香港は新型コロナが猛威を振るい、1日の感染者が2月25日に1万人を超え、3日後には3万4千人を超えました。病室が足りず、寒い外で長時間待たされ、自宅待機する感染者は3万人を超えています。3月初めには中国から3千から5千人の医療従事者が来る予定で、仮設の医療、隔離施設の建設が進められています。
3歳以上にコロナワクチン接種開始
香港政府は、コロナ感染者ゼロを目指しさらに厳しい規制に舵を切り、全住民に感染テストを実施、公立の小中高校は夏休みを3月と4月に前倒しすると発表しました。
コロナ第五波の勢いが収まる気配のない香港は、かつてない混乱に不安が渦巻き、香港を脱出する人で飛行機は満席の便が増えています。
私達も3月に一時帰国を予定していますが、政府の方針
世界中で先の読めない困難が続いています。
今回は、困難や失敗を乗り越える強さをどう育むかについて、子供達の通う学校のカウンセラーから学んだ子育てのヒントをご紹介します。
目の前の現実は一つですが、受け止め方次第で、難しい状況をバネにできるか、挫折してしまうか、全く違う未来へつながります。
考え方を分ける根底には、「自己肯定感」がどれだけしっかり育まれているかが大きいそうです。
自己肯定感が低いと、
困難に直面した時、ネガティブな考えにとらわれ、自信がなくなり、恐怖心が強くなります。
消極的では、難しい状況を乗り越えられず、問題が大きくなるという、負のスパイラルに陥ってしまいます。
一方、自己肯定感がしっかりある人は、
失敗しても、どうすれば良くなるのかポジティブに考え、勇気が湧き、うまく成功に結びつけることができます。
幼い子供や思春期は、子供たちの自己肯定感、考え方が不安定なので、ポジティブな考え方を伝え、励ますことがとても大事になってきます。
では、その鍵となる「自己肯定感」はどうしたら高められるのでしょうか。
「良いところを伸ばす」「子供を信じて責任を持たせる」「子供自身を評価する」「親への依存からの自立」などです。
子供は失敗から多くのことを学びます。
失敗しても、悪いところを指摘するのではなく、
「良いところを褒めて、自信をつけます。」
うまく出来ずイライラしたり、諦めたりする時は、
1、課題を細かいステップに分ける。
2、頑張って良くなったところを認め、褒める。
3、次のステップへ背中を押す。
4、結果よりも、努力を評価しさらに励まします。
まもなく10歳になる長男は、日本語の塾の宿題が嫌いで、不機嫌になり結局終わらず、成績も伸びず、ストレスになるなら塾を辞めようと考えた時期がありました。
ところが、「算数1問だけ考え方をおさらいしよう。ママも解き方忘れちゃったから教えて」とクイズを解く感覚で一緒に取り組むうちに、息子の方から宿題やろうと声をかけてくるようになっています。
「宿題=難しい=日本語嫌い」という嫌なイメージが、「できた」という成功体験を増やすことで少しずつ自信が芽生え、やる気が出てきたのです。
「漢字をすごく上手に書くね。」と褒めると、さらに綺麗に書こうとする。褒められると、もっと頑張っちゃうのは大人も同じですね。
良いところを伸ばして自信、自己肯定感を育み、ポジティブなレールに乗せようという考えです。
何かのきっかけですぐネガティブ思考へ変わってしまうので、継続が肝心です。
生徒が交代で先生役に。人に教えると自信もつきます
日本人は世界に比べて自己肯定感が低いという調査結果があります。アメリカ系の学校に通う私の子供たちのオンライン授業を聞いていると、子供に自由に発言させ、どんな答えにも先生は、いい考えだねと褒めながら話を展開させ、子供達の好奇心、やる気を高めているのを感じます。
親としても、子供の頃から自己肯定感を育んで、困難に負けない強さを身につけさせたいですね。
自己肯定感の高め方について、続きは次回お伝えします。