2023年、歌手活動25周年を迎えた鈴木亜美さん。プライベートでは2016年に結婚し、3人のお子さんの母に。「お互い干渉しすぎないからこそうまくいっている」という夫婦関係や、40代を迎えての心と体の変化、老後の芸能活動まで視野に入れているというご自身の「これから」についてお聞きしました。
お互い「干渉しすぎない」のが夫婦円満のコツかもしれません
──鈴木さんは、2024年で結婚9年目。その間、3人のお子さんも生まれました。ご夫婦はどんな関係なのでしょうか?
私たち夫婦は基本的にお互い干渉しないというスタンスです。夫はそこまで意識していないかもしれないのですが、私がもともと相手を束縛するのもされるのも苦手です。お互いの行動を意識すると、かえって気になりすぎてしまうので、夫の仕事や一人時間の過ごし方についてはあえて踏み込みません。付き合っている当初から、友だちというか親友のような感覚がありましたが、夫のほうが年下なので弟のような関係と感じることも。普段から「今日も元気でお互いがんばろうね!」と励ましあうみたいなノリですね(笑)。
──お子さんに関すること、たとえば習い事の相談などは、どんな場面で話し合っているのでしょうか。
夫婦だけで決めることはなく、子どもを交えて、家族全員で話します。子どもが野球を始める際も、まず子どもから私に「やってみたい」と相談があったので、「パパがいるときに話してみよう」と促して。たいてい、みんなでご飯を食べているときに話すので、大人と子どもの話が食い違うこともないです。
長男の野球の相談をするつもりが、次男も「俺もやりたい!」と乗っかってきたので、兄弟そろって始めることに。今は2人とも野球を楽しんでいるので、家族で話してよかったなと思っています。
──みんなでオープンに話せるから、お子さんも自分の素直な気持ちを打ち明けやすいのかもしれませんね。
今はとにかく家族でいる時間が大事だと感じています。三人の育児をしていると夫婦だけで出かける余裕はほとんどないけれど、土日に家族そろって野球の練習や試合に行くのが、とにかく楽しくて。夫が上二人が所属する野球チームのサポートをしている間に、私は下の子を近くでボール遊びさせています。幸せな時間だと思います。
「カラーリングは自宅で」「筋トレは朝イチ」と決めています
──読者のなかには、「産後ダイエットがうまくいかない」「育児に忙しくて髪や体のケアをする時間がない」という人も多いです。今も昔も素敵な鈴木さんですが、美や健康を保つ秘訣はありますか?
私も産後は体重がかなり増えました。でも、私の場合、太るとまず膝が痛くなっちゃうんです(笑)。見た目の問題よりも、少しでも体がしんどくならないように、時間を見つけて筋トレに励みました。学生時代は陸上をやっていたこともあって、運動自体がそんなに苦ではないのも大きかったですね。産後の悩みは、ほかにもいろいろありました。抜け毛が増えたのでサプリを試したこともあるし、白髪もかなり増えました。今は美容院に行く時間を作るのも大変なので、カラーリングは自宅でしています。忙しい日々のなかで「それでも美容はちゃんとしなきゃ」と思うと負担になるので、自分がいちばんラクな方法をいつも選んでいます。セルフカラーリング剤も、最近はいいものがたくさん出ていますよね。今はそれで十分だと思っています。
42歳の誕生日に息子と(※写真は鈴木亜美さん提供)
──体調や負担になりすぎないことを第一に、年齢による変化をうまく受け入れてきたということでしょうか。
年を取るのは当たり前のことなので、シミやシワができることも受け入れています。年齢を重ねてビジュアルが変わったと思われたとしても、それはごく自然なことなのであまり気になりません。それでも今も時間があるときはジムに通って、30分筋トレして30分サウナに入ります。たった1時間ですが、リフレッシュもできるので。サウナに入ると、すっきりして、ストレス発散になります。
──小さいお子さんがいる今、そういったメンテナンスの時間やひとり時間はどうやって作っていますか?
ジムに行く日は、朝のオープンと同時に入ります。子どもたちが園や学校に行ったら、大急ぎで洗い物と掃除して、とにかくジムに。そのあとに仕事をします。私はルーティンがあらかじめ決まっているのが楽で体が自然に動くんです。もちろん「面倒だな」と思うこともありますが……。朝時間を有効活用することは好きで、友だちとも早い時間に会いますし、子どもと一緒だと店に入るのが難しい激辛グルメを食べるのもこの時間帯です。夜はクタクタで、子どもと一緒にお風呂、ご飯、寝る支度をして、だいたい20時台にはもうベッドのなか。おかげでスマホをダラダラ見る生活もやめられました。眠らないと体力がもたないのがわかっているので、睡眠だけはしっかり取るようにしています。
──40代に足を踏み入れた今、こんなふうに過ごしたいというイメージはありますか?
この先2、3年というよりも、もっと先のことまで考えます。「元気な50代になりたい」というのはずっと意識しています。身近にもはつらつと元気な50代の方が多くて、かっこいいなと見惚れてしまいます。年齢を重ねてもきれいですし、健康的な方が多いですよね。
年を重ねたファンと一緒に、人生をもっと楽しみたい!
──先ほど、50代のあり方はすでにイメージされていると話していましたが、「こんなおばあちゃんになりたい」というのはありますか?
うーん、自分のことよりも、ファンのみんなに元気でいてもらいたい。ライブまでやれなくても、みんなが健康でいられるように何か新しい企画したいという思いはあります。会場のみんなで運動しましょう! という会でもいいし、バスツアーを企画して旅先でウォーキング、というのもいいかも。その時々で自分ができる楽しいことをやっていきたいです。「推し」がいる人って、年齢問わず皆さん元気ですよね。好きな人がいたり夢中になれることがあったりすると、それだけで気力がみなぎるから、私は全力で物事を楽しむ人生を送りたいです。
PROFILE
鈴木亜美(すずきあみ)
1982年生まれ。オーディション番組『ASAYAN』(テレビ東京)に出演し、1998年『love the island』で歌手デビュー。その後、結婚、出産を経て三児の母に。2022年には11年ぶりの単独ライブを開催するなど多方面で活躍中。自身のInstagramやYouTubeなどで、育児のリアルや趣味の激辛グルメなど積極的に発信。
取材・文/樋口可奈子 撮影/堺 優史 ヘアメーク/小松胡桃(ROI) スタイリスト/山本有紀
ニット¥8,800ビスチェ¥7,700(ともにラエミューズ)パンツ¥19,800(CREDONA)ピアス¥14,300〈サローネ サーティ〉バングル¥13,750〈エイチアッシュ〉左手リング¥19,800〈イットアトリエ〉(以上すべてフォーティーン ショールーム)ブーツ¥28,600(ダイアナ/ダイアナ 銀座本店)※その他は本人私物
【衣装お問合わせ先】
CREDONA 03-5770-9334
ダイアナ 銀座本店 03-3573-4005
フォーティーン ショールーム 03-5772-1304