一見、余裕があってキラキラして見えるママにも、壁にぶつかり、思い悩んだ日々がある。苦しい時期を乗り越えた経験のあるママたちが、前を向けるようになったキッカケを教えてもらいました。今回は、3人目の妊娠を機に産後ケアのドゥーラさんに出会って、周りの人に頼れるようになったママにお話を伺いました。
こちらの記事も読まれています
母になって絶望したときもあった。それでも……
私たちは心の余白を
取り戻すことができる
[右]杉本千穂さん
企業の事務・秘書として新卒から勤務後、育休期間を経て退社。2人目の出産では、産褥入院も経験。夫は弁護士。現在、6歳の女の子、3歳と1歳の男の子を育てる。
[左]ドゥーラ協会認定 産後ドゥーラ
しみずゆかりさん
産後のママたちをサポート。自身も中学生の子どもを育てる1児の母。
BEFORE
復職直前に想定外の3人目妊娠。
上の子のお世話も家事も
回らなくなりました
結婚当初に子どもは2人と決め、育休を続けて取って仕事復帰する予定でしたが、3人目を妊娠。喜びと同時に、想定外のことで戸惑いました。そんなとき、産前産後の母親に寄り添い、家事も育児も心配事も丸ごと相談できる心強いサポーター、産後ドゥーラさんを見つけました。赤ちゃんのケアだけなく、食材の買い出しや作り置きもしてくれる上、様々な家庭を見ているからこその「みんなもっと制度や人に頼っている」という助言にも視界がパッと開けました。
AFTER
産後ケアのドゥーラさんに
手の抜き方を教えてもらって
周りの人を頼れるように
実はずっと気掛かりだったのが、子どもたちの習い事。娘が通う園は教育熱心な親御さんも多く、育児で手一杯な自分に焦りを感じていました。そこから料理代行やシッター制度を利用し始めたら、娘とピアノ教室に通えるほど余裕が。一緒に練習をして選抜クラスに推薦された娘を見て、いつしか子どもたちの夢を叶える裏方に専念したいと思い、復帰せずに退社。今は制度だけでなく、夫や両親にも頼りながら過ごす日々が楽しいと感じています。
本当にきつかった時期は、写真を撮る余裕もありませんでした。常に子どもが3人いる状態は、手が足りないの一言。
撮影/杉本大希 スタイリング/石関靖子 ヘア・メーク/只友謙也〈P‒cott〉 取材・文/高橋夏果 編集/髙田彩葉
*VERY2023年4月号「今こそ、ママたちの心に余白を♡ Part3 私たちは心の余白を取り戻すことができる」より。
*掲載中の情報は誌面掲載時のものです。