──小2の息子さんの母であり、女優・ミュージシャンなどマルチに活躍。台湾とシンガポールの二拠点を行き来する生活を送るビビアン・スーさん。台北市の観光大使も務め、現地の魅力もPR中です。いつも朗らかでキュートな表情が魅力のビビアンさんに心と体を健やかに保つコツ、気持ちが落ち込んだときの回復法をお聞きしました。
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体に溜まったものをきちんと出すことが重要
──「昔から変わらない」「ますます素敵になった」と評判のビビアンさん。スタイルを保つヒントや健康の秘訣はありますか?
読者の皆さんの中には多忙な日々の中で、ストレスやプレッシャーを抱えて過ごす人も多いと思います。私が心がけているのは、「体の中に溜まったものをきちんと出す」こと。そのためにも運動がすごく大事だと思っています。ストレスを解消し、ネガティブなエネルギーを取り除くには体を動かすことがいちばんで、睡眠の質の向上にも役立ちます。美容のためだけではなくて、健康で幸せであるためにも体と心のケアをすることがとても重要です。
タンパク質をしっかりとることも心がけていて、肉や豆腐、卵はよく食べます。甘い飲み物はひかえているけれど、お水が好きなのでたくさん飲んでいます。
短い時間でもいいから「毎日」体を動かす
──仕事や育児でフル回転のビビアンさんですが、普段から心がけていることは?
毎日の運動は欠かせませんが、長時間色々なメニューをこなせなくてもいいんです。年齢を重ねてからは特に、短くてもいいから「続ける」ことが大切だと思っています。一週間の中でリラックスとストレッチのためのヨガや有酸素運動のためのズンバの日、筋力強化のためのトレーニングとランニングをする日を作っています。大切なのは、一日30分でもいいから体を動かす時間を作ること。あとはやっぱり毎日を楽しい気持ちで過ごすことが大事ですね。
落ち込んだら、まずは深呼吸。「今の気持ち」を言葉に
──いつも明るく、キュートなビビアンさんですが、気持ちが落ち込むことはありますか? そんなときはどうしていますか?
「感情だけで物事に対処しないようにする」ことが大切だと思っています。私の場合はまず深呼吸をして自分の気持ちを落ち着かせ、ネガティブなエネルギーを心の中に溜め込まないようにしています。それから、たくさん泣いたり、自分の気持ちを歌詞や文章にしたりして言葉で発散します。そうやって自分を表現した後はたいてい気持ちがすっきりしているんです。ギターを弾いたり、さきほどお話ししたように運動したりすることも私にとってのストレス解消法です。自分のネガティブなエネルギーを排除する適切な方法を見つけ、「感情だけで動かない」と自分に言い聞かせることで、物事がうまくまわるようになるし、結局はそれが心と体にもいいと私は信じています。「どうして私はうまくやれないんだろう」と思うこともあるかもしれないけれど、完璧なものや完璧な人は存在しません。自分の不完全さを受け入れた上で、自分が本来持っている良さをたくさん見つけてあげてください。
「失敗」や「挫折」もいつかは役立つときが来るはず
──VERYの読者は30代前後ですが、ビビアンさんが当時を振り返ってやっておいてよかったと思うことはありますか?
やるべきこと、やってはいけないことがあるとか、そのときの成功が良いか悪いかということはないと思うんです。起きることすべては学びの機会であって、一度つまずいてもそこから立ち上がる。これは30代の頃だけでなく、今でもそう思っています。前向きな姿勢がとても大切で、挫折に直面したとき、不平や諦め、不満を抱くのではなく、すべての挫折を学びの機会と捉えることができれば、未来はより良くなると私は信じています。
ビビアン・スー(徐 若瑄)
1990年デビュー。1997年、ウッチャンナンチャンの南原清隆、キャイ~ンの天野ひろゆきと「ブラックビスケッツ」を結成。1998年4月、ブラックビスケッツから『タイミング~Timing~時機』を発売し、『オリコン』『COUNT DOWN TV』で初登場2位、約200万枚の大ヒットを記録。同年12月には、第49回NHK紅白歌合戦に初出場、日本レコードセールス大賞、新人ゴールド賞を受賞と90年代後半に一世を風靡したことで日本でも知名度をあげる。その後、活動拠点を台湾と中国に移し、数多くの映画主演を務め、アジア全域の広告イメージキャラクター60個以上を務めた。 現在は女優、歌手、作詞家、プロデューサーとして、全アジアで活躍し、マルチな才能を発揮している。
ビビアン・スーさんが観光大使を務める台北市キャンペーンの詳細はこちら
取材・文/髙田翔子