VERY本誌で私服企画も人気のモデル、浅見れいなさん。6歳の女の子と1歳の男の子の子育てに奮闘中の今、2人育児を笑顔で楽しむには「何においても睡眠が大事!」とのこと。産前産後で一番に取り組んだネントレのおかげで、いまはなんと、長男の寝かしつけは0秒なんだとか。実際にどんなことをしているのか、聞いてみました。
長男の妊娠が分かって
まず向き合ったのが「ネントレ」
──第一子の経験を活かして、第二子の妊娠がわかって真っ先に始めたのがネントレだったとか…?
「長女のときは、朝までぐっすり寝てくれることなんてなくて、毎日が細切れ睡眠。心身ともにクタクタで本当に辛くて。それが2歳半まで続いたので、2人目を考えたときに、夫にも『もう一回あの夜泣きと向き合える?』と、まず聞かれました。一番近くで私が疲弊している姿を見ていたからこその言葉だなと思って、今回は夫と長女、家族みんながちゃんと眠れる環境を作るためにも出産前から‶家族の約束事″として、ネントレに取り組もうと決めました」
──出産前の準備は具体的にどんなことをしたのでしょうか?
撮影/西崎博哉〈MOUSTACHE〉
「赤ちゃんにぐっすり寝てもらうには、睡眠環境を整えることがなにより大事。まずはベビーベッドを準備しました。赤ちゃんがひとりで眠るためには絶対的に安全であることがマストだから、しっかりシーツを張り、コードやカーテンなどから離れたところにベッドを設置して、まわりにはぬいぐるみも何も置かない。あとは、カーテンで遮光を徹底しました。ちなみにベビーベッドは6歳まで長く使えるboori(ブーリ)のものにしました」
──それにしても「寝かしつけ0秒」って、寝不足でクタクタのママたちからすると夢のような話! 具体的にはどうやって寝かしているんですか?
「寝る前のルーティンをしっかり習慣づけました。今だと19:30〜20:00頃に寝室に行って、スリーピングバッグを着せて、絵本を読んで、ベッドに置いて『寝るよー!』と言ってドアを閉めたら寝かしつけ終わり (笑)!その後はベビーモニターで見守りをしています。寝るリズムを子どももわかっているからとってもスムーズ。絵本を3冊読む、ご飯とお風呂が終わったら20時くらいに寝室に行く、など最初にルーティンを決めたらそれを続けるだけ。そうすると寝るリズムを子どももわかってくるんです。このルーティンを始めてから朝起きてもすぐにママを呼ばないので、まどろみタイムもひとりで満喫しているみたいで、それもほほえましいです」
──毎日決まったサイクルが大事なんですね。ルーティンは新生児の頃から続けているんですか?
「今回は出産前からネントレに気合十分だったから(笑)、産後すぐに実践! 新生児の頃から夜は19時頃には寝かしつけが完了していたかな。授乳のタイミングで起きたらおむつを替えて、授乳して…、40分経ったらベッドに連れて行くサイクルでした。新生児でも4時間寝てくれて、掃除機をかけても起きないほどぐっすり。活動時間をちゃんと守って、疲れすぎないようにするのも大事です」
撮影/西崎博哉〈MOUSTACHE〉
──疲れた方が寝てくれると思っていました!
「私も、長女のときはとにかく眠くなるまで待ってたのですが、そもそもそれが違っていて。赤ちゃんって疲れすぎると寝ないケースもあるんですって。 月齢ごとに変わるみたいですが、活動時間がすごく大事で、新生児の頃は大体40分くらいが目安みたい。それ以上活動すると逆に寝てくれなくなっちゃう。初めて知ったときは目からうろこでした。赤ちゃん自身に『眠たい』ということをわからせてあげることが大事みたいです」
──ちなみに、熱を出したときなどはどうしたらいいんでしょうか?
