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中村仁美アナ「3人の息子との時間が最優先、家事はもう頑張らない!」

子育てに家事と、目まぐるしい忙しさの毎日の中でふと訪れるひとときに、救われたことはありませんか。いつも笑顔で頑張る素敵な人たちにも大切にしている大人時間がありました。
今回は、フリーアナウンサー 中村仁美さんにインタビューしました。

※掲載中の情報はVERY6月号誌面掲載時(2021年5月7日発売時点)のものです。

 

〝夕食の準備が終わって
とっておきの食前酒を開ける時、
この瞬間のために生きてる!って思います(笑)〟

 

三男の授乳が終わって
久々のワインは至福の一杯

独身時代はお酒が大好きだったのですが、3人の出産を経てすっかり遠のいていました。今年のお正月にやっと三男の授乳が終わって、そろそろ再開しようかなと、久しぶりに飲んだワインがすごく美味しくて。翌日が休みで余裕がある日、食事の支度も終わってあとは食べるだけという状態で、食前酒にお気に入りのワインを一杯。「はぁ〜♡」と幸せなため息が出ます。これが叶うのは月に数えるほどですが、だからこそ特別で貴重で、この瞬間があるからまたしばらく頑張れるって思います。

息子は9歳、5歳、1歳。母業にもすっかり慣れて、子どもたちはひたすら可愛いばかりです。思えば1人目の時はまだ独身の延長で、同僚と飲みに行けないのが嫌だったり、今までどおり働けないことにストレスを感じていました。2人目を出産して母業に主軸が移って、「私は今、母親でいるほうが楽しいのかも」と。子育ては大変と可愛いのせめぎ合い、可愛いが上回って母業に慣れるには数年かかるのかもしれないですね。

 

 

よく購入するワインは「夢久 muku」375㎖¥5,500(KENZO ESTATE)。甘美という表現がぴったりです。遠藤周作さんの本はどっぷり浸りたい時に読みます。『さらば、夏の光よ』(講談社文庫)、『女の一生〈一部〉』『女の一生〈二部〉』(ともに新潮文庫)。『日日是好日』(森下典子著/飛鳥新社)は心が温かくなる一冊。

 

 

頑張ればできるけど……
程度のことはやらない!

今でこそドンと構えていますが、1人目の時は離乳食は手作り、家もピカピカ、いい母親でいなきゃと思い込んでいました。まだ赤ちゃんだった長男と出かけた時、周りのママが手作りのランチを持ってきているのを見て、自分が持ってきたレトルトの離乳食が恥ずかしくて出せなかったこともあって。どこか罪悪感があったのかな。でも、次男を産んで、仕事と長男のお世話とさらに離乳食作りなんて絶対に無理!と、おかゆ以外すべてレトルト。仕事帰りに台場のトイザらスで大量に買ってました(笑)。頑張って手作りしたものをひっくり返されたり、一口も食べなかった時のストレスってすごいですよね。それでイライラするなら、栄養も計算されたレトルトのほうがいいとマインドチェンジ。離乳食の時期はほんの数カ月で、すぐに家族と同じものを食べるんだから、便利なものは活用すればいいと思うんです。

だから今は、「頑張ればできないことはないけど」程度のことはやらないと割り切っています。朝、仕事に行く前に部屋が散らかっていたら、以前は時間ギリギリまで片づけていたけど今はやりませんし、時間がない日のお味噌汁は煮るだけで済むなめこが定番、テイクアウトのお惣菜も堂々と登場します。これって子どもが3人いて大変だからじゃなくて、本来なら1人や2人でもそうであっていいはずなんですよね。

 

無理して手間暇かけるより
子どもとの時間を大切に

何より大事なのは、子どもが自分は愛されてるんだと思えること。愛されて育ったという安心感は、絶対に将来の子どもの力になるから。手間暇かけることだけが愛情とは限らないし、そこで無理するくらいなら抱きしめたり言葉で伝えるほうがずっといい。3人育てて気づいたのは、子どもはあっという間に成長して手が離れるということ。今の可愛さを目一杯堪能したいから、頼れるものはどんどん頼って、子どもと接する時間を大切にしたいと思います。

 

ワンピース¥52,800〈マーレット フォー トゥモローランド〉デニム¥26,400〈アッパーハイツ メイン〉(ともにトゥモローランド)イヤリング¥4,180 ロングネックレス¥6,380(ともにラピエサージュ/ナンバー吉祥寺店)靴¥17,050(ダイアナ/ダイアナ 銀座本店)その他本人私物

●中村仁美さん Hitomi Nakamura
フリーアナウンサー

1979年神奈川県出身。大学卒業後、フジテレビに入社。2011年、お笑いコンビ「さまぁ〜ず」の大竹一樹さんと結婚、三兄弟の母に。2018年よりフリーに転身し、現在はテレビ・イベントなど幅広く活躍中。

撮影/須藤敬一 ヘア・メーク/森野友香子〈Perle Management〉 スタイリング/河野素子 取材・文/宇野安紀子 編集/城田繭子
*VERY2021年6月号「わたしの、たまには大人時間」より。
*掲載中の情報は誌面掲載時のものです。商品は販売終了している場合があります。

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