こんばんは! とにかく明るい性教育【パンツの教室】協会代表理事・のじまなみです。
4~5歳くらいの物心がつきはじめた幼児期にやってくるのが『なんでなんで時期』。いろんなことに興味津々の子どもたちはもちろん命についても興味がわいてくるので、 前触れもなく「赤ちゃんってどうやってできるの?」というような、ドキッとする質問をしてくることがあるでしょう。そんな、「性」に関する質問に、パパやママたちがドンと構えていられるよう、今日は命の成り立ちについての話し方についてお話ししていきますね!
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命について興味を持つ時期はだいたいこの4~5歳の時期と、9歳以降の思春期に入るまえの2回ほど訪れます。
子どもが性に興味を持つ時期で、なおかつ親に素直に相談してきてくれる時期はここまでです。
基本的には、日々の生活の中で色々な性の話を習慣にしておくことがベターですが、子どものほうから質問してきてくれるのならば、その時が性教育の絶好のチャンス!
親がタブー視したり拒否感を示したりすれば、子どもたちはインターネットに尋ねます。こんなふうに質問してきてくれた時こそ、ママやパパたちの『人を大事に、自分を大事にしてほしい』というメッセージを一緒に伝えつつ、性教育をするチャンスでもあるのです。
Q:赤ちゃんってどうやってできるの?にどう答えるの?
A:幼児の例
『男の人は大きくなるとおちんちんの袋(たまたま)で赤ちゃんの種ができるんだ。それを精子って言うんだよ。女の人は生まれた時から赤ちゃんの卵の元をおなかの中に持っていて、大きくなるとそれが卵子と呼ばれるようになるんだよ。
そして、精子と卵子が出会うと【受精卵】っていう命の元ができるよ! それは簡単なことではなくて奇跡的なこと。あなたがママのところに来てくれてうれしい!』
A:小学生以上の例
『女の人にはおしっことうんちの穴のほかに、男の人にはない【膣】っていう穴があるんだよ。そこに男の人のペニスを入れて射精することで、たくさんの精子が卵子に向かって送り込まれるんだ。その中のたったひとつの精子が卵子に入りこんで、受精卵っていう赤ちゃんの元になるんだよ。
なんと、1回に送り込まれる精子の数は2億から4億。すごいよね! 日本中の人を集めるよりも多い精子が、たったひとつの卵子に会うために命がけで走り抜けるんだよ。それでも出会えるのはたったひとつの精子だけ。それくらい命が誕生することは奇跡の連続なんだ。生まれてきてくれて本当にありがとう!』
これはあくまで一例ですが、親の知識を照れずにしっかり伝えてあげることが大切です。未就学の子どもたちなら嬉しくてたまらないという反応をしますし、低学年~中学年の子なら「キモ!」と驚いてしまうこともあるでしょう。
どちらにせよ、年齢によって反応はさまざま。たとえ、「キモ!」と言われても怖気づくことなかれ。何度も話していくうちに大事な話をしてくれているということに子ども自身が気づいてくれますからね♪ 思春期に入った頃には『大事な話をしてくれてありがとう』と子どもたちが言ってくれるようになりますのでご安心を!
イラスト/おぐらなおみ 出典:『お母さん! 学校では防犯もSEXも避妊も教えてくれませんよ!』(辰巳出版)
◉のじまなみさん
性教育アドバイザー。防衛医科大学校高等看護学院卒業後、看護師としてのキャリアを経て、2016年「とにかく明るい性教育【パンツの教室】」を設立。夫と3人の娘の5人家族。著書『お母さん! 学校では防犯もSEXも避妊も教えてくれませんよ!』(辰巳出版)『男子は、みんな宇宙人! 世界一わかりやすい男の子の性教育』(日本能率協会マネジメントセンター)がヒット中。
『お母さん! 学校では防犯もSEXも避妊も教えてくれませんよ!』のじまなみ/著 おぐらなおみ/イラスト(辰巳出版)¥1,400