愛情いっぱいの泣き笑い子育てエピソードに、共感したり、思わず涙してしまう、などファンの多い辻元舞ちゃんのブログがVERY誌面に登場。もちろん、イラストも舞ちゃんの描き下ろしです。
※本記事は過去掲載記事を元に再編成したものです。掲載中の情報は誌面掲載時のもので、変更になっている場合がございます。
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辻元舞の
「自分ファースト」でいこう!
VOL.04
❝お揃い服の効能❞
長男と次男は普段とても仲が良いのですが、次男のイヤイヤ期に伴いだんだんと喧嘩も増えてきました。兄弟は喧嘩しながら力加減を覚えて大きくなるものだろうと思っていたのですが、先日長男が次男に怪我をさせてしまったのです。しかも顔に5針縫う大怪我…(泣)。事の発端は、自分のお菓子がなくなった次男が長男の分を欲しがり泣き始めたことから始まりました。
引っ張り合いになり、「やめて」「もう一個持ってきてあげるから」と初めは言葉で伝えていた長男ですが、次男はまだそこまで言葉の理解ができない&イヤイヤ期なので、もちろんヒートアップ!なかなかの力で引っ張り合いをしていたので危ないなと思い、もう一個お菓子を取りにキッチンへ行こうとした瞬間、背後から泣き叫ぶ次男の声が。振り向くと鼻からダラダラ血を流しているので、鼻血かなと思ったのですが…よく見ると鼻がバックリ切れている!!見た瞬間に、これは自然治癒じゃダメなやつ!と判断できるほどでした。
長男に何があったのか聞いたところ、「やめてと言ってもやめてくれなかったから、押したら倒れて角にぶつかった」と。次男はまだ2歳だから、3歳年上のあなたが本気でやるとこうなっちゃうんだよ。と言っても、いまいちピンときていない様子でした。
病院で傷を縫うことになり、帰ってきた次男の痛々しい傷を見てようやく、とんでもないことをしてしまったと気付いた様子の長男ではありましたが、まだ抜糸も終わっていない次男に対する力加減はその後もあまり変わらずだったので、私たちに叱られる日々が続いていました。どうやったら力加減を覚えてくれるんだろうと悩んでいたのですが、ひょんなことから長男が自分はお兄ちゃんなんだと自覚する出来事がありました。
兄弟でお揃いの服を着たときに、沢山写真を撮ったんです。次男がヤンチャになってきてからは、フレームに2人一緒に収めることも難しくなり、ツーショットはなかなか撮れなかったのですが、せっかくお揃いの服なので、手を繫いで歩いているとき、並んで座っているとき、シャッターチャンスを逃さずに頑張って撮影しました。
その日の夜、みてみて!と撮った写真を長男に見せていたら、「…え、僕ってこんなに大きいの? 次男ってこんなに小さいの⁉」と長男が驚いたんです。普段自分からは見えない、2人が並ぶ姿を客観的に見たことで、やっと3歳差を自覚した長男。今まで散々伝わらなかったことが、意外なところですんなりと伝わり私もびっくり。寝ている次男の手と自分の手を合わせたり、足と足を合わせたりして「小さくてかわいい」と言っているのを見てホッとしました。
当の本人の次男は傷を痛がる様子もなくケロッとしており、変わらず長男のことが大好き。抜糸も4針目まで泣かずに堪えていた姿がとても逞しくて成長を感じました(泣)。これからも息子たちがルールを覚えつつ、仲良く喧嘩しながら成長できるよう、適度な距離感で見守っていきたいな。
流血しない程度の兄弟喧嘩はスポーツだ!と思えるよう修行してきます(笑)。
【PROFILE】
つじもと まい
1987年生まれ、モデル、タレント。
モデルとして活躍するとともに、バラエティ番組にも出演するなど幅広く活躍。特技は水彩画・イラスト・ダンスと、多彩な魅力を放つ。プライベートでは3児の母としての一面も持ち、ライフスタイルが垣間見えるYouTubeも注目されている。
撮影/黄瀬麻以
文・イラスト/辻元 舞 編集/藤田摩吏子
*VERY2021年8月号「辻元 舞の「自分ファースト」でいこう!」より。
*掲載中の情報は誌面掲載時のものです。