お米研いで炊飯器に入れるのすら面倒くさい!帰宅ギリギリで今から炊飯間に合わない!そんな日こそ頼りたいのは子どもも好きなパスタ。なんならワンパンで…となるとショートパスタ一択。ママにとって好都合しかない絶品レシピを大人気の料理家・長谷川あかりさんに教えてもらいました。
長谷川あかりさんが贈る最短10分のお手軽レシピ
平日夜はフライパンひとつで
「ショートパスタ」が優勝!
蒸すことで甘さも出てくたくたに♡
野菜嫌いな子もいけちゃう
ほうれん草と豚バラ肉のパスタ


◉材料(2人分)
パスタ(フジッリ)……160g
※他のショートパスタでも可
ほうれん草……1束(2cm幅に切る)
白ワイン……大さじ2
塩……小さじ⅔ + 小さじ¼
豚バラ薄切り……150g
水……600ml
おろししょうが……小さじ1
オリーブオイル……適量
粉チーズまたはパルミジャーノレッジャーノ……4g~
◉作り方
1.ほうれん草は数分水につけあくを抜き、ざるにあげておく。
2.フライパンにほうれん草を入れ、塩小さじ⅔をふって白ワインをかける。フタをして2分半中火で蒸す。2~3cm幅に切った豚肉を加えて、色が変わるまで炒め合わせる。
3.水とおろししょうがを加え煮立ったら、フジッリを加えパスタがやわらかくなるまで煮る。
※袋の表示時間より1分ほど早くタイマーをセットし、一度煮あがりを確認する。
4.強火にし、オリーブオイル・塩小さじ¼を加え混ぜながら水気を飛ばす。火を止め、粉チーズを絡めて仕上げる。お好みでレモンを添え、追いチーズをふる。
水だけで煮るより具材がくたくたになり、時短で旨味アップ。ほうれん草の代わりに春菊にして大人味にしても。
子どもの「自分で食べたい」期にもおすすめ
カニかまとじゃがいものパスタ



◉材料(2人分)
パスタ(コンキリエ)……160g
※他のショートパスタでも可
カニかま……100g
じゃがいも(大)……1個
にんにく……1片
水……600ml(必要に応じて追加)
白ワイン……大さじ2
塩……小さじ1
オリーブオイル……大さじ1/2
バター……8g
粗びき黒こしょう……適量
◉作り方
1.カニかまは粗みじん切りに。じゃがいもは皮をむき、1.5cm角に切る。にんにくはみじん切りにする。
2.深めのフライパンにオリーブオイルとにんにくを入れ、弱火で香りが立つまで炒める。
3.パスタを加え、袋の表示時間を目安にフタをせず煮込む。時々菜箸で混ぜながら、パスタがやわらかくなるまで煮る。途中で水分が足りなくなった場合は適宜追加する。
※表示時間通りだと少し硬めの煮あがりになるので様子を見て時間を調節する。
4.ちょうどよく煮えたら、強めの中火にして水分を飛ばす。このとき、じゃがいもを軽く潰しながら全体に絡めるように混ぜる。味を見て必要に応じて塩で調え、器に盛る。仕上げにバターを加え、粗びき黒こしょうをふって出来上がり。
子どもが好きな味なのに、にんにくと白ワインをプラスしているから大人も満足!じゃがいもは男爵などホクホク系が合います。
完成まで最速10分!
早ゆでショートパスタでいける4品
まるでビスマルクピザの味!
卵入りトマト煮込みパスタ



◉材料(2人分)
早ゆでショートパスタ……160g
ウインナー……5本
玉ねぎ……1/2個
卵……2個
オリーブオイル……大さじ2
カットトマト缶……1個(400g)
水……300ml
料理酒……1/4カップ
みりん……大さじ1
おろしにんにく……1片分
塩……小さじ1/4+小さじ2/3
ローリエ……2枚
粉チーズ……適量
バジルの葉……適量
タバスコ……お好みで
◉作り方
1.玉ねぎはみじん切りに、ウインナーは輪切りにする。
2.深めのフライパンにオリーブオイルを熱し、玉ねぎと塩小さじ1/4を炒める。透き通ったらウインナーを加え、さっと炒める。
3.トマト缶・水、料理酒、みりん、おろしにんにく・塩小さじ2/3を加えて混ぜる。しっかり煮立ったらパスタとローリエを加える。再度煮立ったら卵を割り入れ、様子を見ながらやわらかくなるまで3~4分程度煮る。
4.火を止め、器に盛り付ける。粉チーズをたっぷりかけ、ちぎったバジルを散らして仕上げる。大人はお好みでタバスコを。
みりんを使うことでトマトの酸味がまろやかに。 ソーセージとトマトの旨みを半熟卵がまとめてくれて、ピザを食べたような一体感です。
素材の旨味たっぷりでワインも進む♪
海老とキャベツの
オイル煮込みパスタ



