普段なかなか見られないモデルさんの私生活。SNSなどからきれいなおうちで、オシャレなごはんを並べて…余裕のある子育てをしてるように見えるかもしれません。でも、もちろんそれは違って、みんな同じママ。おうちに帰ればバタバタで余裕のないことのほうが多いくらい。今回は、VERYモデルの近藤千尋さんに2人子育ての奮闘について伺いました。

—最近、SNSで次女のイヤイヤ期日記を公開していて、ちぴちゃんも私たちと一緒なんだなって勇気付けられます！

ありがとうございます。コロナ禍でママたちって本当に大変じゃないですか。悩みを相談してくださる方がそのころ増えてきて、少しでも困っているお母さんたちのお役に立てたらって。まずは自分の弱いところや、今まで見せてこなかった面も見せていこうって思うようになったんです。最初は勇気が必要だったけど、みんなもそれに共感してくれて、“自分の弱みを見せることは恥ずかしいことじゃないんだ！”ってことに気づきましたね。私は読者モデル出身で、読者の方に近いところからお仕事が始まっているので、やっぱりみんなの身近な存在でいたいんです。

—昨年末、ご自宅での子育てに密着したリアルな様子がMBS/TBS系バラエティ『100％！アピールちゃん』で放送されました。お仕事を受けたときや取材中はどんな心境でしたか？

大丈夫かな？そんな余裕あるかな…バラエティに出てるときみたいな顔できないよ…って、オンエアまで正直ずっと不安でした。6時間くらいずっと定点カメラで360度見られているような状態だったのですが、途中からそれどころじゃなくなり「もういいや…」って思えてきて(笑)。きれいに映ろうなんていう余裕は一切なくなりましたね。本当に素の状態でした。

—素のちぴちゃんの様子が見られて、安心したりうれしかった人も多いと思います。

放送後は、SNSのコメントなどで“素のちぴちゃんが見られてうれしかったです！” “共感しました！”とか、長めの育児相談などを送ってくださる人が増え、私もその悩みに共感できる部分もたくさんあって。みなさんと心で繋がれた気持ちになって、普段の様子をさらけだしてよかった！って思いました。

—番組内でも紹介されていましたが、お買物はほとんどがネットスーパーなのですか？

はい、そうですね。1分1秒無駄にしたくないんです（笑）。車を出して、駐車場に停めて、重い荷物を持って帰って…しかも都内はパーキング代も高い！ 子どもと行くと「それ絶対食べないじゃん！」てものまでかごに入れてくるし、無駄な時間もお金もかかっちゃう気がして。スーパーで自分の目で見てお野菜を買うのも本当は楽しいけど、今の私にはそんな余裕はない！と割り切っています。ネットスーパーなら、トイレの中でもポチポチできるし、まとめて買うことで送料もかけずにお買い物できちゃったりもしますしね。

—子どもの食事はプレートにしないで、ビュッフェ式にしているということでしたが、斬新なアイデアでした！

「これだけ全部食べてね」ってプレートにバランスよくのせたって、食べないんです。ちっちゃいおにぎりをせっかく作って並べても、ぺちゃんこになって散らばってると、やっぱりショックだし、イライラもしちゃう。見返りを求めちゃうんですよね。でもその感情は捨てました。だったら好きなものを好きなだけ自分のお皿にのせるビュッフェ式にして、おなかいっぱいになってくれたらいいかなって。今はまだ野菜を食べなくても、大人になったら自然に食べるようになることだってあるし、私も野菜嫌いでしたから（笑）。はじめは彩りとかも気にしてたけど、「こんな葉っぱつけても食べないしな」って気づいちゃったんですよね。以前、SNSに「ちぴちゃんの（彩り鮮やかな）ごはんを見てたら自分のごはんがむなしくなります」ってコメントをもらったことがあって。「あ、違う違う！これはSNS用だよ、撮影用（に並べたごはん）だよ！」ってお返事を書きました。（あまりに食べないから）納豆ごはんをリビングで食べさせることだってあります。

