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ママたちの宣言!「スタンダードは私が決める!」

〝母ギャップ〟を乗り越えて。スタンダードは私が決める!

すでに乗り越えてる!?
気になる2人のママにインタビュー

犬山紙子さん漫画家・エッセイスト

1歳3カ月の女の子ママ。歯に衣着せぬ発言でTVのコメンテーターや、雑誌やウェブでも連載多数と幅広く活躍。著書には『負け美女』『言ってはいけないクソバイス』など。日テレ「スッキリ」にもレギュラー出演中。

リベラルだと思っていた私も罪悪感の連続。大好きなファッションやメークも封印していました

男性だから女性だからとかなく、出産する前から自分はリベラルだと思っていて、母だから我慢するとか絶対イヤだと思っていたんです。でも産んでみたら、ばんばん罪悪感が出てきて、そんな自分に驚きました。「子どもを産んでもオシャレしてやるぞ」と、強く思っていたのに、出産直後から大好きなメークもファッションも封印。子どもにファンデーションがついたら汚いと思ってしまって、すっぴん絶対ダメな人だったのに、友達をすっぴんで迎えたり、自分には合わないなと思っていたお母さん像に自然と寄せていました。すぐに再開しましたが、〝常に汚れていい服で、すっぴんじゃなきゃいけない〞と自分に自分で呪いをかけてた感はあって、こんなに思っててもそうなるんだとビックリでした。
今ではド派手な格好で近所をお散歩したり、保育園にお迎えに行ったり、オシャレ欲も満たしています。家では着古したユニクロですが(笑)。
次の罪悪感は保育園。産む前からたくさん話も聞いて、そもそも保育園に対してポジティブな印象だったにもかかわらず、最初の3カ月は罪悪感との葛藤。頭ではすばらしいってわかってるし、私は子育ての超アマチュアで、保育園にはプロがいて、その間私は仕事してリフレッシュできる。それって最高。理論武装して突き進む仕事の仕方をしていたので、同じようにいけるかと思っていたけれど、自分の子どものことになるとパッションの部分が出てくるんだなと、また意外な自分の一面を知りました。〝小さいうちはお母さんがずっと一緒にいなきゃいけない〞とか、そういうものを跳ね返したいと強く思っていたのに、どこか自分も洗脳されていたんです。
入園して1年が過ぎた今は、とにかく子どもが楽しそうで罪悪感は消えました。保育士さんにはさんざん悩みを聞いてもらったり指導いただいたり。自分以外に自分の子どもをこんなに可愛がって、愛情を注いでくれる人がもう一人増えるってすごいことだなって思っています。

一人で抱え込まない人に頼るのがスタンダード

保育園だけでなく、私は人に頼りまくっています。区のシルバー人材センターには家事をお願いしています。完璧な母親にならなきゃと、苦手な家事を効率悪く何時間もかけてするよりも、得意な人にお金を払って、その時間に私が仕事してたほうがずっと効率的。子育てって、対策しなければみんなうつになるくらいのものだと思うんです。命を守らなきゃ、一人でやらなきゃというプレッシャーはとんでもないもの。さらには世間から、親としてきちんとした態度をとれ、のプレッシャーもすごくて、真面目な人ほど世間の目を気にしてがんばっちゃう。人に頼って力を抜くことはサボりじゃなくて自分のマネージメントだとも思うんです。ワンオペはしんどいし、「シッター使ってるの?」じゃなくて「誰にも頼ってないの? 大丈夫?」と周りが心配するくらいの世の中でないと。子どものため、家族のため、メンタルケアと思って我慢ばかりしてちゃダメだなって。

働いているとよく聞かれる「今お子さんは?」にもや

子どもがいる女性が働いてると「今お子さんは?」ってよく聞かれますよね。子どもがいる男性が働いてても誰も聞かないのに。聞かなくても預けるかなんかしてるに決まってるじゃん、心配してくれなくて全然大丈夫! うちの夫にも聞いてよって思います。でも罪悪感なく言ってるし、お母さんが見るものって思われてる世の中なんですよね、まだ。ママがついてなくたってパパがいればいいんですよ。パパがいなければシッターさんがいればいいんです。母親の罪悪感は色々ありますよね。食事に関することもつきまといますが、三食もおやつも手作りって素敵だとは思うけど、手作りは義務じゃなくて、+αだと思うんです。それは料理以外のところでもできるし、いらない罪悪感。たとえば私のお母さんはオシャレが好きで、一緒に洋服を選びに行くのが楽しいっていうのも+α。

