撮影現場やイベントなどで人気のケータリングやさんのレシピを紹介!今回は、ロケ弁で「DECO弁」を食べたスタッフが美味しさに感動し、おうちご飯のレパートリーに加えたくて『作り方を知りたい!』とリクエストしたところ、気前よく7種類も伝授してくれました!
元蕎麦職人だったデコさんこと石黒さんの作る料理は、家庭的な和食が基本。でも、ちょっとした調理や手間を加えることで、プロの美味しさに!今回教えてくれたのは、「蒸し鶏のごま和え」、「イワシのオイル煮みぞれ和え」、「さわらのスモーク焼き」、「大和芋の磯部揚げ」、「トマトのバジル味噌和え」、「アメリカンチェリーの白和え」、「さつまいものオレンジ煮」の7種。これらをマスターすれば、いつもの晩ご飯やお弁当がワンランクアップ!
【蒸し鶏ごま和え】
<材料>
鶏モモ肉……1枚(200〜300g)
(A)酒……小さじ1
(A)塩……少々
(A)しょうゆ……少々
炒りごま……20g
砂糖……小さじ1
濃縮めんつゆ……大さじ1
白髪ねぎ……適量
<作り方>
① 鶏肉と(A)の調味料をビニール袋に入れ、空気を抜きながら縛る。
② 約70度のお湯に❶を入れ茹でる。温度をキープしたまま20分ほどで蒸し鶏の完成。冷めたら一口大に切る。
③ 炒りごまをミルミキサーで細かくする。ミルミキサーがない場合は、市販のすりごまでOK。
④ 濃縮めんつゆ、砂糖を和え、❷を入れてなじませ、❸を加え和える。
⑤ 器に盛り、白髪ねぎをお好みでのせる。
【イワシのオイル煮みぞれ和え】
<材料>
イワシ……2匹
塩……適量
サラダ油……適量
しょうゆ……少々
大根おろし……適量
すだち……好みの量
<作り方>
① イワシを3枚におろし、しっかり塩をふる。30分ほど置き、キッチンペーパーで出てきた水分を拭き取る。
② フライパンに重ならないように並べ、イワシが隠れる量のサラダ油を注ぐ。
③ 極弱火で温度を上げ、約80度になったらそのまま10分キープし、火を止めて冷ます。
④ ❸をフライパンから取り出しオイルをペーパータオルで拭いて一口大に切り、しょうゆを風味付け程度にからめる。
⑤ すだちを薄くスライスしたもの、大根おろしと❹を和える。
【さわらのスモーク焼き】
<材料>
サワラ(切り身)……4切
塩……少々
スモークウッド(ヒッコリー)……約30g
<作り方>
① サワラの両面に塩をふり、フライパン、または魚グリルで塩焼きにする。
バット等に移し冷蔵庫で冷ます。しっかり冷めたら取り出し、表面の水分を拭き取る。
② フライパンの中にスモークウッドを並べて、火を点ける。フライパンの上にグリル用焼き網を乗せて、サワラを乗せる。その上に、サワラが隠れる大きさのボウルをフタするように置き、煙を充満させる。
③ 30分ほど燻す。表面が薄く茶色く色づいたら、取り出してラップをしっかりと巻いて薫香を安定させる。
◆②のポイント
コンロでフライパンごと加熱する<温燻>という方法もありますが、今回は<冷薫>。フライパンには火をかけず、フライパンの中に敷いたスモークウッドに直接火をつけて燻します。
【大和芋の磯辺揚げ】
<材料>
大和芋……200g
濃縮めんつゆ……20g弱
揚げ油……適量
海苔……8切を適量
<作り方>
① 大和芋の皮をむき、すりおろし、めんつゆで味付けをする。
② 揚げ油を160度に熱する。❶をスプーンですくい海苔を巻いて鍋に落とし、5分ほど揚げる。スプーンに油を塗っておくと、するりと落とせる。
【トマトのバジル味噌和え】
<材料>
プチトマト……適量
バジル……1パック
(A) 西京味噌……100g
(A) 卵黄……1個分
(A) 砂糖……10g
<作り方>
① バジルを極みじん切りにし、(A)と混ぜる。
② トマトを半分に切る。140度に温めたオーブンで約10分焼いて水分を飛ばす。
③ ❶と❷を和える。皿に盛り、バジルの葉を飾る。
【アメリカンチェリーの白和え】
<材料>
アメリカンチェリー……1パック
くるみ……好みの量
木綿豆腐……半丁
(A)砂糖……小さじ1
(A)塩………少々
(A)しょうゆ……少々
<作り方>
① 豆腐を水から茹で始め、沸騰後1分茹でる。ザルで水を切り、重石をして、さらに豆腐の水分を抜く。
② ❶をミキサーにかけペーストにする。
③ ❷に(A)を加えて混ぜる。
④ アメリカンチェリーを半分に切りタネを抜き、くるみを粗めに砕く。すべてを❸と和える。
【さつまいものオレンジ煮】
<材料>
サツマイモ……1本
100%オレンジジュース……200ml
レモン汁……適量
<作り方>
① サツマイモを輪切りにして、水につけておく。
② 鍋にオレンジジュースを注ぎ❶を加え、竹串が通るまで20〜30分煮込む。弱火でじっくり崩れないようにする。
③ 火を止める直前にレモン汁を入れる。火を止めて、鍋のままよく冷ます。
料理人 石黒孝幸
神戸の有名蕎麦店の東京出店を機に上京。「“美味しい”を伝えるもっと面白い方法はないか」と、出張料理人に転身。並行して、お弁当・ケータリング事業も行う。お弁当「DECO弁」は瞬く間に撮影現場で評判になり、モデルたちからのリクエスも多い。最近では、Youtubeの「タキマキッチン」にも登場し話題に!プライベートでは2児のパパ。
HP:http://r.goope.jp/decosoba
Instagram:@deco105deco
撮影/在本彌生 取材/藤井そのこ