—いつもお子さんは帰宅から2時間で就寝されているんですね！どうやったらそんなことが可能になるのですか？

ひー坊くん（夫であるジャングルポケット太田さんの愛称）も夜仕事に出かけたり、ネタを書いたりもしているので、この時間帯はワンオペなことも多く、ほぼ走り回っています。とにかく早くひとりになりたいんですよ(笑)。20時を目標にしてるから、その2時間は頑張れます。代わりに、子どもといるときは洗い物や洗濯など、一切の家事を諦めています。子どもを見ながら、なにかしようとすると倍以上時間かかっちゃいますよね。ちょっとほかのことをしているうちに、ガッシャーンとか音がして。その掃除にまた時間がかかったりするので、この2時間は子どものことだけに集中して、寝かしつけが終わった後にやろう！と決めています。とはいえ寝ちゃうときもありますけどね。寝かしつけるときに、私が携帯を見ていると、娘に怒られます。「今から寝るんだから、私だけを見てて！」って。（え！めんどくさい女だな…）と笑いながらも、「そうだよね、ごめんごめん」って子どもに集中。子どもってママに自分だけを見ていてほしいんですよね。

—早く寝かせるための工夫やおすすめの方法があったら教えてください。

寝室の電気は消したまま、一度もつけません。3人で真っ暗な部屋の中に入っていって、ベッドに入ったらすぐに寝る！って習慣にしているので、2人とも5分で寝ちゃうんです。今日はちょっと時間がかかってるなって日は、私がその場で作るオリジナルストーリーを聞かせたりしています。主人公を娘の名前にして、「〇〇ちゃんは××へ行きました。すると…」って。でも、クライマックスまで行く前に寝ちゃうんです（笑）。次女は保育園でお昼寝をしてくるので眠れなかったりもするのですが、いつも長女の真似をするので、「お姉ちゃん寝たよ！」っていうと、慌てて寝たふりをしてそのまま眠ります。長女のときにつけたこの習慣は本当によかったと思いますね。

—寝かしつけが終わった後のちぴちゃんの22時は、どんな時間ですか？

自分のメンタルが不安定になる前に調整する時間。楽しかったことも悲しかったことも嫌だったことも、全部その日にリセットするんです。もともとストレスを溜め込まないタイプなんですが、今日はちょっとストレスが溜まってるなって日は、寝かしつけ後にアイスやポテチ、たまに焼きそばとかも食べて、韓国ドラマを観て、寝たらリフレッシュ！翌朝にはイライラも全部なくなっています。よく「ストレスないの？」「悩みないよね」って言われるのですが、本当にないんです（笑）。というか、くよくよしない！考えても仕方ないこともありますし、マイナスに考える時間があるなら、食べたいものを食べて寝ます！そのために、なにがなんでも早く寝かせるし、自分も早く寝る。これに尽きます。

—ちぴちゃんは『100％！アピールちゃん』でほかのご家庭の様子を見て、どんなことを思いましたか？

ほかのママのみなさんすごい頑張ってるなって。ママってもっと褒められてもいいですよね！名もなき家事に当たり前のように育児も頑張ってるもん。それと同時に、男の人はどこの家も一緒だな、と思いました(笑)。言わなきゃわからないんですよね。番組を観ていると、それぞれの夫婦関係もあるし、事情も違うので比べることはしないけど、共感はいっぱいできる！ちょうど寝かしつけた後の22時放送なので、いろんな方の育児を見られて楽しいですよね。

近藤 千尋
こんどう ちひろ・1989年12月15日生まれ。大学生のときに読者モデルとしてデビューし、現在はVERYなどでモデルとして活躍中。夫はジャングルポケット太田博久さんで2人の女の子のママ。タレントとしてテレビ出演のほか、アパレルブランド「AJUGA.（アジュガ）」のプロデューサーとしての顔も持つ。明るく飾らない親しみやすさが人気。私服ファッションや子育てが垣間見れるインスタグラム（＠chipichan.1215）やYouTubeも人気。

『100％！アピールちゃん』は毎週月曜日22：00～放送中！

子育て中の芸能人ママの育児奮闘中の様子のほか、普段キラキラして見える芸能人の実は頑張っている姿が見られると共感を集めている。指原莉乃さんと麒麟・川島 明さんほか、Hey！ Say！ JUMP・有岡大貴さん、ハリセンボンさんなどが出演。ほかにも、芸能人の偏愛を語る「語りたがる芸能人」、コンプレックス克服や昔からの夢に向かって頑張る「芸能人、〇〇への道」など寝かしつけ後のリラックスタイムに見られると人気上昇中のバラエティ番組。
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