VERY October 2021
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October 2021

2021年9月7日発売

890円(税込)

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【性教育】は何歳から? 何歳の子にどう話せばいいの?

「とにかく明るい性教育『パンツの教室』」協会代表理事、のじまなみです!

教室の生徒さんからよく頂く質問に、
「性教育は何歳から始めるといいですか?」
「ウチの子は○歳ですが、どんなふうに性の話をすればいいですか?」

というものがあります。

著書の中では「性教育は3歳から」とお伝えしていますが、実はこれ、もっと早くても構いません。0歳でおむつ替えをしている時や1〜2歳でお着替えをしている時に「ここは水着ゾーンだから、パパッと変えようね」などと語りかけながらお世話することで、子どもが言葉を理解する前から性教育を日常の中に習慣づけられるのです。

そしていよいよ3歳頃になると、言葉が理解できるようになり、性について話して聞かせられるようになります。

ただ、この時、お母さんが気になるのが子どもの反応ではないでしょうか。「どんな顔をされるだろう?」「気持ち悪いと思われないかな?」と色々と不安を感じるかもしれませんが、子どもの反応は成長段階によって様々。あらかじめ、それを理解しておけば、思い通りの反応が返ってこなくても、怯まず伝えられるはずです。

以下に、私の経験やママたちの声、その時の子どもの年齢を元に反応や傾向をまとめてみました。子どもの成長には個人差がありますので、年齢はあくまで目安として捉えていただくといいと思います。

 

 

わかっていれば心強い!
性の話をした時の「年齢別の反応と対応」

 

■3〜6歳【感動期】

 性の話を聞くのが楽しくて仕方がない時期。本当にキラキラした瞳で聞いてくれるので、話しがいがあります。

4〜5歳になると「なになに期」から「なんでなんで期」に入り、「赤ちゃんはどこから生まれるの?」「どうして僕は、ママから生まれたのにパパに似ているの?」といった質問をしてくるように。親がドキッとする質問の80%くらいは5歳までに聞いてくるでしょう。こちらも楽しみながら答えてあげましょう。

 

■7〜9歳【無反応期】

一転して反応が薄くなります。際どい質問を投げてきたと思ったら、こちらが上手い言い回しを考えているうちに興味を失い、ようやく答えられた時には「ふーん」とつれない返事が返ってくることもあります。
でもそれは、お母さんの伝え方が悪いのではなく、子どもの視野が広がり、興味があちこち移りやすくなっているだけ。性に対する興味を失ったわけでも、拒否を示しているわけでもないので、素っ気ない反応でもあきらめないことが肝心です。本人の気分が乗れば耳を傾ける時期なので、「疑問が生まれたら、また聞いてね」と伝えておきましょう。

 

■10歳以降【キモ、ウザ期】

 「キモ」「ウザ」と、親からの性の話を拒絶するようになる時期。アダルトコンテンツなどに触れることもあり、セックスの存在を知ったり、性にまつわる様々な情報をキャッチしたりするようになる時期ですが、それを親に知られることをとても嫌がります。

ただ、「キモい」や「ウザい」という言葉は、この年頃の子どもにとって「わかりました」の意味であることもあります。成長過程と捉えて、性の話を続けていきましょう。話す際のポイントは、あくまで「手短に」。自立心が芽生え始める時期なので、くどくどと説明しないように心掛けて。

 

■完全なる思春期【ノーサンキュー期】

ここまで性教育を続けてきた場合は、感動期に戻ります。キラキラした瞳で聞いてくれるほどではないかもしれませんが、「生んでくれてありがとう」など嬉しいことを言ってくれることもあります。

反対に、これまで全く性教育をしてこない場合は、親子ともども抵抗感があるはず。そんな時は、性教育の本やマンガの力を借りましょう。ただし、渡しっぱなしでは意味がありません。感想を話し合う努力も忘れずに。

もうひとつ、思春期から性教育を始めるのであれば、「今日から性教育をします」と宣言してしまうのもひとつの手。言い切ることで、自分で自分の背中も押してあげましょう!

 

 

子どものタイミングで教えられるのが、
家庭での性教育のメリット!

さらに、「性教育と年齢」のテーマでよく尋ねられるのが「何歳で何を教えればいいか?」ということ。

 

ただ、これには正解がありません。

 

たとえば、もしも小学校から「校門前に使用済みコンドームが落ちていました」なんて防犯メールが届いたら…。それは、その時こそ性教育のチャンス! 子どもとはいえ、何も知らないままではうっかり触ってしまう可能性もありますから、きちんと知識を持っている方が安心なのです。

説明する時は、恥ずかしがらずに「コンドームは、赤ちゃんのもとになる精子と卵子が出合う時に、様々な理由でまだ赤ちゃんを迎えられない、迎えたくない時に使うものなんだよ」「自分や相手に性感染症という病気があった場合に、移し合ってしまわないためにも必要なもの」と話してあげてください。もしも子どもが理解できそうなら、現物を見せてあげるのも有効かもしれません。「道に落ちていても、触っちゃダメだよ」と教えてあげられたら、いっそう安心ですね。

 

「何を話すか」については、むしろ年齢で区切らないことが大事です。家庭の性教育は、集団で行う学校の授業ではありませんから、子どもの生活に沿った内容を教えていくのがいちばん! その子の性格や興味の対象、行動範囲などを観察しながら、その時々にふさわしい知識を与えてあげてくださいね。

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◉のじまなみさん

性教育アドバイザー。防衛医科大学校高等看護学院卒業後、看護師としてのキャリアを経て、2016年「とにかく明るい性教育【パンツの教室】」を設立。夫と3人の娘の5人家族。著書『お母さん! 学校では防犯もSEXも避妊も教えてくれませんよ!』(辰巳出版)『男子は、みんな宇宙人! 世界一わかりやすい男の子の性教育』(日本能率協会マネジメントセンター)がヒット中。

『お母さん! 学校では防犯もSEXも避妊も教えてくれませんよ!』のじまなみ/著 おぐらなおみ/イラスト(辰巳出版)¥1,400

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