた日がこんなにも突然、あっけなくやってくるとは……(泣)
とは言え、家の中やお友達がいないところではまだまだ甘えん坊な長男。
「抱っこ」と言う日もあれば、寝るときに「抱きしめて〜」と言う日もあります。
でももうそんな時間も長くは続かないんだと、親が子どもに関われる期間の有限と尊さを改めて実感しています。
初めて歩いた日からずっと握っていたプニプニのおててもいつの間にかしっかりして爪も厚く固くなったし、目に入ったものに一目散に向かって行くから危なっかしくて目も手も離せなかったのに、1人で手を挙げて横断歩道もスタコラ渡って。
ママーママー見て!!と何度も何度も言われてはいはい……と受け身だった会話も、学校どうだった?と聞いても「ふつう」とか言われるようになって。
もう二度とあの日の君には会えないと思うとどうしても少し切なくなってしまうけど、成長している証だね。
友達の話やゲームの話をしながら、くだらないことしてふざけて笑い転げている7歳の長男との時間も大切にしながら楽しもうと思います。
成長と共に支え方は変化していくけど、その時々で適切に心地よくいられる家族でいられたらいいなと考えさせられる出来事でした。
今月の
舞・フェイバリット・タイム
洗面台の上にある私の好きな香りばかりが集まったお気に入りスペースです。フエギアの香水は切らさないようにストックも用意してあるほどお気に入り。一日の終わりに、はー疲れた…と洗面台に向かうときもこのスペースから漂ういい香りに深呼吸して癒しをもらっています。
【PROFILE】
つじもと まい
1987年生まれ、モデル、タレント。
モデルとして活躍するとともに、バラエティ番組にも出演するなど幅広く活躍。特技は水彩画・イラスト・ダンスと、多彩な魅力を放つ。プライベートでは3児の母としての一面も持ち、ライフスタイルが垣間見えるYouTubeも注目されている。
文・イラスト/辻元 舞 デザイン/大塚將生(marron’s inc.) 編集/フォレスト・ガンプJr.
*VERY2023年12月号「辻元 舞の「自分ファースト」でいこう!」より。
*掲載中の情報は誌面掲載時のものです。