それでも、ダイエットを決意した理由
そんな私が、「痩せよう」と決意したきっかけは、産後間もない親友との再会でした。当時、産後2カ月だった彼女は、私が思う「産後のママ」のイメージとは違い、髪も肌もつやつや。産前と変わらぬメイクで、洗練されたタイトな黒いトップス姿。その姿が、何だかとても輝いて見えたのです。翻って私は、産後1年半を過ぎても体型が戻らないので上下オーバーサイズの服でごまかす日々。どんなときもオシャレでないといけないと思っていたわけではないけれど、変わらず素敵な親友の様子に衝撃を受けました。
それまで、自分のことより何より育児優先で、どんなことにも揺らがないのが自分の目指す母親像だと思っていたんです。今でも、どーんと構えてちょっとしたことでは動じない母でいたいという憧れはあります。ただ、産後、二の次三の次になっていた自分自身のことも、「大切にしていいんだ」という気持ちに出会えたことで、意識が変わったように思えます。「母業を頑張りたい時期だけれど、自分自身のこともあきらめない!」このマインドチェンジが、私の産後ダイエットの出発点でした。

シルエットが四角くて驚いた写真。産前と体型があまりに変わったため、復職後、入社時にお世話になった人に同一人物だと気付いてもらえないことが多発していました。
ジムに入ったものの半年で挫折…
意識が変わり始めた頃、自己流の食事制限や運動にも挑戦しました。しかし、育児と仕事、家事に追われる中では、どうしても続けられず。多タスクで余白のない日々の合間に、自己流でダイエットを組み込むことが、私にはどうしてもできなかったのです。最初にチャレンジしてみたのは、大型ジムへの入会。大きなプールがあるのでそこで泳ぎたい! と思って入会しました。しかし、通えたのは半年でたった2回。日中は会社の仕事で忙しく、保育園に迎えに行く前にジムに行くわけにもいかない。それなら土日に……と思ったのですが、ママっ子の息子をおいてジムに行く、というのが気がかりで、落ち着きません。週末も仕事で忙しい夫には、ジムに行く時間に子どもを見ていてもらうのも難しく……。結果、このジムに通えたのは入会翌日と、退会を決めた日だけ。たった2回通っただけで挫折することになりました。
私には「自力でダイエットは無理かもしれない」と思い、プロの手を借りよう、と決意したのが2024年2月。大型ジムでの反省を活かし、パーソナルトレーニングを選びました。ジムを選んだポイントは、3点。一つ目は「痩せるのは当たり前。その先を目指す」という結果が明確に打ち出されていたこと。二つ目は、自宅から徒歩で通える近さで、予約時間も比較的柔軟に相談にのってくれる通いやすさがあったこと。三つ目が、ダイエットに伴走してくれるトレーナーさんの存在でした。