毎日太陽の下で過ごすことが多い私たち。紫外線は肌だけじゃなくて髪にも頭皮にもあらゆるダメージを与えて老け見えの原因に。今回は美容エディターの伊熊奈美さんに自分で出来るケアや、おすすめアイテムを教えてもらいました。
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「夏は髪から老けていく」と聞いて
どきっとしたら始めたいコト。
自分でできることが意外と多い「頭皮ケア」
20代の頃はメイク中心、30代になるとスキンケアが気になってきて、その上の年齢になるとヘアの比重が一番高くなってきます。10年後どうしていたいか、今の髪をどれだけ保ちたいか、を考えて先回りケアを始めるのがオススメ。特にダメージが重なる夏が始めどき。忙しい中でスキンケアをしているのに、髪のことまで!?と思うかもしれませんが、髪が生えている頭皮は顔の肌と同じ。意識するべきなのは“死んだ細胞”である毛髪ではなく、これからの髪を作る頭皮なんです。日々できることと言えば、洗浄・保湿・UVケアを基本の3本柱にして、年齢的には血流ケアもプラスしたいところ。とはいえ、難しいことは何もありません。きちんと洗って乾かす前に保湿して、しっかり乾かして帽子をかぶる、言ってしまえばそんなこと。何を使うかも大事ですが、どう使うかがカギなんです。普段の流れの中で意識すればできること、ひとつからでも是非始めてみてください。
教えてくれたのは…伊熊奈美さん
美容エディター(毛髪診断士)
雑誌や書籍の編集・執筆・監修。毛髪科学に基づいた髪と頭皮のケアを提案。著書に『いい白髪ケア、やばい白髪ケア』(小学館)がある。
シャンプー前の「プレブラッシング」が大事な理由!
シャンプー前のブラッシングを習慣に。絡まりを防いで髪を守るだけでなく、頭皮マッサージも同時にできるから、血流UPも叶うし、頭皮や髪の汚れも効率的に浮かせます。(伊熊さん)
ニットタンクトップ¥14,300(アルページュストーリー/アルページュストーリー プレスルーム)
伊熊さんも愛用中!
シャンプー前の「予洗い」こそ見直しポイント
しっかり頭皮や髪が濡れていない状態でシャンプーを使っても意味はありません。髪をかき分けて地肌から予洗いを。受け入れ態勢が整うと、髪がスッと柔らかくなるからわかるはず。(伊熊さん)
シャンプーは「スカルプケア」目線で選ぼう
洗うものは洗うに徹することが大切。髪の汚れを落とすだけでなく、頭皮をどれだけクリーンにできるか、がポイントなので、スカルプケアまで意識したアイテムがベスト。(伊熊さん)
トリートメントは「しっかり流す」がルール
髪にシリコンが蓄積するとゴワつきや扱いにくくなるビルドアップした状態に。トリートメントは、ぬるつきがなくなるまでしっかり流すのがルール。塗り方も意識して。面倒なら頭皮についても安心なものを選んで。(伊熊さん)
How To!
効率重視派は「美顔器に投資」も手!
頭皮と顔の肌は一枚皮。頭皮の巡りをよくすると髪だけでなく顔のお悩み解消にもつながります。効率的に習慣化するには頭皮にも顔にも使える美顔器に投資するのもアリ。(伊熊さん)
撮影/nara〈vale.〉(人物)、Youjin Lee〈aosora〉(静物) ヘア・メイク/あきやまひとみ スタイリング/山本有紀 モデル/笹 川友里 取材・文/矢﨑彩 編集/太田彩子
*VERY2024年8月号「VERY BEAUTY」より。
*掲載中の情報は誌面掲載時のものです。商品は販売終了している場合があります。