VERY October 2021
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October 2021

2021年9月7日発売

890円(税込)

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東南アジア在住ママブログ 「2021年のラマダン」

今年もイスラム教の断食月・ラマダンの時期がやってきました。
イスラム暦の1年は354日のため、毎年11日ほどずれていき、今年は4月14日から始まり約1か月続きます。

 

ラマダン開始日の決め方も独特で、新月と言われる4月12日の夕刻、月が観測されたら翌13日ラマダン開始、観測されなかったら14日からというように月次第で決定されます。

ラマダン初日は政府・企業・学校はすべて休みとなるので、前夜まで明日は会社や学校があるのかないのか決まらないのです。日本では祝日はカレンダー通り定まっているので、2年前こちらに住み始めた当初はとても不思議に思いました。

 

ラマダン中は、非ムスリムや外国人でも、公共の場で飲食・喫煙すると罰金若しくは懲役が課せられます。
カフェや飲食店は、日中はテイクアウトのみの営業で飲食スペースは畳まれており、店先にパック詰めされたお惣菜が特設で出ています。
朝3時頃目覚めて日が昇る前に食事を済ませている人も多いため、店員さんはどこか眠そうな人が多かったり、空腹のピークである夕刻時は交通事故も多発し、毎日あちこちで目撃します。

 

 

さまざまな国の子どもが通うインターナショナルスクールでは、ムスリムでも断食を始める年齢を各家庭で決めており、小学校中〜高学年からの家が多いようです。

幼稚園クラスは通常通り、スナック・お弁当を皆で食べ、体育の時間もあります。
長男(小3)の学年は、ラマダンを始める家庭が増えてくることもあり、息子の特に仲の良い友達3人も今年から始めています。
日没まで飲食をしない子もいれば、水だけは飲む子、ハーフラマダンと呼んで午後になったら食べられる子など、各家庭でそれぞれ決めたルールに従っているようです。
体育も、ラマダンをする子は、水泳は行わず、室内でヨガなどゆったりしたプログラムに変わるそうです。

 

2年前は、暑い気候の中、2人の息子の送迎の合間の僅かな時間をカフェで潰すこともできず、水を飲むだけのために帰宅したり、ラマダンがとても長く感じました。。
けれど今年は、日本人の友達と、外でランチができない代わりに持ち寄りやテイクアウトを活用して集まったりして、普段とは違う楽しみであっという間に終わりそうです。

そして、ラマダン中のムスリムのお楽しみが、スンガイ(Sungkai)とサフール(Sahur)。
日没後〜午後9時くらいまでの食事がスンガイ、真夜中の11時から2時頃までの食事がサフールです。

どちらもビュッフェメニューになっているお店が多く、6時頃から入店し、お皿にたくさんの料理を盛りつけ、携帯や時計で時刻を見ながら、ナイフとフォークを持って待ち構えている人の姿が印象的です。
午後6時半頃、日没を知らせる音楽が鳴り、それと同時に待っていました!とばかりに山盛りの料理をいただきます。
日中ずっと食べていなくて、急激に大量の食べ物を食べるので、1時間もしないうちに帰る人が多いです。

 

先日、我が家もコロナで運行便が激減している航空会社が運営するスンガイへ行ってきました!搭乗口の中へ入るので、パスポートも持参で。久々に空港へ行くだけでなんだかワクワクしました。

夕方4時半頃、空港に到着し、チェックイン手続きを済ませたら、保安所・手荷物検査を通過し、
6時半から始まるスンガイまでは、なんと機体の見学ツアーも。
子どもたちは初めて乗るコックピットに大興奮!!

 

 

スンガイが始まる時間まで、ビジネスクラスの席に座ってゲームや映画を楽しんだり、
飛ばない飛行機体験は今年ならではで楽しかったです。

6時半からのスンガイは航空会社のラウンジにて。
着いたらもう皆、お皿に料理を盛り付けて、テーブルでその時が来るのを待っていました。

わたしも、周りの空気に押されてたくさん盛ってみました。
テーブルの上に置かれたデーツ(ナツメ)は、胃腸にやさしく断食後に推奨されるフルーツで、油っこい食事を大量摂取する前に食べると良いそう。
写真奥のピンク色のドリンクも元々置かれており、ローズシロップ入りでとても甘いですが、地元の名産でとても人気があります。

 

 

 

別日、深夜のサフールにも行ってみました!
夜の11時から飲茶のビュッフェだったのですが、わたしは夕飯を完全に抜いて挑みました。
行ってみると深夜とは思えない盛り上がりで、こちらは大人数の家族が多いのですが、0歳の赤ちゃんも元気に目を覚まし、家族との時間を楽しんでいました。

 

 

夜11時から1時間程度かけて大量の飲茶を食べ、帰宅後寝ましたが、
いつもは朝、お腹が空っぽで目覚めることが多い中、朝になってもお腹がずっと重たく、目覚めも悪かったです。。

 

断食月とはいえ、日没後にスンガイとサフールをお腹いっぱい食べ、体重増加するムスリムが多いというのがよく分かります。

 

 

 

そもそも断食をしているムスリムのためのスンガイやサフールなのに、
断食もしてない中華系の人やわたし達のような外国人もいたりするのが不思議でしたが、さまざまな宗教・文化が当たり前に入り混じっています。

 

こちらへ来たばかりの頃は、夜中まで小さい子どもを連れての外食にびっくりすることもありましたが、ラマダン時期ならではのイベントを楽しむ家族連れを目にしても今ではまったく不思議に思わなくなってきました。

 

一歩外に出て見聞きしてみると、自分が抱いていた価値観が別の文化や土地では普通ではないこともあるのだなと感じる夜でした。

 

ラマダンが明けたら、イスラム国のいわゆるお正月。1年で最も盛り上がるハリラヤのお祭りがやって来ます!

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