撮影現場やイベントなどで人気のケータリングやさんのレシピを紹介!今回は、「ARUGA DESIGIGN」の有賀香織さんに、炊飯器を使ったローストビーフの作り方を教えてもらいました。フォトジェニックな盛り付けのテクニックも一緒にご紹介します。
炊飯器の「保温」調理を利用し、誰でも簡単に作れるジューシーで美味しいローストビーフ。肉汁にすりおろした玉ねぎを入れるソースを作れば、パンだけでなく、ご飯にも合う味に。付け合わせのマッシュポテトは牛乳を入れたマイルドな味がローストビーフに抜群にマッチ!週末のおうちご飯は、いつもの食卓をパーティ気分にセッティングしておうち時間を楽しんでみてください。
【ローストビーフ】
<材料>
牛もも肉(ブロック)……500g
(A)塩……小さじ1
(A)黒こしょう……適量
(A)にんにく……小さじ1
ローリエ……1枚
油……大さじ1
(B)玉ねぎ(すりおろし)……1/2個
(B)赤ワイン……100cc
(B)しょうゆ……大さじ3
(B)酢……大さじ1
<作り方>
①常温に戻した牛肉に、(A)の材料を擦り込み10分ほど置く。
②フライパンに油をしき、強火で表面全体に焼き色をつける。
③耐熱の保存袋に❷とローリエを入れ、空気を抜き密封する。
④炊飯器に❸を入れる。牛肉が完全に浸かるくらいの熱湯と水を入れ、約70℃にし、「保温」する。牛肉が浮いてくるようなら重石をする。
⑤細長い肉なら30分、塊なら40分で取り出し、粗熱を取り冷蔵庫で休ませる。このとき、保存袋に残った肉汁は捨てない。
⑥玉ねぎをすりおろす。❺の肉汁と(B)をフライパンに入れ煮詰め、ソースを作る。
⑦肉を食べやすい大きさにスライスし、ソースをかける。
【マッシュポテト】
<材料>
じゃがいも(メークイーン)……中2個
塩・黒こしょう……適量
フレンチマスタード……適量
マヨネーズ……小さじ1
牛乳……少々
<作り方>
①皮付きのじゃがいもをやわらかくなるまで蒸す。皮を取り除き、熱いうちにマッシャーで潰す。
②塩、黒こしょう、フレンチマスタード、マヨネーズを加え、よく混ぜる。牛乳の量で好みの硬さに調整する。
【マッシュポテト】
今回は、大きなウッドボードをお皿にして、パンやおつまみにしたいチーズの盛り合わせやナッツなどを一緒に一皿盛りしたセッティング。ローストビーフやパンを乗せたカッティングボードの下にココットなどを敷いて高低差を作ると、大皿の中にメリハリが生まれます。それぞれの器もウッドを中心にしたナチュラルな質感に揃え、一点ガラスジャーのように透明感をプラスするのがポイント。隙間にはサラダやフルーツ、ハーブなどを飾ってボタニカル感を演出して。サラダやパンの下にワックスペーパーを1枚敷いておくと、お皿代わりになり見映えがぐっと上がるうえ、片づけも手間も楽になって一石二鳥!
フードアーティスト 有賀香織
2006年にARUGA DESIGNを設立し、グラフィックデザイン、フードスタイリング、ケータリング事業をスタート。2019年より、世界でも有数のオーガニックタウン埼玉県小川町で『畑から食卓まで』を1年を通して体験する食農体験教室『畑のがっこう』を主宰し、2020年6月、小川町下里で『分校カフェMOZART』をリニューアルオープン予定。調理の際に出る生ゴミは堆肥化、天ぷら油はバイオディーゼル燃料になるなど、リサイクル、リユースに取り組む“循環型カフェレストラン”を目指す。
(Instagram: @kaori_aruga @hatake_gk @mozart_ogawa)
撮影/在本彌生 取材/藤井そのこ