パパが作るから〝お弁父〟。そんなユニークなハッシュタグと、くすっと笑えて、たまにぐっと心に刺さる一言が添えられたお弁当写真で、インスタグラムでもじわじわと人気を集める準食学士の和田 率さん。「お弁父は娘との交換日記」と話す率さんに、無理なく続けられるコツを伺いました。
教えてくださったのは和田率さん!
準食学士。広告代理店退職後、母である料理家・平野レミさんのため、remyを立ち上げる。妻は食育インストラクターの和田明日香さん。7歳、5歳、3歳の父。
和田率さん流「お弁父」を続けるための4カ条
その①「これさえあれば安心の鉄板コンビをおさえておく」
難しいことは一切なし! 絶対美味しくなる鉄板の組み合わせ食材を覚えておけば安心です。「どれも炒めるだけで美味しいのですが、例えばソーセージとピーマンは細かく刻んでカリッカリになるまで火を入れるのがミソ」と率さん。冷蔵庫にいつもある、オーソドックスな食材たちが主役級おかずに変身します。
その②「ピンチを救う作り置きを知っておく」
「毎日ベストな弁当が作れるわけではありません。失敗ばかりだし、正直作りたくない日もある」という率さん。二日酔いなど、お弁当のメニューなんて考えられない!という時にもやっぱり頼りになるのは作り置きです。奥様が試行錯誤して辿りついた牛しぐれ煮は、和田家の最愛メニューで、率さんも作り方をマスター。冷蔵庫で1週間は保存が可能です。
その③「頑張るのはメイン1品だけでいい」
主菜から副菜まですべて頑張ろうとするのは、息切れのモト。メインを1品だけ頑張れば、あとはママの作った常備菜や昨晩の残り物を上手に利用して。「メインが美味しければ〝パパのお弁当、美味しかった〟って褒められるはず(笑)。子どももパパも大好きなお肉系や、思わず自分が朝から食べたくなる、おつまみ系おかずもオススメ」とのこと。
その④「盛り付けにはイタズラ心を!」
「お弁当を開けた時の娘の顔を思い浮かべながら、ちょっとしたイタズラ心をしのばせた盛り付けをしています」という率さんの言葉通り、自由な盛り付けこそ、お弁父の醍醐味。つくねの隠し味のゆずこしょうは、娘さんが7歳を迎えたことを機に解禁。味覚の幅を少しずつ広げてほしいと、ほんの少量からはじめているそう。
子どもの驚く顔をイメージして作る、率さんのユニーク盛り付け集
撮影/須藤敬一 取材・文/関城玲子
※VERY2017年12月号「お弁当は親と子の交換日記 週1の『お弁父』はじめませんか?」より。
※掲載中の情報は、誌面掲載時のものです。