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【性教育】もしも子どもが“ズボンおろし”“スカートめくり”されたら?

こんばんは!とにかく明るい性教育【パンツの教室】協会代表理事・のじまなみです。

 

幼稚園の年長さんくらいの時期から小学校高学年の間に「ズボンおろし」や「スカートめくり」といった行為が“流行る”ことがあります。

 

小さな子どもにとってほんのいたずらのつもりでも、ここは要注意! ズボンをおろされた子どもたちは『からかわれた、いじめられた、泣きたい、恥ずかしい』と心に大きなダメージを受けてしまいます。中には保育園や学校に行けなくなってしまう子も……。

 

いったい、いたずらといじめの境界線ってどこでしょうか?

一番の問題点は【加害者】の子どもたちが、【被害者】の子どもたちがどんな気持ちになるのか?ということをほとんどイメージできないところにあります。

 

日本の教育の中で特に後れをとっているのがこの【加害者にならないための教育】というところ。

 

日本の防犯教育は【被害者にならないための教育】に重きを置いているため、どうしてもこの『相手を思いやる』という領域がすっぽりぬけおちてしまっているのです。

ここでやっぱり役に立つのが性教育。

人として当たり前のことですが、子どもたちは相手を思いやる、いたわる、自分を大切にするということを、教わらないとできません。

 

お友だちにズボンをおろされた!スカートをめくられた!

もしお子さんがそんなふうに相談してきたときは、どんな気持ちを感じているのか、確認してあげてください。

『悲しい、イヤだった、恥ずかしかった』と答えた場合は『怖かったね、悲しかったね』とやさしく寄り添って安心させてあげましょう。

再度このトラブルが起こらないよう、保育園や学校の先生への報告は必須です。

 

逆に、お友だちからズボンおろしやスカートめくりされて『なんとも思わなかった』『おもしろかった』という場合は、まだ“水着ゾーン”の価値観がお子さんに身についていないということかもしれません。おもしろがっているということは、次はお子さんが加害者側に回ってしまう可能性も。

水着ゾーンの考え方である『自分の体には人に見せても触らせてもいけない大事な場所がある』ということを日々の生活の中で子どもたちに理解させ、自分と同じように他人の水着ゾーンも勝手に触ってはいけない、と繰り返し教えていきましょう。

また、被害者の子どもたちにも『水着ゾーンだからそこは触らないで!』と、きちんと断る勇気を持てるように、子どもたちに知識のお守りを持たせてあげてくださいね!

水着ゾーンのお話についてはこちらもぜひチェック。

▶︎【性教育】わが子を性犯罪の加害者にしないためにできること

 

もうすぐ新学期。日々の声掛けの中で、自分も相手も守れるような習慣を身につけて、楽しくお友だちと過ごせるといいですね。

 

ズボンおろしもスカートめくりも、危険信号。性教育のメリットを知って、相手を思いやる心も育てましょう。イラスト/おぐらなおみ 出典:『お母さん! 学校では防犯もSEXも避妊も教えてくれませんよ!』(辰巳出版)

※「水着ゾーン」は株式会社Terakoya Kidsの登録商標です。

 

▶︎あわせて読みたい

【性教育】子どもの自慰を見かけたら親はどうするべき?

「息子のおちんちんいじり」は性教育スタートの合図!

 

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性教育アドバイザー のじまなみさん

◉のじまなみさん

性教育アドバイザー。防衛医科大学校高等看護学院卒業後、看護師としてのキャリアを経て、2016年「とにかく明るい性教育【パンツの教室】」を設立。夫と3人の娘の5人家族。著書『お母さん! 学校では防犯もSEXも避妊も教えてくれませんよ!』(辰巳出版)『男子は、みんな宇宙人! 世界一わかりやすい男の子の性教育』(日本能率協会マネジメントセンター)がヒット中。

『お母さん! 学校では防犯もSEXも避妊も教えてくれませんよ!』のじまなみ/著 おぐらなおみ/イラスト(辰巳出版)¥1,400

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