須藤暁子さん医師・作家

3歳と6歳の男の子ママで医師、作家。子育て世代のパパママから絶大な支持を得る『「男の子ママ」の悩みをぶっ飛ばす言葉』『両立どころの騒ぎじゃない』(ともにKADOKAWA)著者。のびのび子育て(PHP研究所)連載他、WEB、雑誌で活躍中。集英社より7/26新刊発売予定。

できないことがスタンダード。日々こぼれてることだらけ。でも、子どもを生かしてるだけでほぼ100点なんです

理想どおりにできない自分をいつも責めていました

今朝は便器に調理器具が入ってたんですよ。おたま、菜箸、巻き簀まで(笑)。次男の仕業です。「こらー!!!」ってすごい顔して怒りますよね。日々事件が起こるので、やるべきことも、こぼれるどころか基本はだだ漏れ、こぼし切って、でも、子どもを生かしたらあっぱれだと思っています。今ではこんなふうに思えていますが、次男が動きまわるようになった1歳過ぎの頃、大変さが増して、何ひとつ理想どおりにできない自分をいつも責めていました。ノってきた!と思ったらお迎えの時間、ここぞという時に子どもは体調を崩すしで、思うように仕事ができない。仕事に打ち込んでいる後輩がまぶしく思えたり、友達付き合いも自分だけ会に参加できなかったり、夫に対しても朝ごはん作ってあげられないとか。周りのお母さんに比べて自分がみすぼらしく感じて本当に嫌でした。
でも、あることがきっかけですごくラクになったんです。洗濯機はまわせたけど、たためないのはあたりまえで、1週間分の洗濯物をさあたたもう、と思っていながらその中で寝落ちしちゃった日があって。起きたら、部屋中の洗濯物と1週間の疲れを背負ったおばけのような私、思わずブログにその写真を載せたんです。
そうしたら、みんながすごく喜んでくれて(笑)、あ、これでいいんだって気づいたんです。医者だと何でもできると思われがちですが、全然できないんですよ。
仕事柄、人を元気にすることを考えているので、できない私を発信することがもしかしたらお母さんたちをラクにするのかなと思ったら、今のままでいいと思えました。なので今は堂々と、できないことがスタンダード宣言。家事も育児も完璧になんてそんなのやってられるか!って思っています。子どもたちを無事に生かしてるだけで、いちばん大きい仕事をしているはずなので、それだけでほぼ100点。病院に勤務していると、人が亡くなることも日常で、小さい子どもがいるお母さんでも容赦なく命が取られたり、なんで自分がこの病気にならなかったのかな、自分の息子じゃなくてなんでこの子だったのかなと思うと、生きてること自体がスタンダードではなく奇跡なんだと感じます。いつどうなるかわからないから、何かができない自分を責めるのは今がもったいない!と、つい欲張ってしまう時はこの原点に立ち戻ることにしています。

SNSは発信のみ。比べるのわかってるから見ません

見たら人と比べて羨ましくなっちゃうので、SNSは発信のみで見ないです。たとえば、うちの子はおやつがキュウリやのりなんですけど、「手作りでマフィン焼きました」とか見たら、いいなと思うだろうし、でも、できないからやらないんですけど、その葛藤する時間がもったいないので、「キュウリを楽しく食べてる私たち最高!」って思うようにしています。見て、比べて、作ろうかなと考え、材料や器具買いに行っちゃったり、で結局使わないとかさんざんやってきて、その一連の葛藤が想像つくので。SNS以外でもなるべく比べないようにしています。昔の自分も他人だと思って比べません。美意識が高かったとか、やせてたとか、言い出したらキリがないので、今の自分がいちばんじゃん!と思うようにしています。
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