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鈴木六夏さん再婚当時を語る「家族の絆作りを焦った時期もありました」

6月7日発売の7月号のVERYで、モデル・鈴木六夏さんが卒業! 読者モデル、美容ライター、そしてモデルと足かけ17年VERYに携わってくれた六夏さん。先日行われた最後の撮影には、多くのスタッフやモデル仲間がサプライズで駆けつけました。今回は、誌面に載せきれなかった卒業記念インタビューを3回に分けてお送りします。(1回目はこちら・2回目はこちら

 

ステップファミリーとして早く絆を作ろうと焦った時期も

 

——26歳でシングルマザーに。当時、どんな気持ちで過ごしていたか覚えていますか?

「自分で決めて結婚して、子どもを産んで、離婚して。全部自分が決めたことだから、ちゃんと育てよう、生活は自分の力で整えて責任を取ろうという気持ちが強くありました。だから、たくさん助けてはもらったけれど、実家には帰らなかった。その時は無職だったのでモデル事務所に『お仕事があったらください』と電話をかけたり、読者として出たVERYでライターという仕事を知り、挑戦させていただいたり。今思えば、経済的な安定が保証される選択ではなかったと思いますが、就職をせずにフリーランスで頑張れたのは、何事も『なんとかなる!』と突き進めるタイプであることと、好きな仕事を楽しんで頑張る姿を息子に見せることこそが、私なりにできる子育てだと思っていたからです」

 

——モデル仲間の紹介で現在のパートナーに出会ったとき、長男くんは10歳でしたよね。その後再婚されましたが、その時のことを振り返って教えてください。

「シングル時代では、長男は『バディ』というか、相棒的存在だと思っていました。一緒に力を合わせてがんばろう!って。でも知らず知らず、手をかけすぎていて、どこか赤ちゃん扱いしていたみたい。甘やかしていたつもりはないのに、母として何でもやってあげることをよしとする自分もいたのかな。それが再婚して夫が入ってきて、自分で立っていけるようにするのが親の務めだよって言われてハッとしました。今もまだ私は息子についあれこれ口うるさく言ってしまうけど、私が言うと素直に聞けないことも、パパが言えば聞くんですよ。娘を妊娠中につわりで動けないとき、自分のことを自分でやるようになったり、朝ごはんを作ったり。娘に嫉妬するかな?と思ったけど『かわいい!』と言ってくれたときは安心しましたね。パパが対等に男同士付き合い続けてくれたおかげもあるなと、感謝しています」

 

——とはいえ、長男くんと暮らし始めたのは11歳。多感な年頃で、ギクシャクしたことは?

「そりゃあ、ありましたよ! 最初の頃は、いい関係を作りたい、幸せな家族にしないと、なんて焦っていたこともありました。夫の想いが息子に伝わっていないなと思ったこともあるし、逆にもっと息子にこうしてあげてほしい、なんて思ったり。思春期に入りかけていたからまた別の難しさもあって。そんなときに夫に、『絆なんて作ろうと思って無理に作るものじゃない、できるときにはできる』と言われてふっと気持ちが軽くなりました。友達も夫婦も親子だって、いいときもあれば分かり合えない時期もありますよね。ステップファミリーだってそう。その関係だけに縛られるわけじゃないから、普通にしていたらいいんだ、と思ったんです」

 

——本誌の家族での撮影が終わったあと、長男くんは「ちゃんと挨拶しろよ」とパパに言われていましたよね。その空気感は、なんだか親子そのものでした! 長男くんもいつからかパパと呼んでいるそうですね。

「そうですかね(笑)。シングルの方が楽だった?なんて思う瞬間も正直あったりしますが(笑)、やっぱり人と暮らして、人生を共に歩くって大変なことと幸せと、両方あると思うから。それでもやっぱりすべては自分の選択。自分の選んだ道、人、家族を信じて突き進む! どんな時も、それが大切だと思います」

いろいろを越えて、今、とっても幸せそうな六夏さんファミリー。長女も含めた4人の家族写真と、長男からパパへのコメント、そして六夏さんのVERYでのラストショットは、6月7日発売の7月号でご覧いただけます。

 

撮影/西崎博哉<MOUSTACHE> 取材・文/有馬美穂