「今までにない環境や価値観の中で生きるネットネイティブ子どもたちは、我々大人が見てこなかった全く違う未来をどう生きていくだろうか」・・・そんな一抹の不安を思う親に知ってもらいたいのが、1997年生まれの清水文太さんの存在。
19歳から人気アーテイスト“水曜のカンパネラ”のツアー衣装や著名人のスタイリングを手掛け、今はテレビ・企業広告のスタイリングや、Benettonなどのブランドのアートディレクションからアーティストとしてライブ出演や音楽提供、文筆、CM出演するなど活動は多岐にわたり、この5月からは子ども服をプロデュースすることでも話題に。「職業は、僕らの生きているこの世の中が決めたもの。僕は、僕がやれることを、ただ、やろうと思う」・・・。まさに、Z世代ならではタフな生き方を体現する注目の人物だ。
清水文太さんから“未知の未来”を生きるために大切にしたい3つのキーワード”
実は、清水文太さんの幼少期は家庭環境に恵まれず、だいぶ苦労した経験をしている。
その中から自ら人生の道を切り拓いて歩いている彼の言葉は、どれも純粋で真っ当な真実が込められている。
たとえば、「知名度やお金、仕事がなくなったとしても、人から大切に救われるような人柄、そしてそういった内面で判断してくれる人を持つことこそが、先の見えない世の中を生きていく上で助けになるということだ」※ というメッセージは、何十年も生きている大人にもずしりと響く言葉ではないだろうか。
そんな彼に教えてもらったのが、これからの未来を生きる子ども達にも伝えたい、自身が大切にしている3つのキーワード。
※webマガジンNEUF清水文太の「なんでも」より引用
1.“呼吸を感じ取れる”ひとになる
「僕は、呼吸を敏感に感じるようにしています。呼吸というものを意識するようになったとき、生きるということをはじめた証拠なのだと思う。普通に歩いていても、心の中は気分が上がっているときもあるし、ちょっと悲しかったり辛いときもある・・・その心の動きに合わせて息を吸って吐いて呼吸をしています。
実は、いろいろあった子どものころは生きている実感もなかったし、呼吸を意識したこともなかったんです。でも、ひとと関わって仕事をしたり遊んだりし、“自分は生きているんだ”と思いはじめたとき、僕の呼吸ははじまりました。
呼吸を意識すると自分の心の中の驚きや喜び、辛さなどを感じとることができる=生きていることを意識する、ことができるんだと思います」
2.もっと“色“を意識して生きてみる
「ずっと僕は、色鮮やかなものを好んでいました。色は、遊んでいたゲームの色彩やファッション好きのおばあちゃんなど見てきたものや食べてきたもの、音や匂いだったり、小さいころから五感に触れてきたことの蓄積。
僕はつい最近まではずっとグレーや黒という暗い色を避けていたんです。あるとき気づいたのは、それは自分の過去に蓋をしてその頃を振り向きたくない、という気持ちに繋がっているんだと。でも、生きる喜びを感じている今、黒を着ることが増えてきました。そして黒を着て電車に乗っていると、ひとに見られることが多くなったような気がします。それを友達に話したら『何も考えずに着る黒とは違い、意思のある選択で身に纏う黒は目立つね』、と話してくれました。
思うんです、自分の中身は無色。そして、その上にそのひとらしい色がどんどん重ねられているのだと・・・。あなたの好きな色は何ですか?過去に好きだった色は?そして、未来はどんな色が好きになるのだろう?」
3.自分を突き進ませる確固たる“根元“を持つ
「マルチタスクの時代を生きる僕ら。情報がいっぱい溢れる中で、いろんなひと達の活動がSNSを通して可視化されて入ってくる。その影響もあり、承認欲求が強くなり、フォロワー数の増加を求められたり、何者かであることを強要される社会から『どうしよう、どうしよう』と焦っているひとも多い。そしていろいろとはじめてみては、どれにも水を与えられずあっちこっちを枯らしてしまう結果に。
僕が今、仕事の幅が自然と広がってきました。それはどうして?と問われれば・・・もちろん、モノゴトの原理的なこと、計算や科学など勉強知識も必要なことだと思うけれど、もっと奥にある“根元(ねもと)”に確固たるモノがあることに気づいたんです。
僕にとってそれは、『社会へ恩返し』。
学生であった時代から、いろんな助けがあり今の僕がいます。そのときの彼らは言ったんです、『私に返さなくていいから、その分を社会に返して』と。
だから僕の活動を通して僕と同じような境遇の子どもが救われたらいい、その想いでどんな仕事にも魂を注いでいます。それを誰かが見ていてくれて、今がある。
この“根元”があれば、まだ見えないその先も進んでいけるんだと思います」
清水文太さんプロデュースの子ども服ブランド“色と生きるを作る服”
「このブランドでは、非現実的な幻想は語らない。ファンタジーは僕らの現実世界に在る。
人間に境界線なんてない。隔たりもない。格差もない、子どもも大人も関係ない。
色や物語に違いをつけるのは、社会でもなんでもない、みんなの人生だ。
綺麗事に見えるかもしれないけれど、もし、綺麗事を言うひとが居なくなってしまったら、この世界は何か大切なものを失ってしまう気がするから。
“色と生きるを作る服”は、そのお手伝いをしたい。僕が創ったカラフルな洋服だけでは、ただの派手な布と同じだ。着てもらう人の生活や、皆さんのストーリがあって、初めて彩りが生まれる。その物語をともに歩める服にできたら嬉しい」
そんなブランドコンセプトから生まれた“色と生きるを作る服”は、まさに文太さんが大切にする“色”がテーマに。
「男女関係なく着こなせるカラーリングを意識してデザインしました。そして、こんな派手な服はきっと捨てづらいだろう、と言うことも考えました。やがて子どもが大きくなり引き出しからこの服が出てきて『これって何だろう?』とネットで検索して記事を見つけたとき、このブランドのストーリーを知ってもらえるかもしれない、そんな想いもあります」
文太さん自身の経験から、売り上げの一部を、児童養護施設に入れない子どもや青少年のための活動」や「青少年の自立支援に関する活動」を行っている団体や場所に寄付される。
ロンパース (サイズ 80cm)¥12,100
Tシャツ (100cm)¥7,700 (大人S、L)¥9,900
ソックス (16-18cm)¥2,750 (23-25cm、26-28cm)¥3,850
“色と生きるを作る服“特設ECサイト 5月10日〜5月23日期間限定発売
※商品は7月中旬〜下旬頃配送予定(商品によっては予定納期を前後する場合がご合います。詳しくはECサイトをご覧ください)