「VERY初登場!竹内由恵さん出産体験記」で出産体験を話してくれた、タレントの竹内由恵さん。竹内さんは、結婚と同時にテレビ朝日を退職し、夫が勤務する静岡に移住。今回は、静岡での暮らしと、最初は夫と意見が分かれたという仕事復帰についてもお話を伺います。
●竹内由恵さんインタビュー前編:出産体験記「生んだときは痛みのショックで放心状態でした」>
結婚したいと思える人に出会い、その人が静岡へ行くことになった時、私は「報道ステーション」を担当しており、まさに働き盛り。それでも、退職してついていくことへの迷いはなく、実は環境を変えたいと思っていたタイミングでもあったので、一歩を踏み出す後押しをしてもらった感覚でした。これで新しい道が開けるな、という前向きな気持ちでしたね。
とはいえ報道ステーションを担当して1年しか経っておらず、その点はすごく申し訳ない気持ちでした。子どもが欲しいという思いもあり、夫と家族としての絆を作るためにも、そうした方がいいと思い、いろんなタイミングを考えて、静岡に行くという決断につながりました。
認められたいという気持ちでいっぱいだった局アナ時代から一転…
局アナ時代は、本当に仕事一筋。これまで、仕事につながらないことは一切してきませんでした。周りに認められたいという気持ちでいっぱいで、ひたすら走り続けて、周りからどう思われるか気にしていて、疲れは確実に溜まっていたと思います。
静岡に来たからには、素直に楽しめることをやろうと決め、自分はアナウンサーの仕事以外に一体何ができるんだろう、自分は何に興味があるんだろう?とじっくり考える時間ができました。
そして、好きだった絵を描き始め、インスタに投稿を始めたり、他にも、パッチワーク教室に通ったり、コーヒーに興味があったので焙煎を勉強したりも。仕事につながらないことを楽しんでやっているのが自分の中で新鮮でした。
<趣味で始めたキルティング/ご本人提供写真>
実は、海辺でカフェを開くという大学生時代からの夢があり、いつかできたらいいなとマイペースに計画中です。テレビで活躍している人を見て焦ったり、私今何もしていないなと悩む瞬間もあったのですが、漫画を描いたり文章を書いたり、家で静かに過ごすのが意外と好きなんだなというのも発見でした。
<自宅でコーヒーの勉強/ご本人提供写真>
妊活、そして仕事の再開
妊活も意識した静岡への移住だったので、専業主婦として暮らしていく中で、自然と妊活へのプレッシャーが高まっていきました。実際にすぐにはできなかったし、焦る気持ちもありました。すごく落ち込んだ時もあって、その時に、私は仕事をしていないと気持ちが落ち着かないんだなと思いました。
そして事務所にも所属し、静岡からも通えるペースで仕事を再開しました。少し仕事を始めたことで心身のバランスが取れてきたので、やっぱり私は仕事を続けたいんだ、と再確認しました。
妊娠、出産。そしてあたらめて向き合う“働く”こと
そして一番の願いだった子どもも授かり、今年初頭に出産。また生活に変化が生まれました。出産後1ヶ月は実家で過ごし、静岡に帰ってきて2~3ヶ月経つと、仕事したいな、いつできるかなという気持ちも膨らんできました。出産前にどのように仕事をするか夫と話したこともありましたが、やっぱり産んでみないとわからないことが多くて、ふわっとした話だけで終わっていたんです。私は、産んで2,3ヶ月したら、自分のペースでゆっくりなら復帰できるかなと考えていたのですが、そこが夫の感覚とはちょっと違っていて。
夫は、もうちょっと子どもだけに集中して欲しいと思っていたようで、意見の衝突はありましたし、喧嘩もしました。夫からすれば、生まれてすぐ仕事を再開すると言うなんて…とショックだったようなんです。でも私は、もちろん家族は大事だし子どもはかわいいけれど、これまで仕事を頑張ってきたし、自分というものも捨てたくない。それを理解してもらうのは、すんなりいかないものだなと思いましたなので、仕事に関しての話し合いは先延ばしにするのではなく、喧嘩になってもちゃんと情熱を持って今伝えていくべきだと思いました。
話し合いをしていく中で、私がどんどん仕事を入れて、家庭を顧みなくなるのが夫は不安なんだろうなと思ったので、お仕事を入れるときは、すべて夫に相談するのも大事だなと思って。本当はバリバリ働きたいと思っているのですが、今は焦らずにゆっくりと子どもと一緒に遊ぶ時間や家族との時間を大事にしながら徐々に仕事量も増やしていきたいと思っています。
<ご本人提供写真>
しばらくは静岡暮らしの予定です。お休みには自然の豊かなところに出かけて息子にお花を見せたり、平和に伸び伸び過ごしています。静岡はすごく環境が良くて暮らしやすいです。育った東京と違うのは、親戚付き合いが濃いことで、週末には夫の母の家に呼んでもらって、夫の兄弟の子どもたちともわいわい食事を楽しむんです。なんだか大家族になったような感覚で、それもすごく楽しい。そんなふうに過ごしながらも、マインドの中には、仕事を続けていくために今何ができるか、マイペースに考えていけたらいいなぁと思っています。
<ご本人提供写真>
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取材・文/有馬美穂
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