愛情いっぱいの泣き笑い子育てエピソードに、共感したり、思わず涙してしまう、などファンの多い辻元舞ちゃんのブログがVERY誌面に登場。もちろん、イラストも舞ちゃんの描き下ろしです。

※本記事は過去掲載記事を元に再編成したものです。掲載中の情報は誌面掲載時のもので、変更になっている場合がございます。

辻元舞の
「自分ファースト」でいこう！

　 VOL.34　

❝結婚10周年を迎えました。❞

10周年記念は何にしようか？　プレゼント？　結婚式を挙げていないからパーティでもする？と前々から話はしていたものの、忙しない日々を過ごしているうちにどんどん近づいてくる記念日……！　そんなタイミングで、長男が3泊4日の北海道に行く学校行事があり、その間に思い切って二人で1泊旅行でも行ってみようか！ということになりました。朝次男を園に送り出してから出発、お迎えから次の日の送りまでは次男が大好きな私の兄が一緒に過ごしてくれました（大感謝）。

子どもが生まれてからの旅行はもちろん子供中心で、夫婦だけで旅行に行こうなどとは考えも及ばなかったので二人での旅行は出産前以来の8年ぶり。家族旅行となるといつもは子供が楽しめることを一番に考えていたので、ホテルにプールや子供が楽しめるアクティビティはあるか、近くに遊べるところはあるか、食事はどうするか、など子ども目線で探していたのですが今回は私たち夫婦だけ。となると、何したい？と二人で考えた時に「のんびりしたい。温泉に入りたい。」との意見が一致したので、温泉付き客室で部屋食のところを探しました。とは言えもう1週間前、紅葉の時期だったこともあり、なかなか旅館に空きがなく。諦めかけていた頃にポンと1部屋だけ、しかも希望していた1泊のその日だけ空きがあったところに決めました。

いつもなら子どもたちの準備、自分の準備で出発なんて時間通りに出られたためしはなく、大体出発の時から険悪なムードが漂うのですが（笑）。二人だけとなると出発もとてもスムーズ。渋滞でも全然イライラせず。心のゆとり、時間の余裕があることでこんなにも精神状態が違うのかと。旅館についてからは、温泉と部屋食で部屋から一歩も出ずに、掛け流しの温泉の音や窓の外から聞こえる鳥の鳴き声を聞きながら、ただただのんびり過ごしました。「平日の昼間からこんなにゆっくりしちゃって大丈夫かな……」と夫は終始不安そうでしたが（笑）。

いつもは子どもたちの声で夫婦の会話も掻き消されるほど騒がしいのに、なにか会話していないとシーンとした時間が流れ、次男は今頃どうしてるかな、長男は北海道で頑張ってるかな、と息子たちの話ばかり。息子たちが大きくなって家を出ていくといずれこうなるのか……寂しいね……と、二人でしんみりしちゃったり。手がかかる、手がかけられる時期って本当に幸せなんだなぁと、少し早いですが将来の予行演習のような気持ちになりました。普段は子供中心の生活で夫婦のことなんて後回しにしてしまいがちですが、いずれ二人だけになった時のために、夫婦仲良くしとかなきゃね、二人で共通の趣味とかあればいいよねなんて話しながら。10年という節目に色々なことを感じられる旅行ができてよかったです。YouTubeでも動画にしたので是非チェックしてみてくださいね！

文・イラスト／辻元 舞　編集／フォレスト・ガンプJr.
＊VERY2024年2月号「辻元 舞の「自分ファースト」でいこう！」より。
＊掲載中の情報は誌面掲載時のものです。