愛情いっぱいの泣き笑い子育てエピソードに、共感したり、思わず涙してしまう、などファンの多い辻元舞ちゃんのブログがVERY誌面に登場。もちろん、イラストも舞ちゃんの描き下ろしです。
※本記事は過去掲載記事を元に再編成したものです。掲載中の情報は誌面掲載時のもので、変更になっている場合がございます。
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辻元舞の
「自分ファースト」でいこう!
VOL.31
❝ロスで夫がレボリューション!❞
今回は、夏休みに行った海外旅行で夫が変わった話を書こうと思います。
2週間お休みをいただき、前半はバンクーバーで過ごし(長男のサマースクールがメイン)後半はロサンゼルスで過ごしたのですが、どちらの国でも異なる価値観、異なる文化に触れることで沢山刺激をもらいました。子供たちには自分や家族の常識にとらわれず、世界の広さを肌で感じ様々な社会を見て欲しいとの思いもありました。まだ4歳と7歳の息子たちが何を感じたかは分かりませんが、毎日全力で遊べて楽しそうだったので良かったなと思っていたところ、誰よりも影響を受けて帰ってきたのがまさかの夫で驚きました。夫は例えば、ランチをするにも新しいお店や新しいメニューなどには見向きもせず、自分の知っている美味しい味からはみ出して冒険はしないタイプです。綺麗な景色などプライスレスなものにもあまり関心がなかった夫は、これまでどこに行っても日本に早く帰りたがる人でした。
そんな夫が「またすぐにでも行きたい!」と言ったのが6日間を過ごしたロサンゼルス。開放的になれるLAの気候も、フレンドリーな人柄も、美味しいご飯も、綺麗な景色も最高だったのですが、夫が何よりも影響を受けたのはLAで滞在させていただいた友人家族でした。夫婦とても仲が良く、旦那さんが何よりも家族を大切にしていて。滞在させてもらっている間の毎日、お子さんの夜泣きに対応し、誰よりも早く起きてみんなの朝ご飯を作る旦那さん。奥さんへの気遣い、周りの人をハッピーにするマインド……。
そんな姿に衝撃を受けた私たちは、奥さんに「最高の旦那さんですね」と話をしたところ、「昔はそうじゃなかった」と意外な返答が。奥さんによると、旦那さんも他の人から影響を受けて変わったのだとか。旦那さんにも話を聞くと、「奥さんに笑っていて欲しいから。奥さんだけじゃなくて自分を含めて家族みんなが。相手を笑顔にさせたければ自分も笑顔じゃないとね」と素敵な言葉をくれました。元々そうではなかった人が、人から影響を受けて実行している姿を目の当たりにし、実際にとても幸せそうな家族の在り方を見た私たちはかなりの感銘を受けたのでした。
帰国後の夫はというと、時差ぼけで夜中に起きる子供たちの対応をしてくれたり、いつもは子供たちを送り出した後に起きてきていたのに、子供たちと一緒に起きて朝の準備をしてくれています。これまで朝は全くの戦力外だった夫が行動してくれている……! それも自発的に! 今まで私が早朝から仕事で出ていく時に子供たちの対応をお願いしても「いつもは私がやってることを、たった1日やっただけじゃん」と私の心はやさぐれていたのですが(笑)。素直に感謝も伝えられるし、頑張ってくれているから美味しいご飯作ろう!とこちらも相乗効果。自発的にしてくれるだけでこんなにもこちらの感じ方が違うものなんですね。お互いを思いやること、笑顔にしたい人は誰なのか、幸せとは何なのか。改めて家族に向き合うことができた思い出深い旅行となったのでした。
今月の
舞・フェイバリット・タイム
ロサンゼルスで大好きなピーター・シャイアさんのアトリエにお邪魔しました。ここで数々の作品が生み出されるのか!とワクワクが止まりませんでした。訪問をとても歓迎してくれて、コーヒーを淹れてくれサインまでしていただき、創作意欲が搔き立てられる素敵な時間と思い出になりました。。
【PROFILE】
つじもと まい
1987年生まれ、モデル、タレント。
モデルとして活躍するとともに、バラエティ番組にも出演するなど幅広く活躍。特技は水彩画・イラスト・ダンスと、多彩な魅力を放つ。プライベートでは3児の母としての一面も持ち、ライフスタイルが垣間見えるYouTubeも注目されている。
文・イラスト/辻元 舞 編集/フォレスト・ガンプJr.
*VERY2023年11月号「辻元 舞の「自分ファースト」でいこう!」より。
*掲載中の情報は誌面掲載時のものです。