「今こそ、忙しいママたちにオールインワンコスメを選んでほしい。」そう語るのは、美容ジャーナリストの鵜飼香子さん。“手抜き”ではなく、あえて使いたくなる最新オールインワンコスメ事情や鵜飼さんお気に入りのアイテムをお聞きしました。
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美容ジャーナリスト
鵜飼香子さん
MAQUIA編集者を経て現職。各メディアでの情報発信に加え、化粧品のブランディングにも携わる。5歳・11歳の女の子ママならではの効率美容の知識はさすが。
もはや「手抜き」ではなく戦略的美容
スキンケアの新時代到来。
あえて「オールインワン」という選択
どうしても〝手抜き〟とか〝物足りない〟みたいなネガティブイメージがあるオールインワンスキンケア。でも、私は今こそママたちに選び取ってもらいたいな、と思っています。大きな理由はふたつありますが、まずひとつめに、今年は本当にオールインワンの当たり年ということ。コロナ禍で「家族との時間を大切にしたい」「忙しくても丁寧な暮らしをしたい」と改めて思う人が増えたことで、賢くお手入れができるオールインワンのシェアがどんどん広がっている、という流れが来ています。実はもともと〝オールインワン=売れる〟という構図があるため、メーカーはあらゆるものをつぎ込むんですね。最新の知見や成分、最高峰の技術……各メーカーの〝一番〟が詰め込まれているので、最新のオールインワンはスゴイものしかありません! 単なる時短目的ではなく、パフォーマンスのよさと手抜きではないお手入れが叶い、生活を豊かにしてくれるほど進化しています。
ふたつめに、VERY世代は年齢的にお悩みが混在していることが挙げられます。「目元はシワ、頰や口元はたるみ、乾燥やくすみも気になる……」みたいに顔の中でお悩みが複合的になってくるから、正直何をどれだけ使えばいいのかわからなくなってくるもの。その上、睡眠時間やホルモンバランスなどの影響で昨日と今日の肌状態も全然変わってくる世代。そんなゆらぎの差も広範囲でカバーしてくれたり、お悩みにも多角的にアプローチしてくれるフレキシブルさがオールインワンにはあります。
特に今はマスク生活で肌への摩擦トラブルも気になるから、いくつもスキンケアを重ねる負担がないところも嬉しいですしね。肌のストレスも心のストレスも和らげてくれる。どんな状態でもニュートラルに肌をワンランク上げてくれる存在なんですよ。
また、昔はオールインワンというとゲルタイプが一般的でしたが、今はテクスチャーも使い心地もさまざま。アイテムの幅が広がり、個性が出てきたから「好き♡」で選ぶことができるようになりました。瑞々しいけどちゃんとぷるんとした肌に仕上がるローション、心地よさも潤いもメークのりも抜群に進化したゲル、しっかりホールドするけどベタつかないクリーム、ヒリつくほど乾燥している肌も柔らかくしてくれるオイルなど、自分が好きなテクスチャーで選ぶもよし。同様に、単なる保湿だけでなくエイジングケアや敏感肌ケア、毛穴ケアなど+αの目的別で選んでもよし。取り入れ方だって自由自在。毎日使うのもいいし、しっかりお手入れしたい日は組み合わせてもいい。レスキューアイテムとして、スペシャルケアとして、どんなときでもママたちに寄り添ってくれる、まさに心の友なんですよ。
使い方はお風呂上がりにとりあえず塗っておいて、しばらくして乾燥が気になるようなら、上からパックのようにたっぷりと重ね塗りをするのがオススメです。このとき、もし余裕があったら〝どこの乾燥・つっぱり感が気になるのか〟を指で触って確認してみて。毎日自分の肌とゆっくり対話する時間がないママたちこそ、鏡を見なくてもわかる気づきって大切なんですよ。意外と雑に塗っているせいで、目の際や細かい部分に塗り切れていないことも多いので、1つだからこそ丁寧に塗る意識も忘れないでください。
なんとなくという妥協ではなく、〝なんとかしてくれる〟立ち位置にまでなったオールインワン。そしてやっぱり思うのが「なんて楽なんだろう!」。悩みが加速しはじめる冬目前の今、とどめの1品として、愛すべきmyオールインワンを見つけてくださいね。
鵜飼さんのお気に入り
オールインワンコスメ
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撮影/五十嵐 洋(静物) スタイリング/坂野陽子〈f-me〉 取材・文/矢﨑 彩、髙丘美沙紀 編集/太田彩子、髙田彩葉
*VERY2021年12月号「【VERY BEAUTY】オールインワンコスメで「あ〜、よかった♡」」より。
*掲載中の情報は誌面掲載時のものです。商品は販売終了している場合があります。