※このコラムはVERY2023年1月号(2022年12月7日発売)に掲載されたものです。
こちらの記事も読まれています
あらためて皆さんにご報告です。無事に第3子の女の子を出産しました!自分と同じ三姉妹になりました。そして今回、ずっとやってみたかった自宅出産をしたんです。病院も近くにあり、取り上げてくれる医師&助産師さんご夫婦がたまたまご近所という幸運も重なり、私も赤ちゃんも経過が良好だったことから安心してトライできました。自宅出産だと妊婦健診もほぼ自宅だったので、毎回家族全員でじっくりエコーを見ることもできたのですごくありがたかったです。その代わり、出産で必要なものは自前で調達する必要があります。たくさんのタオルや防水シート、そして水中出産をしたかったので、「バースプール」をイギリスから3万円ほどでお取り寄せ。ホースを用意し浴室のシャワーからお湯を引っ張れるようにしました。
万全の準備をして、いざ予定日。生まれる気配がありません。翌日の健診でも「あと5日はかかるね」という先生の見立て。その日ちょうどご近所のインド人のお友達にホームパーティに誘われていたのですが、「行けるかも」ということでパートナーと出かけました。子どもたちは元夫宅にお泊まりの日で不在。今思えばですが…出かける前から、なんとなーくお腹が痛いような気もしていました。でもきっと前駆陣痛だろうと思ったんです。だって朝「まだまだ」って言われていましたから。ホームパーティは盛り上がり、友人はもうボリウッド映画さながらにダンスを始めて、私もノリだけは誰にも負けたくない(元ダンス部)ので、踊っていたんです。多分これが良かったのかな(笑)?踊っているうちに、あれ、痛い?となってきたので早めに帰宅。すぐお風呂に入ったら少し痛みが和らいだので、「やっぱ前駆陣痛だったのか」と思ってベッドに入ったのが12時。でもそこから寝付けなくなって…。パートナーが1時ごろベッドに入ってきた時も眠れていませんでした。だって、規則的に痛かったから!陣痛?と思ったものの、午前1時だしなんとなく先生に遠慮して。でもいよいよ7分間隔で痛みが強くなり、バランスボールでのいきみが必死になってきたのが2時。いよいよやばいとなって電話したのが2時45分。その時には4分間隔になっていました。バシャーン!と勢いよく破水したのが3時9分。その3分後にお医者さんたちが到着!私はすでに雄叫びを上げていたので先生が慌てて内診しようとしたら「もう頭が出てます」って。まだズボンも穿いていたので急いで脱がせてもらいながらも「あとちょっとで終わる」とどこかで安心していました。そして3時18分に、誕生!先生が到着してから5分くらいで生まれちゃったんです。
先生もこんな早いお産は初めてですとおっしゃって、もうみんな笑うしかなくて。肝心のプールにお湯を張る間もなく、2週間でかでかとリビングに鎮座していたプールの脇で産んでしまいました。産み落とした後は、パパが抱っこをして、私がつかまりながらのそのそと防水シートを敷いたソファに。臍の緒がついたままなので「引っ張らないで!」とか言いながら(笑)。後産の処置をしてもらい、麻酔なしで3針縫いました。自宅出産だと、赤ちゃんをびっくりさせないために真っ暗にして産むんですね。だからまだ部屋も暗くて、懐中電灯と携帯のライトを頼りに先生が縫合してくれました。痛かったな…。
結局水中出産も叶わずバタバタでしたが、自宅出産は条件が揃う方には本当におすすめ。日本だと病院での普通分娩以外はなぜかほぼ一律で肩身が狭い気がしてしまうけれど、リスクを分かったうえで安全に産めるのなら自分に合う出産方法をフラットに選べるようになればいいなぁ。自宅出産は、パートナーも環境を整えたりやることがいっぱいあるので、本当に2人で子どもを迎えた感覚がありました。
ちなみに元夫のところにお泊まりしていた上の2人は、朝9時に帰宅。サプライズにしてビデオを回し、びっくり&大喜びのいい動画が撮れました。そしてパートナーは2週間仕事を休んで、上の子のお弁当作りにも初挑戦。産んだあとだけでなく、赤ちゃんを眺めてはにやにやして「(産んでくれて)ありがとうね」と言ってくれます。それになんだか感動しちゃいますね。三女は今のところすごく穏やかで、騒がしい中でもよく寝る子です。私も三女として育ったので、この子に共感して甘くなっちゃうのか、それともかえって厳しくしちゃうのかなと想像しながら、今は早く家族5人でお出かけできる日を楽しみにしているところです。
◉SHELLY|シェリー
1984年生まれ、神奈川県出身。14歳でモデルとしてデビュー以後、タレント、MCとして幅広く活躍。6歳と4歳と0歳の娘の母。
ニューボーンフォトを撮ってもらいました! お姉ちゃん達に揉まれながらもよく寝てくれて、いいのがたくさん撮れました!!
あわせて読みたい
撮影:須藤敬一 取材・文:有馬美穂 編集:羽城麻子
*VERY2023年1月号「シェリーの「これってママギャップ?」」より。
*掲載中の情報は誌面掲載時のものです。