◉材料(2人分)
早ゆでショートパスタ……160g
むきえび……150g
キャベツ……1/4個(ざく切り)
にんにく……1片(みじん切り)
オリーブオイル……大さじ3(炒め用1+仕上げ2)
料理酒……大さじ2
水……400ml
塩……小さじ1
粗びき黒こしょう……適量
ラー油……お好みで
◉作り方
1.フライパンにオリーブオイル大さじ1とにんにくを弱火で熱し、えびを加え中火でさっと炒める。
2.料理酒を加えてアルコールを飛ばし、水と塩小さじ1を加える。
3.煮立ったらキャベツとパスタを加え、3~4分よく混ぜながら煮る。
4.パスタがやわらかくなったら水分がなくなるまで強火で炒め合わせ、オリーブオイル大さじ2を加えて仕上げる。粗びき黒こしょうをふり、お好みでラー油をかける。
疲れた週後半の胃にも“沁みる”味。海老をぷりぷりに仕上げるコツは冷凍を使わないこと。料理酒をワインに変えると少し大人っぽい味に。
にんじん嫌いもOK!オレンジ色のパスタも可愛い
鶏ひき肉とにんじんジュースの
カレー風味パスタ




◉材料(2人分)
早ゆでショートパスタ……160g
鶏ひき肉……200g
塩……小さじ1/3+小さじ1/2+ひとつまみ
カレー粉……小さじ1/4
白ワイン……大さじ1
バター……10g
濃縮還元にんじんジュース……1本(200ml)
水……300ml
クリームチーズ……30g
イタリアンパセリ……適量
◉作り方
1.鶏ひき肉のパックに塩小さじ⅓、カレー粉、白ワインを加えて練る。
2.中火の鍋にバターを入れ、1のひき肉を入れて両面を焼く。ある程度火が入って固まったら、木べらで崩しすぎないように切り分け、さらに炒める。
3.にんじんジュース、水300ml、塩小さじ1/2を加え、煮立ったらクリームチーズを溶かし入れる。
4.パスタを加え、混ぜながらやわらかくなるまで4分ほど煮る。
5.水気がなくなるまで強めの中火で煮詰め、塩ひとつまみで味を調える。
6.器に盛り付け、イタリアンパセリを飾る。
バターチキンのようなクリーミーな味わい。ジュースで煮ると茹で時間が多めにかかるので、一度表示時間通りに茹でて様子を見てみてください。
クリーミーなのに重たくないからするする入る♡
豆乳とたらこのスープパスタ


◉材料(2人分)
早ゆでショートパスタ……160g
長ネギ(白い部分)……1本(斜め切り)
水……400ml
塩……ひとつまみ+小さじ2/3
たらこ……65g※2腹分
無調整豆乳……500ml
ごま油……小さじ1~2
塩昆布……適量
三つ葉(みじん切り)・適量(大人向け)
◉作り方
1.鍋に水・長ネギ・塩ひとつまみを入れて煮立たせる。
2.沸騰したらショートパスタを加え、ときどき混ぜながら完全に水気がなくなるまで3分程度煮る。
3.豆乳、たらこ、塩小さじ⅔を加え煮立たせないように気を付けながら1~2分温める。味を見て塩で調える。
4.器に盛り付け、ごま油を垂らし、塩昆布少々と、大人は三つ葉をトッピングしても。
豆乳はタンパク質も豊富で、さらりといただけます。長ネギは苦手だったらアスパラやブロッコリーに変えても。
❝ワンパンショートパスタ、
ここがいい!❞
● パスタのゆで時間+数分で仕上がる
● 旨味が逃げず具材とパスタが馴染む
● 子どもがこぼしにくい
● 洗い物が少ない
実は私も、料理嫌いな
時期がありました…
ショートパスタはお手軽なのに「手が込んだ味」に。料理にワクワク感がほしい時にぴったり
結婚して料理が義務に変わってしまってあんなに好きだったのにモチベが下がってしまったことがありました。でもどうせやるなら能動的にやれるよういい意味で脳をだませたらいいなって。一見手が込んでるけど、実は簡単!とか味の想像がつかないことでワクワクしたりとか。そんな視点でいつもレシピを考えています!
長谷川あかりさん
料理家/管理栄養士。子役として活躍したのち栄養学を学び、SNSに投稿したレシピが話題に。以来多くのメディアから引っ張りだこに。『米とおかず』(光文社刊)、『フライパンひとつで作るゆるごちそう』(幻冬舎刊)など著書も多数。
料理・レシピ/長谷川あかり 撮影/須藤敬一 スタイリング/竹中紘子 取材・文/佐々木陽子 編集/中台麻理恵
*VERY2025年11月号「長谷川あかりさんのフライパンひとつでショートパスタ」より。
*掲載中の情報は誌面掲載時のものす。









