数々の話題作に出演し注目を浴びる俳優・木南晴夏さん。2024年4月スタートのドラマ『おいハンサム!!２』では前作に続き長女・由香役を演じます。大のパン好きで知られる木南さんの体型キープの秘訣など、育児中ママとしての木南さんの私生活をお聞きしました。

──深夜枠では異例のヒットとなったドラマ『おいハンサム!!』の続編がいよいよスタートしました。木南さんは前作に続き長女・由香役で出演されています。大のパン好きとしても知られている木南さんですが、仕事や育児で多忙な日々でも体型をキープするコツがあるのでしょうか？

私の胃袋は普通に一人前食べられるサイズだと思うのですが、満腹になるのが苦手なんです。「あー、お腹いっぱい！」という状態だとちょっと具合が悪くなってしまうので、食べすぎること自体は少ないのかもしれません。一度にたくさんではなくちょこちょこと好きなものを食べるのがコツといえばコツなのかも。あとはかなりの冷え症なので、たまに酵素浴に行って体を温めたりしています。それからマシンピラティスがいいです！ 今は忙しくて２週間に１度程度しか行けていないのですが整体に行く感覚で通っています。「ここがずれているな」と体の位置を正しい場所に戻せる感覚があるし、「左右片方に体重が乗せるクセがあるかも」など普段から姿勢に気をつけるヒントが得られるので、おすすめです。

──自宅でのセルフメンテナンスは何かしていますか？
家では時間がなくて、体に関してはほとんど何もしていないんです。時間に余裕のあった妊娠中は、体調に気をつけつつきちんと運動し、普段以上に食事にも気を遣っていたのですが、太りやすい体質なのかどんどん体重が増えてしまって。家でYouTubeを見ながらひたすらトレーニングしたり、夜2時間くらいお散歩したりとけっこう頑張っていました。今は自宅だとなかなかできないですね。

パン屋さん、読書……最近のお気に入りは？

──パンにまつわる著書を出版されるほどの木南さん。最近のお気に入りはありますか？
相変わらずパンは大好きなんですけれど、子どもができてからパン屋巡りする時間が減ってしまって。最近だと撮影の合間に行った「bank」のパンが美味しかったです！ こちらのお店はハード系のパンがおいしいのでどちらかというと大人向きかな。うちの子、食パンが大好きでそれしか食べないんですよ。最近は蜂蜜（※1歳未満の乳児には与えないでください）を塗ってトーストするとかいろいろのっけて食べるのがお気に入りのようです。

──そういえば、以前本屋大賞作家の凪良ゆうさんにおすすめのドラマを聞いた際、『おいハンサム!!』がすごく面白かったとおっしゃっていました。
えー、うれしい！ 私も凪良ゆうさんの『汝、星のごとく』を最近読みました！ 読書は好きで今、読んでいるのは映画化された『哀れなるものたち』です。仕事の待ち時間が長いので、そこでけっこう本が読めるんですよ。ドラマや映画もよく観ています。最近だと、Netflixでドラマ『忍びの家』を観終えて、韓国ドラマ『殺人者のパラドックス』を観始めたところ。話題作はチェックしていますね。

「これから見る人も楽しめる」ドラマの魅力は？

──ドラマは佳境に入っています。これからの見どころはどんなところでしょうか？
吉田鋼太郎さん演じる伊藤家のパパと幸せを求めてさまよう私たち三姉妹によるホームコメディです。変わらない家族の日常を描いているので何話から観ても楽しめる作品になっていると思います。前作をチェックしていなかった方もシーズン２から観ても、映画から観ても楽しいんじゃないかと思います！

──6月には映画版『おいハンサム!!』の全国公開がはじまる予定です。
監督曰く、まず映画の脚本を書いてからドラマの続編の脚本を仕上げたらしいので、ドラマ『おいハンサム!!２』と映画は時系列的にはつながっています。撮影もドラマの続編を撮ってから、映画に移りました。『おいハンサム!!』シリーズはほかのドラマとはちょっと違う、すごく面白い現場なんですよ。まず、台本をしっかり覚えていったら損！って思うくらい、セリフはどんどん変わります（笑）。前日にガラッと変わった台本が送られてきたり、現場で変わったり。

──主演は超名優の吉田鋼太郎さんなので、アドリブが多いとか……？
いえいえ、アドリブは一切ないんですよ。監督が非常に丁寧な作品づくりをする方で、監督の頭の中にすべての答えが描かれているんです。あのほんわかした、ぬぼーっと脱力したような世界観は、役者が好き勝手に演じているように見えるかもしれないですが、実は監督のものすごく緻密な計算の上で成り立っているんです。

ドラマと同じ「三人きょうだい」で育ちました

──木南さんが育ったご家庭はドラマに出てくる伊藤家と重なる部分はありますか？
姉妹じゃなくて兄・姉・私の組み合わせですが、私も三人きょうだいなんです。姉と私はすごく仲がいいんですけれど、兄は異性ということもあってか、姉妹ほどは距離が近くなくて。でも、お互いに子どもができて家族ぐるみで集まったりしています！『おいハンサム!!』の女三姉妹もですけど、ほどよい距離感があって、でも何かあったら協力し合う。そういうところはやっぱりいいな、と思いますね。

©東海テレビ/日本映画放送

──ご自身の育児の参考にしたい部分もあるのでしょうか？
伊藤家の家族はすでにみんな大人なので、三姉妹はもう家を出ているし、常日頃からべったりした関係ではない。でも、きっとすごく居心地が良いから、三姉妹はしょっちゅう実家にやってくるんです。いざ、子どもに何かあったときは、突っ走りがちなお父さんとそれをセーブするお母さんが絶妙のバランスで助けてくれる。そんな伊藤家の家族関係は私も参考にしたいですね。

撮影／秋山博紀　スタイリング／中井綾子(crêpe)　ヘア・メーク／坂本志穂（グラスロフト）　取材・文／亀井ゆりこ

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