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中村仁美さん、夫・大竹一樹さんとの子育ては「事あるごとに大喧嘩です」

VERY6月号で「わたしの、たまには大人時間」に登場してくれた、フリーアナウンサーの中村仁美さん。旦那さんは皆さんもご存知、お笑いコンビ・さまぁ〜ずの大竹一樹さんです。

働きながら8歳、5歳、2歳の三兄弟を育てる中村さんにとって、夫のマンパワーは必須ですが、旦那さんもお笑い芸人として多忙を極める身。「最初は全く協力的ではなかった」という旦那さんが、どのようにして息子たちから「パパ、大好き!」と言われるようになり、慌ただしい3人育児を夫婦でどう乗り切っているのか。本誌には収録できなかった、夫婦の子育てについてご紹介します!

※掲載中の情報は2021年5月7日本誌発売時点のものです。

 

 

生活が変わったのは私だけ
「ちょっと遅くなる」の“ちょっと”って何!?

長男を出産した直後は、なんで私だけ生活が180度変わって、「夫はちょっと今日遅くなるから」で許されるんだろう?ちょっとって何!?と、モヤモヤしていました。職場復帰した後も、今まで通りに働けないもどかしさと、次男妊娠時のつわりや体調不良で本当に辛くて、「こんなに体調が悪いのに、私が長男の用事に行くの?」とか「なんであなただけ飲んで帰ってくるの?」と言い争いも多くて。夫には「そこまで大変なら、外部のサポートを頼もうか?」と提案されたりもしたけど、私は夫と一緒に子育てをしたい、夫と二人で「大変だね、可愛いね」って共有したいんですよね。一人で子育てってやっぱり寂しすぎますから。世界で私のパートナーは夫だけだし、二人の子なんだからと思うので、そのことを何度も何度も伝えました。

 

今思えば、私が母親になり生活が変わって少なからず戸惑ったように、夫も急には父親にはなれないんですよね。特に、夫は独身生活も長かったので自分のペースはそうそう変えられない。今でも、「一人で生きてるんじゃないんだから!」と思うことはたくさんありますし、父親業に慣れるまですごく大変だったみたいです。もしかしたら今も「なんで自分はこんなに頑張らなきゃいけないんだろう」という気持ちもあるかもしれませんが、子育てに関しては随分変わってくれたなと思います。

 

息子たちは夫にそっくりなんです、顔も性格も。それも夫の中でパパスイッチが入った理由で、生まれた瞬間から「わぁ!パパに似てる!」ってみんなが言ったので、それでスイッチが入ったのかなって。遊びに関しても、サッカーや戦いごっこなど、「家の中でそんな激しいことする?」ということをパパとやりたがるから、そういう一体感も彼らにとってはいいのかなって。少しずつでもそうやって子育てをしてくれたので、息子たち3人ともパパが大好き。それが夫にとって「じゃあ、もっとやろう!」と頑張る原動力になって、相乗効果になっている感じはありますね。

子育ての方針は全く違うので、
その都度、大喧嘩してます(笑)

夫婦で子育ての方針は全然違うので、事あるごとに大喧嘩です(笑)。そういう意味では家庭内ダブルスタンダードですよね。食事に関してだと、私は「出されたものは全部食べましょう、そうじゃないとデザートはありません」だけど、夫は「ブロッコリー半分食べたからいいじゃん」って。私は一度決めたルールは守らせたいのに、夫は子どもの前で「別にいいじゃん」と言うので、「いやいや、なんでそれをここで言うの?」って。おもちゃも、私は大事な日に少しずつと思うけど、夫は欲しいと言われたらそれに伴う全ての物を普段の日にあげちゃうんです。「最初に揃ってないとハマれないじゃん?」って。お互いすぐに折れる方じゃないので、何かと揉めてますね。

 

こうやって考え方が違うのが私と夫の違いなのか、女性と男性の違いなのかわからないけど、私たち夫婦の違いだと思うと辛くなるので、「男性はこういうものなんだ」と思うようにすると、ちょっとラクになるんですよね。それでも、その都度揉めて、その都度話し合って。これからもその繰り返しなのかもしれないですね(笑)。

 

思えば、夫婦二人きりの時期はこんな喧嘩はなくて楽しく過ごせていたんですよね。子どもが生まれて共同作業も増えて、意見が合わなくて喧嘩になって嫌になっちゃう。でも、これって数年だよねって。お互いにイライラしたり余裕がなくて酷い言葉をかけたりかけられたりしてるんだけど、一時的なことだと思うと許せるというか。

 

子育てが終わった後のことを考えると今からすごく寂しくて、あっという間に暇になって自分の時間が好きなだけできて、それをちゃんと使いきれるかなと不安になります。今は自分の時間が欲しいと思ってるけど、いざそうなったら「えっ?」ってなりそうで。だから、母親としての仕事があるって幸せだなと思うし、そのための夫婦喧嘩も仕方ないのかなと。もちろんイライラはするけど、子どものことで喧嘩した日もいつかは懐かしく思うのかなって感じています。

ワンピース¥52,800〈マーレット フォー トゥモローランド〉デニム¥26,400〈アッパーハイツ メイン〉(ともにトゥモローランド)イヤリング¥4,180 ロングネックレス¥6,380(ともにラピエサージュ/ナンバー吉祥寺店)靴¥17,050(ダイアナ/ダイアナ 銀座本店)その他本人私物

●中村仁美さん Hitomi Nakamura
フリーアナウンサー

1979年神奈川県出身。大学卒業後、フジテレビに入社。2011年、お笑いコンビ「さまぁ〜ず」の大竹一樹さんと結婚、三兄弟の母に。2018年よりフリーに転身し、現在はテレビ・イベントなど幅広く活躍中。

撮影/須藤敬一 ヘア・メーク/森野友香子〈Perle Management〉 スタイリング/河野素子 取材・文/宇野安紀子 編集/城田繭子
*掲載中の情報は誌面掲載時のものです。

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