こんばんは。とにかく明るい性教育【パンツの教室】協会代表理事・のじまなみです!
皆さんは6月が世界中で『プライド月間』と呼ばれていることをご存じですか?
LGBTQの権利について啓発を促すさまざまなイベントが世界各地で開催される期間。日本でも、ちょうど今頃から5月の連休にかけて特定非営利活動法人・東京レインボープライドによるパレードなどが実施されていて、実は私も数年前に子どもたちと参加したことがあります。
その時に感じた興奮や多様性があることの素晴らしさ、自分らしく生きると決めた人たちの意志の強さ、表現力。これらは今でも熱い感動として胸に残っています。
コロナ禍で昨年と今年はオンライン開催ですが、昨年はなんと約44万人が視聴するほど大きな反響があったそうです。
ちゃんと知っておこう!
「LGBTQ」とはいったい何か
LGBTQとは、レズビアン(女性同性愛者)、ゲイ(男性同性愛者)、バイセクシュアル(両性愛者)、トランスジェンダー(生まれた時の性別と自認する性別が一致しない人)、クエスチョニング(自分自身のセクシュアリティを決められない、分からない、または決めない人)など、セクシャルマイノリティー(性的少数者)を表す総称のひとつです。
最新の研究結果によると、日本では10人に1人の割合と言われており、その数が少なくないことがわかります。
例えば、小学校の1クラスが40人と考えると、1クラスに4人という計算になります。
それは我が子かもしれませんし、お友だちかもしれないと考えると『自分らしさとは何か?』について改めて考える必要性を感じます。
多様な文化を認めようという意識が少しずつ高まっている日本ですが、まだ生きづらさを感じている人は多いというのも事実です。その理由として挙げられるのが、私たちの中に無意識に刷り込まれた「男らしさ」「女らしさ」という価値観。
例えば、メイクやスカート、ロングの髪形は女性。短髪、格闘技は男性。そんなイメージや価値感を持ったままでいると、知らないうちに誰かを傷つけてしまうかもしれません。
さて、そこでいよいよ質問の回答です。
もしも子どもから、
「あの人、男の人なのになんでスカートはいてるの?」と聞かれたら
「スカートが好きなのかもね!あなたはどんなお洋服が好き?」
と、誰にでも好きなものがあっていいこと、お子さん自身が何かを好きなように、他の人にも好きなものや大切なものがあることを伝えてあげてください。
その上で、「あなたがそうであってもいいんだよ」と、選ぶ自由があること、“ありのままのあなたを認めているよ”という気持ちを、伝えてあげられたらいいですね。
誰もが「ありのままの自分を認められる」世の中であるために、私たち大人がすべきことはやはり、子どもたちに正しい知識を手渡していくこと。
その子らしさ、その人らしさという“いちばん大切なことを大切にできる”世の中を、私たちの世代から作り上げていきたいものです。
▶︎人気記事をチェック
▶︎あわせて読みたい
夫婦間の【避妊】リアル調査「結婚してからの避妊は必要ない?」
◉のじまなみさん
性教育アドバイザー。防衛医科大学校高等看護学院卒業後、看護師としてのキャリアを経て、2016年「とにかく明るい性教育【パンツの教室】」を設立。夫と3人の娘の5人家族。著書『お母さん! 学校では防犯もSEXも避妊も教えてくれませんよ!』(辰巳出版)『男子は、みんな宇宙人! 世界一わかりやすい男の子の性教育』(日本能率協会マネジメントセンター)がヒット中。
『お母さん! 学校では防犯もSEXも避妊も教えてくれませんよ!』のじまなみ/著 おぐらなおみ/イラスト(辰巳出版)¥1,400