3月最終週は妊活中におすすめの薬膳レシピをお届けします。
妊活中は「腎によいものを食べる」「体を温める」ことが食生活のポイントに。体の中で「生命力」や「生殖、性ホルモン」をつかさどっているのが中医学では「腎」という臓。腎によい食材は〈黒米、黒豆、きくらげ、しいたけ、黒ゴマ〉など黒い食材が多いのが特徴です。腎をケアすることはアンチエイジングにもつながるそうです。
スーパーでは春野菜の種類が増え、新物が出始めた「キャベツ」も腎をケアする食材の1つ。今回は旬の春キャベツ1/2玉を使いきれる3レシピをご紹介します。
腎によい春キャベツの使い切り3レシピ
〈1〉とまらない塩だれキャベツ
◉材料(作りやすい分量)
・キャベツ…1/6玉
・塩昆布…10g
〈A〉ごま油…大さじ1と1/2
〈A〉レモン汁…小さじ1/2
〈A〉鶏ガラスープの素(顆粒)…小さじ1/2
〈A〉塩…小さじ1/4
〈A〉粗びき黒こしょう・おろしにんにく…各少々
◉つくり方
①〈A〉をよく混ぜる。
②キャベツは食べやすい大きさに切る。さっと洗って水気をよく切り、ごま油小さじ1(分量外)をまぶす。塩昆布を加えて和える。
③キャベツを皿に盛り〈A〉をかけて食べる。
◉レシピのポイント
・ごま油を先に少量和えることで、キャベツがしんなりせずに食感が保ちやすくなります。
〈2〉春キャベツと新じゃがの味噌汁
◉材料(4人分)
・キャベツ…1/6玉
・新じゃがいも…1個
・だし汁…600ml
・味噌…大さじ1と1/2~2
◉つくり方
①キャベツは外葉を食べやすい大きさにちぎる。内側と芯は一口大に切る。じゃがいもは皮をよく洗い、芽があれば取り除く。小さめ一口大に切る。
②鍋にだし汁を沸かし、じゃがいもとキャベツの芯と内側を加える。沸いたら蓋をして弱火で7分煮る。外葉を加えて追加で2~3分煮る。味噌を溶く。
◉レシピのポイント
・水分が多く柔らかな春キャベツの外葉は、短時間茹でればOK。きれいな色も保てます。
〈3〉キャベツと豚肉の醤油バター混ぜごはん
◉材料(2合分)
・キャベツ…1/6玉
・豚小間肉…120g
・えのき…1/2袋
・サラダ油…大さじ1/2
・バター…10g
・米…2合
〈A〉しょうゆ…大さじ1と1/2
〈A〉みりん…大さじ1
〈A〉おろしにんにく…少々
〈A〉塩・粗びき黒こしょう…各適量
・レモン(くし形)…お好みで
①米は分量の水とともに炊飯する(少し固めに炊く)。キャベツは1センチ幅に切り、長さを2~3等分にする。えのきは石づきをおとして長さを3等分にし、ほぐす。豚小間肉は2センチ幅に切る。
②フライパンにサラダ油を熱し、豚肉を炒める。色が変わったら〈A〉を入れて煮立たせ、えのき、キャベツを加え、しんなりするまで炒める。
③炊けたごはんにバターを落とし②を混ぜ、塩で味を調える。皿に盛り、黒こしょうを散らし好みでレモンを絞って食べる。
◉レシピのポイント
・具材から水分がでるので、お米は少し固めに炊くのがおすすめです。
◉今回のキー食材
・キャベツ:腎をケアする、胃をいたわる
◉齋藤菜々子プロフィール
料理家・国際中医薬膳師。IT企業で営業を経験後、料理家のアシスタントを務め独立。日本中医学院にて中医学を学び国際中医薬膳師を取得。「今日からできるおうち薬膳」をモットーに、身近な食材のみを使ったつくりやすいレシピにこだわり、家庭で毎日実践できる薬膳を提案している。東京・自由が丘にて料理教室を主宰。教室情報はInstagramにて。Instagram@nanako.yakuzen