「普段から自分で寝ることができていれば、体調が悪くて寝苦しいときにイレギュラーで抱っこで寝かせたとしても、元気になったらすぐセルフねんねに戻れるんです。赤ちゃんは賢いから、ママが来なくても指をくわえたり、服を握ったり、自分で自分を落ち着かせる術をすぐに習得できるんですよね」
── 赤ちゃんもママもしっかり眠れるネントレ、他にもいいことってありますか?
「我が家は第二子きっかけで取り組みましたが、実は『親と長女のためのネントレ』という意識もあってスタートしたんです。なぜなら、赤ちゃんが自分で寝てくれたら、上の子との時間が作れるから。幼稚園であったことを聞いたり、絵本を読んだり…1対1で向き合う時間を取れるので、2人育児もバランスをとりながらポジティブに楽しめています。そして何より、家族みんな、とっても元気(笑)!実は息子を出産しすぐに長女の運動会という強行日程でドタバタだったんですが、睡眠のおかげで産後の回復も早かった。 あとは、赤ちゃん自身が落ち着く方法を知ってるから、基本的にずっと機嫌が良くてニコニコしてる。眠くてぐずるっていうことがないんです」
──今回、寝かしつけに悩んだご自身の経験を活かして、‶スリーピングバッグ″を作られたとお聞きしました。
「スリーピングバッグは、赤ちゃんにとって安全な寝床となる‶着るタイプのお布団″で、窒息やSIDS※などのリスクも避けられると言われています。日本の蒸し暑い気候でも快適に過ごせる素材にこだわって、息子のネントレでお世話になったスリープコンサルタントのBABY SLEEP SCHOOL TOKYOさんとプティマインさんと一緒に作りました」
※SIDS(乳幼児突然死症候群)は、何の予兆や既往歴もないまま乳幼児が死に至る原因のわからない病気のこと。(こども家庭庁より引用)
「ひんやりもちもち、接触冷感の生地が伸びて動きやすい『やわらかストレッチ』素材と、肌触りのよい薄いガーゼの『ふんわりガーゼ』素材の2種類があり、サイズはともに3サイズ展開。3カ月~24カ月までカバーしています。息子のねんねルーティンでも早速活躍中!ダブルジップで着せたままオムツ替えがラクにできるし、ベビーカーのベルトを締められるポケットも付けたので、今寝ているけど外出しなくちゃ…みたいなときにも起こさず、着たまま運べます。ネントレのハードルを少しでも低くしたい、ママたちの睡眠の悩みを解決したいという思いを込めて作りました」
──最後に、今まさに寝かしつけに悩んでるママに愛あるメッセージをいただけたら!
撮影/西崎博哉〈MOUSTACHE〉
「あの寝不足のしんどさを体験しているから、夜泣きや寝かしつけに悩んでいるママたちがいたら、ぎゅってハグしてあげたい。苦しまなくても大丈夫って言ってあげたいです。私はネントレを始めて寝かしつけからは解放されたけど、これは自分を楽にする一つの手段にすぎない。ネントレ=絶対しなくちゃダメなものではなくて、まずは自分がどうしたいかを考えてみるのが大事だと思うんです。抱っこして寝かせるのが苦じゃないなら無理にネントレはしなくたっていい。寝かしつけの時間を大事にするのも、もちろんいいと思います。でも、もし私みたいに寝かしつけに悩んでいる人がいるなら、ネントレはひとつの選択肢にはなると思う。‶うちの子だけ寝てくれない″って思い悩むママが少しでも少なくなるよう、今回作ったスリーピングバッグやSNSでの発信なども含めて、ちゃんと眠れて子育てをもっと楽しめる手助けがしていけたらって思っています」
PROFILE
浅見れいな 2018年に結婚、長女を出産。2023年に長男を出産。キャンプや畑仕事も全力、家族で楽しむアクティブ派。センスフルな私服はもちろん、SNSで垣間見られる等身大の子育ても共感を集める。
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取材・文/北山えいみ