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漫画『宇宙兄弟』登場の母が素敵すぎ!男の子きょうだいママの育児のヒントって?

上の子も下の子も、同じだけ可愛くて大事な我が子。でも、同性だからこそつい比較したり、上の子には厳しくしてしまったり。兄弟・姉妹の子育てって意外と難しい…! 今回は、7歳と3歳の息子の子育てでドタバタの本誌ライターが、『宇宙兄弟』の作者・小山宙哉先生に取材。『宇宙兄弟』に登場し、2人の息子を宇宙飛行士に育てた母の真弓さんの子育てについてお聞きしました。

*掲載中の情報はVERY2023年3月号掲載時のものです。

漫画家
小山宙哉さん

京都府出身。2006年に漫画家デビュー。『ハルジャン』『ジジジイ』を経て、2007年より『宇宙兄弟』をモーニングで連載開始。累計発行部数は2023年1月時点(既刊42巻)で累計3100万部(電子含む)の大ヒットを記録。

兄弟のママ・ライター北山から、
先生に質問です!

Q

いつも自然体で陽気な六太と日々人の母、真弓さん。兄弟それぞれが夢に向かって邁進し、大人になってもお互いを信頼し合う2人を育てあげた真弓さんの「子育てポリシー」はどういったものでしょうか?

A

あんなお母さんですから、そもそも自分のポリシー的なことすら考えてなさそうです(笑)。

普通にこういうことをしたら危ないとか、悪いとか教えるべきことはしっかり教えて、本人たちのやりたいことは見守りながら自由にやらせてそうですね。

六太や日々人はノンキな母の適当ぶりを理解して「自分で考えねば」と反面教師的に成長していった部分も少なからずありそうです。母親像は、賞味期限ギリギリのキムチを送ってくる、というひとネタからあっけらかんとしてなんか適当で…と見えていった感じです。

Q

子どもの自主性を尊重し干渉しすぎない真弓さんですが、無職になった六太の履歴書をこっそりJAXAに出したり、大事な試験では緊張を和らげるお気楽発言をしたり、大人になってもお祝いのケーキを買ってくれていたり…、誰よりも応援する気持ちは強く、さりげないお母さんのアシストが素敵だなと思いました。自分の期待を押しつけず、でも応援しているスタンス。「子どもの背中の押し方」について、どういう思いで描かれたのでしょうか。

A

何回か、離れてこっそり六太を見ている母を描いていますが、まさにそんな感じです。兄弟の関係性とも似ていますが、干渉しないように見せて、見てるところでは見ているし思っている、という感じです。

Q

六太がお母さんのことを「ノンキ」と表現するシーンが何度か出てきます。歳の近い兄弟を育てていると危なっかしい場面も多く、イライラして怒りがちです。真弓さんが感情的に怒るシーンはなく、想像もつきません。男の子兄弟の母親だからこそ、あえて「ノンキ」にしたのでしょうか?

A

怒っているシーンは描いていませんが、全く怒らず育てたということはないと思います。危ないこと、悪いことをしたら叱ったでしょうし、ほとんど描かれてない六太たちの高校時代には何かあったかもしれませんね。真弓さんは心配性なところはあるので日々人がいなくなったりしたら最初は叱ったと思います。何回もいなくなってだんだん慣れて諦めていってそうですね。真弓さんはイライラの沸点がかなり高そうです。

Q

姉妹の父親でもある小山先生が、日々の中でお子様にハッとさせられたこと子育てで大事にしていることがあれば教えてください。

A

子どもが小さい頃は大人では思いもよらない発想にハッとし、成長してくるといつのまにか言葉や知識が増えていて感心します。子どもが好きなことや興味があってやってみたいことは、とりあえずやってみようと言ってその機会を与えてあげるようにはしています。子どものうちは続かなくても経験することに意味があると思っています。

Q

宇宙飛行士になる夢を弟に先を越された兄に対し、比べたりはっぱをかけたりすることはない真弓さんがすごく印象的でした。「お兄ちゃんはできてるよ、えらいね!」など、子育て全盛期のママは、つい比べた発言をしてしまう…と悩む人もいますが、「比べない子育て」も意識して描かれたのでしょうか?

A

六太の場合、弟に先を越されていることは本人も気にしてるであろうと、真弓さんは感付いていそうですし、比べてしまう発言は思っても控えそうです。後れをとった子からしたら「自分のことを心配していないのかな」と親が気になることは確かにありますよね。ただ真弓さんは、日々人が宇宙飛行士で六太がそうでなくても、または2人の立場が逆だったとしても、それぞれが選んだことで楽しく生きててくれれば良いという思いはあると思います。

Q

『宇宙兄弟』で兄弟とお母さんとの関係性を描いたシーンで、ご自身の思い入れの強いものを教えてください。

A

真弓さんが日々人が宇宙へ行く打ち上げ前夜に心配になって六太の部屋を訪れるシーンは、お母さんの新たな一面を見たようで印象に残っています。

ライター北山の「共感!」ポイント

©小山宙哉/講談社

一見するとノンキな母親だけれど…

息子を案じて眠れなくなる夜も

ノンキで明るく、アメリカにいる息子に賞味期限ギリギリの食品を送ったり(笑)、少し抜けている印象のお母さん。けれど日々人が宇宙に行く前日は、眠れず六太の部屋を訪れるなど、実は深く思っている姿に胸を打たれます。

『宇宙兄弟』
42巻(モーニングKC)講談社

少年時代、宇宙飛行士になることを誓い合った兄弟。弟の日々人が先に夢を叶え、くすぶっていた兄の六太も一念発起、宇宙飛行士を目指す。兄は弟に導かれ、弟が立ち止まった時は優しく背中を押し、共に夢の続きを追いかける。

取材・文/北山えいみ 編集/本間万里子
*VERY2023年3月号「〝同性きょうだい〟の育児が悩ましい」より。
*掲載中の情報は誌面掲載時のものです。

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