服とコスメをこよなく愛するママライター・遠藤彩乃さんが、“時短”と“洒落見え”を軸に導き出したコスメ最適解を紹介。今回は、真夏のオシャレに似合う赤リップをお届けします!
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Tシャツ・デニムスタイルの
彩度を上げる赤い口紅で
人生の主役感を楽しみたい!
AYANO’s POINT
☑︎ 肌がきれいに見える、ニュートラルな発色
☑︎ 細めの塗り口で鏡いらずの使い勝手
☑︎ テカリとツヤの間の夏肌をマット質感で品よくシフト
子どもの脇役に徹してしまうママたちにスポットライトを当てる“スピンオフ主演”リップ
韓国ドラマ界の奇才、脚本家のキム・ウンスク氏の紡ぐストーリーはいつだって妙齢の女性の心を鷲摑んで離さないのですが、近作の「ザ・グローリー〜輝かしき復讐〜」で多分一生忘れないだろうな、という場面に出会いました。我が子を思う薄幸なおばさんが「来世では赤い口紅を塗って革ジャンを着たい」という願いを会話の流れで告白すると、主人公が「赤い口紅なら今世でも塗れます」と断じ、後日、一本のルージュを彼女への荷物に同梱。物語の終盤、すっぴんにひっつめ髪、地味服のおばさんが温存していたその紅を引くと、途端に顔色が戻り希望と生命力が瞳に宿る…何度見ても胸が熱くなる展開です。その感動を紐解くと、赤いリップを塗ることって“私だ”と手を挙げることに近いのかなと気づきました。勇気がいるけれど、一度ステージに上がってしまえばもうこっちのもの。印象をイメージ化する強い色を味方につけて物理的に目立てば心は後からついてくる!唇が派手な分他を削ぎ落とす計算が必要なところ、いつもの“結果シンプル”な夏のTシャツスタイルが後付けで効果的な衣装になるのも、全身を俯瞰して足し引きする余裕のないママ向きです。思い入れの強いアイテムで選定に苦しみましたが、こういうテーマなので赤らしい赤をチョイス。どれもマットでさっと直塗りして輪郭を指でぼかし、ついたものは頰に伸ばし薄いチークに。バッグに一本、一歩前に出たいときに塗ってほしいです。“あれ、革ジャンも今世で着られるよな?”という些細な疑問がどうでもよくなるほど、圧倒的主役になれるはずです。
週1でデパコスパト!月のコスメ予算は2万円
ライター 遠藤彩乃
出版社にファッション誌編集者として勤務。出産後VERY STOREのECを経てフリーライターに。メイクアイテムで一番投資しているリップの紹介には、いつも以上に気合いが入る口紅ラバー。若い頃は避けていた濃い色がどんどんしっくりくるようになり、肌質や髪質の変化に思いを馳せる40歳。赤って何色あるか、教えてアンミカさん!
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撮影/西原秀岳〈TENT〉(静物) 取材・文/遠藤彩乃 編集/太田彩子
*VERY2024年7月号「“Automaticコスメ”」より。
*掲載中の情報は誌面掲載時のものです。商品は販売終了している場合があります。
*服・小物は全て本人の私物です。ブティックへのお問い合わせはお控えください。