「現代のビートルズ」とも評されるほど、世界的なトップアーティストとなったBTS。 新曲「Butter」もリリースされたばかりで、ますますBTSブームが盛り上がっています。「コロナ禍での在宅の日々の中でいつの間にか一番の癒しに」「子どもとMVを見ながら踊ったり、一緒に楽しめるのが好き！」などVERY世代のママたちにもファン（＝ARMY）が急増中です。BTSの魅力は楽曲やダンスパフォーマンスだけじゃなく、メンバーのキャラクターも魅力のひとつ。そこで「実はまだどれが誰なのかよくわかっていないけど、この流行に追いつきたい！」という人たちのために、ARMYライターが7人のメンバーを一人ずつご紹介。現在光文社サイトで受注予約受付中の写真集 ＜Dicon『BTS goes on!』JAPAN SPECIAL EDITION＞（現在受注受付中・6月中旬発送予定）の中から、VERY限定の先行ショットを初公開、インタビューも抜粋しながら、メンバーの魅力をお届けします！ ２人目は＜RM＞です。

RMってこんな人！
VERY限定公開カット／『BTS goes on!』JAPAN SPECIAL EDITIONより

BTSのリーダーであり、ラップパートを担うRM（アールエム）。子どもの頃に聴いたヒップホップでラップに興味を持ち、ネットに自作のラップをアップするように。それが事務所関係者の目に留まり、練習生として所属することになりました。RMを中心にメンバーが加わったことから、BTS１人目のメンバーとも言えます。ちなみに、結成当初はRap Monster（ラップモンスター）という名前で活動していたのですが、少し長いということと、自分のやりたい音楽との相違を感じて、2017年にRMへ改名しました。

ラッパー、ソングライターとしての才能もさることながら、実はIQ148の秀才。ネイティブ並みの英語力は独学で身につけたもので、訛りがない素晴らしい発音＆語彙力だとネイティブスピーカーからも絶賛されています。その優等生ぶりで周囲からは大学進学を期待されていたものの、「僕が勉強にいくら優れていても全国5000位ぐらい。でも、ラップでは1位になる。1等の息子がいいですか？5000位になった息子がいいですか？」と両親を説得し、音楽業界へ。常に冷静で思慮深く、個性豊かなメンバーの意見をまとめ、時にはグループのスポークスマンとして世界中にメッセージを発信するその立派な姿は、さすがリーダーです。

「世界的なトップアーティストになったとしても、決して浮かれることはありません。誰も足を踏み入れたことのないところに到達しましたが、それでも、ふつうの青年のように、『僕たちも人間だ』ということを忘れません。温くて現実的なアーティストであり続けたいです」

BTSがアジアだけでなく、欧米などを含め世界中で人気となったのには、RMの英語力も大きく関係していると思います。BTSの欧米進出を見ていると、通訳を入れずに、自分の思いを自分の言葉で表現できることの重要性を痛感します。中でも特に素晴らしかったのが、2018年にニューヨークの国連本部で行った、世界中の若者に向けた6分ほどのスピーチ。あまりに胸を打たれて、当時小学生の息子と一緒に見ました。興味のある方はぜひググってみてください。

休日は山登りや森などで自然と触れ合いながら、静かに過ごすのが好きだというRM。読書家としても有名で、RMの読む本は韓国内でもベストセラーになるそう。そんなRMはメンバーだけでなく、ARMYにとっても精神的な支柱。もちろんメンバー誰一人欠けてもBTSではありませんが、RMあってのBTSと言っても過言ではないと思います。

Q：K-POPの歴史を作っている。ポップスの歴史を変えている。一例として「ビルボード」の歴史を作っている。どんな気分？
RM：嬉しいですし、ありがたいことです。でも、今ではある程度、淡々と受け止めることもできるようになりました。興奮したり浮かれたりするよりは、感謝する気持ちで、目の前のことを一生懸命やっていきたいです。大きな木のように、両足をしっかり地面につけて立っていたいと思います。

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取材・文／宇野安紀子